いまでこそインターネットが普及し、ハロプロのブログやら動画やらその他諸々が手軽に便利に享受できるようになりましたが、自分がヲタになった約20年前はもちろんこんな状況ではありませんでした。

 

 

じゃあいまより不便だったのかというと、不便は不便だったかもしれないけど、大きな不満もなかったなと思います。

当然ながら、それを不便と感じるのはいまこの時代から遡って考えた場合でしょう。それに、不便なのが必ずしも不満に繋がるかというと、たぶんそうでもない。

 

 

 

 

およそ20年前、モーニング娘。の主な主戦場は(コンサートなどの現場以外では)テレビでした。

 

 

モーニング娘。の、というより、芸能人の、と言ったほうが正しいか。

 

 

ファンは、現場以外ではテレビに出るモーニング娘。の姿を楽しみ、それ以外だとラジオや雑誌などでコンテンツを受け取っていたわけです。

 

 

いまのように、メンバー自らがブログやインスタなどSNSで発信し、ファンもそこに気軽にコメントができるなんて状況はなく。

新曲のMV(当時はPV(プロモーションビデオ)と言ってましたが)も、いまのようにYou Tubeで高画質フルサイズで無料公開なんてありませんでした。MVを見たければ、音楽番組でチラッと流れるものを必死に見るか、後々発売されるシングルMクリップスを買って見るしかない時代。

 

 

そう考えると、随分良い時代になったものですね。

 

 

物質的な豊かさという点では、過去に例のないくらい良い時代になったでしょう。ハロプロ云々に限らず。

 

 

 

 

しかしそういった豊穣さが幸福ばかりをもたらすかというと、残念ながらそうとも言えません。

 

 

最近よく思うんですが、ブログもインスタもYou Tubeもなかったあの頃のほうが、素直にモーニング娘。ファンを楽しめていたんじゃないかという気がしています。

 

 

もちろんそれは個人的な当時の状況(ファンになったばかりで何もかもが新鮮である、まだ中学生だったのでそもそも人生のほとんどが新鮮である、など)も大きかったとは思いますが、いまより情報やコンテンツが少なかったからこそ、余計なことを考えずに、提供される諸々をただ素直に楽しめていたんじゃないかなとも思います。

 

 

 

 

インターネットにおける各種コンテンツは、基本的に相互コミュニケーションの機能があります。

 

 

ブログにコメントしたり、Twitterにリプライしたり、インスタにコメントしたりYou Tubeの動画にコメントしたりニコ動にコメントしたりAmazonの商品にレビューを書いたりなんだり。

 

 

何かを発信して、それにコメントができる機能。

それでこそインターネットがここまで広く普及し、企業でも芸能人でもない一般人までもがまさにこのブログのようにいろんなものを発信したり、発信されたものにあれこれコメントしたりできるようになったのでしょう。

 

 

しかしそれが必ずしも良いことばかりではないというのは、きっと誰もが知っているはず。

ネットでの誹謗中傷、詐欺、偽情報などの拡散によるデマ、その他諸々、ネットの普及によって新たに生じた問題というのは数え切れません。

 

 

技術が革新し、便利な世の中になれば、また新たな問題が生じてしまうというジレンマ。

 

 

最近それが、いままで以上に煩わしく感じています。

 

 

 

 

 

インスタライブを見たことがある人はわかると思いますが、あれって左下のほうに見てる人のコメントが常に流れてるんですよね。

 

 

あれが煩わしい。

なぜ他人のコメントを見なければいけないのでしょう。

できるだけ見ないように……と思ったところで、どうあっても目に入ってきてしまう。

(以前はコメントをオフにすることもできたようですが、仕様が変わってできなくなったとか)

 

 

ニコ動もそう。

あれなんて画面に直接でかでかとコメントが流れてきて、個人的には非常に鬱陶しい。でもこちらはオフにすることができるからまだマシかな。

 

 

バズったツイートにぶらさがっているリプの数々。

インスタ投稿のコメントは、見方によってはタイムライン上でも(コメント欄をクリックしなくても)2つくらい見えてしまうのがイヤ。

You Tubeのコメント欄。Amazonや楽天など、ネットショッピングの商品につけられる星とコメント。コメント。コメント。

 

 

