昨日はあゆみんこと石田亜佑美ちゃんのバースデーイベントに行ってきました。
毎年気になってはいたけどなんだかんだ都合がつかずに行けなかったあゆみんのバースデーイベント。
今年はどうやら行けそうだったので、チケットも運良く当たったことだし、いそいそと出掛けてまいりました。
いやー良かった。実に素晴らしいイベントでした。
満足度高し。
ざっと書いていきましょう。
オープニングではいきなり謎解きが始まります。
というか謎を解かないとイベントが始まらないという仕様。
ああでもないこうでもないと謎を解いていき、辿り付いた答えは
「お・だ・さ・く・ら!」
(ちょっとイヤそうに読むあゆみん)
そこで小田ちゃんが事前に録音しておいたものと思われるタイトルコールが流れ、無事イベントが始まることとなりました。
「本人は来ません」とあゆみんが言ってましたが、間接的にでもいきなりだーさくを見せつけられ、これだけでも来た甲斐があったというものです。
オープニングのトークでは、恒例の「誕生日になる瞬間何をしていたか」という話。
あゆみんは0時ちょうどにインスタを更新しようとしてたけどスマホの時計が果たして全国共通で正しいのか信用できず、じゃあ0時ちょうどにおたおめメールを誰かがくれたらそれを合図に更新しようと思って待ち構えてたのに1分経っても誰も送ってこなかったので諦めて更新した、というエピソード。
ちなみにインスタを更新した直後にどぅーからメール(なのかLINEなのかとにかく連絡が)来たそうです。
そして誕生日おめでとうVTRはタケちゃんから。
意外な人選。
あゆみんも驚いてました。
そういえば去年はアンジュの何人かとプールに行ったりしてたっけ。
次なるコーナーはまたしても謎解きw
「誰かさんの影響で」謎解きが好きだと言ってました。
その誰かさんも観に来てくれてたらしいですね。
あれこれ悩みながら謎を解いていくあゆみんをひたすら見守る我々。
やがて謎を解いて宝箱(が用意されてた)の蓋を開けるとプレゼントゲットチャンス券が入っており、さわやか五郎氏と勝負をして勝てば10名のお客さんにポラがプレゼントされるという展開に。
勝負はあっち向いてホイ。
勝ったらプレゼントはご破算ということで、非常にやりづらそうな五郎氏w
それでも真剣勝負ということでいざ勝負。
するとあゆみんが一発KOで五郎氏を下し、ポラは無事にプレゼントされることとなりました。
実にあざやかな勝利でした。
ポラの抽選では、最後の一人が空席続き(4人くらい連続w)でなかなか決まらないという奇跡が起きましたが、それのおかげで盛り上がったので結果オーライ。
わたくしはもちろん当たってません。こういうのに当たらない人生。
そして最後はライブコーナー……ではなく、まさかまさかの一人芝居でした。
いや、最初に係員の人が「全編着席でのご観覧になります」みたいなこと言ってて、とうとうライブコーナーも座って観るようになってしまったのかと思ってたんですが、なるほどこれがあるから座って観ろと言ってたんだなと納得。
正直、ほんの少しだけ期待はしてたんですよ。
このイベントの申し込みが始まったときから、あゆみんのことだからもしかして芝居的なことやってくれたりするかな……いやでもさすがにそれは無理かな……いやわからんぞもしかしてもしかしたら……と思い、そうなってくれたら嬉しいけどそうならなくてももちろん構いませんという気持ちで申し込んだのです。
そうしたら本当に。
本当にやってくれた。
もうこれだけで泣きそうになりました。
でもまさか一人芝居だとは思わなかった。
もしやるとしてもせいぜい二人芝居で、相方は小田ちゃんあたりが適任かなぁとか予想してました。
でも冒頭で小田ちゃんは来ないと言ってたので、あぁやっぱり芝居はないか~と思ってたらなんと一人芝居をやってくれるとか。
信じてた。信じてたよあゆみん。
本当に来てよかった。
