まじか。
まじか。
「はじめての繭期」と題されたTRUMPシリーズ配信の最終日、『繭期夜会』というイベントの模様を見てたら、最後にそんなお知らせが来て。
もちろん新作の発表があるというのは知ってたけど、まさかこんな内容とは思わず。
本来なら『キルバーン』という作品をやるはずだったけど、時期的にも舞台の性質的にも難しいから代わりに違う新作をやりますという触れ込み。
ほんの少し、ほんの少しだけ、LILIUMに近い物語でLILIUMに出演したメンバーが出たりしないかな?という期待はあったけど、まぁ8割方ないだろうと思っていたら、あった。
最初に出てきた文章が「永遠の繭期の終わり」とか「少女」とか「花園」とかだったから、これはもしやワンチャンあるのではとそこでまず呼吸を忘れ。
ちょっと待ってくれこれはもしやリリーの話なのではと思ったあとに出てきたこの画面に思考を奪われ。
血の気こそ引かなかったものの、5年前の卒業の発表を知ったときと同じくらい時が止まったよ。
長らく望んできたものが目の前に示されて、これは本当は夢なんじゃ……?と心底思ったのは初めてだ。
だって、音楽朗読劇とはいえ、TRUMPシリーズの新作に鞘師里保ちゃんよ。
しかも主演。しかもリリー役。
2015年の末にモーニング娘。を卒業して以来、ずっと願ってた。
いつかまた戻ってきて、舞台の上に立ってほしい。
それはもちろん歌やダンスでもいいし、たぶん多くのファンはまずそっちを求めるだろうけど、個人的には彼女の芝居が見たかった。
それがTRUMPシリーズだったら尚嬉しいし、演じるのがリリーだったらこれ以上ないほど嬉しい。
何度かこのブログに書いてきたけど、いつか誰かがまたリリーを演じるのなら、それは絶対に鞘師里保であってほしいと思ってた。
そんなんヲタクのわがままやんけとは承知しつつ、それでもできれば、鞘師里保以外の人にリリーを演じてほしくはなかった。
とはいえそれは末満さん(と関係者)次第だし、まぁ現実的に見て可能性は低いかなとも思ってた。
だから「りほりほ以外がリリーやらないでくれ」とは思いつつ、他の人が演じる覚悟も心の奥ではしていた。しょうがないよね、と。
だからもう本当に、またリリーをりほりほが演じると知って、これは都合のいい夢なのでは?と思ったのも無理はない。
あまりにも自分が思い描いていた理想に近すぎる。
卒業以来ずっと願ってたことが、ほぼその通りに実現するなんて、もはやちょっと恐いまである。
星に手が届いたよ
というのはまさにこのことか。
内容にしても、リリーが不老不死になってから再びファルスに出会うまで(『雪月花(仮)』)のあいだの彷徨。
そんな物語を、いったい何度妄想したことか。
もう小説でもラジオドラマでもいいから世に出してくれないかなーと思っていたら、音楽ありの朗読劇。
時節柄普通の舞台じゃないのは少し残念だけど、いわばスピンオフ的な物語を、どんな形であれ上演してくれるだけで充分。
なんなら一番見たかった内容かもしれない。
あれからリリーがどんな風に過ごしていたのか。
絶望をその身に宿したまま、どうやって生き続けてきたのか。
脚本は末満さん以外に6人の作家が描く、いわゆるシェアードワールドもの。
小説では何度か聞いたことある手法だけど、舞台でというのは初めて見る。(たぶんすでにあるんだろうけど)
まぁこの際もうなんでもいい。
また鞘師里保が演じるリリーを見られるのなら、それだけで最高です。
問題があるとすれば、チケット取れるのか、という点。
いまや押しも押されぬ人気舞台となってしまったこのシリーズ。
おまけに今回またいろんな役者さんが出るらしく、わりと大御所の人からめちゃくちゃ大御所の人まで実に多彩な顔ぶれ。
すでにファンが多いであろう人が出るということは、その分チケット争奪戦も激化するということ。
場所はおなじみサンシャイン劇場。(大阪はCOOL JAPAN PARK TTホール)
でもソーシャルディスタンスなご時世なので、席数は減る可能性が高い。
作品は二種類あって、〈雨下の章〉と〈日和の章〉。
両方とも、一回くらいは劇場で観たい。
ありがたいことに配信もやってくれるらしいので、最悪そちらで見ようとは思うけど、やっぱりずっと願ってきた作品だから、できれば生で観たいよね。
思えば5年前、末満さんが「留学から帰ってきたらまた一緒に仕事しよう」と約束してくれたことがようやく果たされる時が来たわけです。
当時、突然の卒業に絶望していたヲタクの心がその言葉でどれほど救われたことか。
まじでお願いします末満さん……(泣)と思っていたことが、2020年のいまこうして実現しようとしている。
本当に感謝しかないです。末満さんにも、りほりほにも。
興奮して長くなってしまった。
まぁとにかく嬉しい。
しかし問題はチケットだけじゃなくて、コロナの心配もあり。
どうか無事上演して最後までやりきってほしい。
そしてどうか、地方から東京に舞台を観に行けるくらいまで落ち着いていてほしい。
だからまじでコロナウイルスはそろそろ滅び去るべきだし、人間のほうも油断せず気を引き締めて生活しましょうねという感じ。
もういいでしょ、コロナさん。
もう充分暴れ回ったはず。やりたい放題やったでしょ。いい加減消えてね。
そうそう、肝心のタイトルに触れてなかった。
『黑世界』
リリーの永遠記憶探訪記、或いは、終わりなき繭期にまつわる寥々たる考察について
黒百合の花言葉は、「呪い」だそうな。