どこもかしこもコメントだらけです。

他人の声、感想、意見、主張があまりに蔓延りすぎていて、時々ものすごくゲンナリしてくるのは自分だけでしょうか。

 

 

 

なんてことを言いながら、こうして自分もブログなんて書いてしょうもない意見やら感想やらを垂れ流しているんだから、人のことはまったく言えません。どの口が言うか、という感じです。

 

 

 

しかし、まだネットが世間一般に広く普及する前のモーニング娘。(ハロプロ)は、テレビ以外のコンテンツこそ少なかったかもしれないけど、だからこそ限られた諸々を大事に楽しめていたんじゃないかと、そう思わなくもないこの頃です。

 

 

 

 

 

できることが増えるというのは、本当に良いことなんでしょうかね。

 

 

選択肢の幅が広がるという意味では間違いなく良いことなんですが、そのおかげで余計な問題が生じてそれに頭を悩ませるようになることを考えると、一概には言えないなとも思います。

 

 

 

最近よく思うのは、SNSや動画など、公式が提供するコンテンツのコメント機能をなくしてほしい、ということです。

 

 

メンバーのブログやインスタ、つべの動画(ハロステやMVその他諸々)にコメントできないようにしてほしい。

 

 

芸能人がネットでコンテンツを提供するのはわかる。

でもなぜそこに、ファンを含めた一般人が気軽にコメントしてしまえるのだろう……という疑問。

 

 

そんな機能を設ける必要があるんだろうか。いや、あるのかもしれない。というよりおそらくそこはファンサービスのひとつなのでしょう。いままで、テレビに出た際の感想を気軽に(公式側に)届けるなんてことはできなかったけど、ネットのおかげでそれができるようになったのでみなさまどうぞご活用ください、というサービス。あるいは企業側も消費者や視聴者の生の声を聞いて参考にしたいという思惑もあるのかもしれない。だけど。

 

 

いらないなぁ、と思ってしまいます。

そういうのは、たま~にでいい。握手会と同じで、ファンの声をメンバーに届けられる機会なんてたま~にでいいんですよ。

SNSや動画へのコメントなんかも、基本的にはいらない。

もうずっと前から、You Tubeの公式動画のコメ欄をなくせとわたくしは言ってます(このブログでね)。

 

 

まだYou Tubeが一般人の動画投稿サイト以上のものではなかった、企業や芸能人が公式チャンネルを設けるようになる以前、ハロプロには「Dohhh UP!」という動画投稿サイトがありました。

 

 

You Tubeの前身みたいなものでしたが、プラチナ期の頃はそこで新曲MVやミニドラマ(おじぎ30度とか)なんかを配信してたんですよね。

つべに比べたら機能性こそ劣るものの、あれにはコメント欄なんてものはなかったから、ある意味で素直にコンテンツだけを楽しめていたなと思います。

 

 

他人の意見や感想に気を取られずに。

どこかの馬鹿が書き込むアンチコメントや中傷コメントに気分を害することもなく。

 

 

なんだか、一周まわってそのほうがよかったんじゃないか?なんて思うんですよね最近。極端な意見かもしれませんけど。

 

 

 

たぶんメンバー本人は、ファンの人からのコメントを見たい、と言ってくれるでしょう。実際そんな感じのことを何度も言ってくれてます。

ファンの多くも、コメントできたほうがいい、コメントできるのが嬉しいと思っているんじゃないでしょうか。

それをなくせというのは、たぶん少数派。

 

 

あくまでわたくし個人の意見です。

そう、これもまた意見。感想。

共感できる人にとっては多少なり有益でも、そうでない人にとっては煩わしい、場合によっては不快ですらある主張。

 

 

 

 

そんな風に思ってしまうので、そろそろこのブログをやめようかというのも「もう意見とか感想とか書きたくない」という気持ちが少なからずあったからという部分もありけりで。

 

 

自分一人で楽しんで、それで完結でええじゃないか。

なぜわざわざネットに書いて拡散しようとするんだ?

 

 

という自問があったりなかったりするこの頃なんですが、そういう話をこうしてネットに書いて拡散している時点で自己矛盾に陥っているというジレンマですよねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

長々と書いたわりには実のない話でしたが、他のネタで書いても上手くまとまらずにもう4回くらい長文を書いたり消したりしていたので、これでご勘弁ください。