芝居の中身をざっくり説明しますと、宮城から上京してきた星田真由美ちゃんが路上ライブをしていたら死神に人違いで魂を切り離されてしまい(近くにいた同姓同名108歳のおばあちゃんと間違えられた)、ちょっとどうしてくれんのよもっといろいろやりたいことあったのに!というところから、じゃあ君のやりたいことをもう一度やり直させてあげるという話になり、彼氏とよりを戻したり、ギャルのOLをやってみたりするという流れ。
これだけじゃよくわからないでしょうが、細かく説明するとめっちゃ長くなるのでDVDを買ってみてほしい。
途中の一部分で上々さんのサポート(会社の上司役)が入ったものの、それ以外は45分間ずっとあゆみんの一人二役で進行していきます。
そしてストーリーの流れに合わせてそれぞれ話にリンクした楽曲を歌っていくという、ミュージカル風の展開もあり。
たとえば、最初の人生では彼氏に別れを切り出されてしまった真由美ちゃんが、二度目の人生ではもっと仲良く暮らしていこうと思ってたのに結局喧嘩になって別れることになってしまう、その流れでBerryz工房の『もっとずっと一緒に居たかった』を歌うとか。
どうやら楽曲からストーリーを作っていったっぽいので、歌詞も物語にばっちりハマるわけです。
ちょっとわたくしの説明が下手であまり伝わらないかもしれませんが、『もっとずっと~』をこんなに感情移入して聴いたのは初めてです。普通に泣いた。
ギャルのOL人生では、ちゃんと仕事をしない真由美ちゃんに上司がガミガミ怒ったりしょうもないギャグを言ったりしてうんざりするという流れからの『やめてよ!シンドバッド』。
ちゃんとアイスクリームも食べてます。仕事中に。ギャルだから。
ちなみに上司の名前はシンドウとバンドウで、だからシンドバッド。
雰囲気としては、ギャグっぽい要素もちょいちょいありつつ、シリアスなシーンも結構あり。
真由美ちゃんと死神を一人で演じるので、立ち位置の左側に立って真由美ちゃんのセリフを言ったかと思えばすぐ右側に立って死神のセリフを言ったりと、一歩間違えれば真剣なシーンでもおもしろい感じになってしまいかねないわけです。(本人もそう言ってた)
でもそれをちゃんと一人芝居として成立させたのは、脚本の妙もあるでしょうが、あゆみんの演技力の賜物でしょう。
あの演技力があったからこそ、ギャグにならずに、芝居として、物語として観客を納得させることができた。
45分間ですよ?
セリフの量だって膨大です。
しかもこの企画を思いついたのは本番の1ヶ月くらい前で、衣装などを決めたときはまだこんなことやるつもりじゃなかったとか。(だから衣装がドレスだった)
おまけに脚本は何度か変更され、稽古も3回しかやってない。(3回て!)
脚本の後半部分が出来上がったのはイベント前日で、上々さんとのシーンを合わせたのもたった1回だけという話です。
五郎さんが思わず「あんきパン持ってるの?」と聞いてしまったのもむべなるかな。
あゆみんって、どちらかというと「ストイックな努力家」というイメージが強いじゃないですか。
たしかにそれは間違いなくあるとして、でもひょっとして、いやひょっとしなくてもあゆみんって天才なんじゃないかな、と思いました。
芝居が本業なわけでもなく、去年なんて年に一度の舞台すらなくて、それなのにあんな一人芝居を成立させてしまう。それで観客の心を揺さぶることができるって、控えめに言っても天才です。
彼氏に本音をぶちまけるシーンとか、生きることを諦めて消えていこうとする真由美ちゃんを必死に説得する死神さんのシーンとか、鬼気迫る芝居は健在で、何度か泣きそうになりました。(そのことに自分でも驚いたけど、それくらい良い芝居だったといいこと)
あゆみんの芝居が、観てる人の心を揺り動かした瞬間。
舞台装置もほとんどなく(音とわずかな照明の変化だけ)、衣装だってイベント用のドレスで、左手でマイクを持ちながらの一人芝居なのに、あの瞬間たしかにそこに物語があって、登場人物が生きていて、それにどうしようもなく魅せられてしまった。
あゆみんは凄い。本当に凄いよ。
構成としては、こちらもあまり見たことないような感じだったので多少(どう見ていいのか)戸惑う部分もなきにしもあらずではありましたが、そんな戸惑いも捻じ伏せてしまうあゆみんの演技に脱帽でした。
ちなみに真由美ちゃんは自分に自信が持てない女の子で、冒頭で『いいことある記念の瞬間』を歌うんですが(これが芝居のタイトルでもある)、「自分で自分が大好きだよ」という歌詞を歌えずに途中でやめてしまいます。「こんな、思ってもいないこと歌えない……」と。
対して死神さんは人違いで魂を切り離してしまううっかりさんではあるものの、意外と情にもろくて最後は必死になって真由美ちゃんを生かそうとするめっちゃ良い奴。たぶん死神に向いてない。
死神さんの声が「優しいスネフェル」みたいなイケボで、それを聞けたのも嬉しかったです。
姿は出てこないものの、真由美ちゃんの彼氏は「お前は人に合わせてばかりだ」と彼女をなじったり、疲れて帰ってきた真由美ちゃんがご飯を作ってあげようとすると「いらねぇよ」(とは言ってませんが)と不機嫌に拒否ったりする束縛クズ野郎なので、たぶん観てる人全員が「悪いこと言わないからそんな男とはとっとと別れちまいな!」と思ったんじゃないでしょうか。
そして物語の最後に、自信を取り戻した真由美ちゃんがフルで歌って踊った『DISTANCE』がとても素晴らしかった。
ぶっちゃけ、最近は娘。曲とつんく曲しかほとんど聴いてないので「これなんの曲?新曲?」とか思ってしまったわけですが(申し訳ない)、途中でたぶん愛理ちゃんの曲だなとわかりましたよ。ぼんやりと聴き覚えがあったので。
この曲、めっちゃダンス激しいのね。
しかもハローではまず踊らないような振り付け。
歌も難しそうだったけど、星田真由美ちゃんとしてこれを歌い切ったあゆみんはいつも以上に曲と一体になってた気がします。
(愛理ちゃんも観に行ってて、感想をインスタに書いてくれてます。ありがたや)
あゆみん自身、こうして役に入り込んだほうが歌いやすい、みたいなことを言ってました。
聴く側としても、物語ありきの音楽というのはいつも以上に感情移入しやすくて好きです。
芝居が終わって上々さんと一緒に登場し、アフタートークみたいな話をしている最中もなかなか役が離れず、ちょっとふわふわした雰囲気だったあゆみん。
それくらい没入していたんだなぁと改めて感服致しました。
なぜ急に一人芝居をやろうと思ったかという話では、最近お芝居やってないなぁ、去年はモーニング娘。の舞台もなかったしなぁ、という点や、バースデーイベントってゲームがあったりおたおめVTRがあったりライブがあったりと大体その流れで、私は9年もそれを続けてきたということを変えたくなった、みたいな。
毎年春と秋にツアーがあって夏と冬にハロコンがあって、そういうルーティンは本当にありがたいことだけど、それを壊したいなとも思ったとか。
そこで一人芝居というものを思いついて、そういうことを自由にできるのはバースデーイベントだ!ということで脚本を書いてくれる人と探したりして、こうなったみたいです。
そういえば脚本書いたの誰なんだろうと思ってたんですが、つばきのシリイベの脚本を書いたことがある西永さんという方に頼んだみたいですね。
西永貴文@nishinager
本日Zepp DiverCityにて、モーニング娘。'20石田亜佑美のバースデーイベントがあり、その中の一人芝居の脚本・演出をやりました!1000人以上が固唾を飲んで見守る中、45分以上の一人芝居!稽古は3日!一人二役を演じ、歌っ… https://t.co/fNZX1kKh8m
2020年01月08日 00:02
っていうかつばきのシリイベって脚本があるような内容なの?とまずそこに驚いたわけですが、ハローのいろんな楽曲を織り交ぜて物語にし、成長と感動の物語に仕立て上げてくれたことに感謝。
あゆみんがこうして「お芝居がしたい」と思ってくれて、一人芝居なんていうハードルの高いものに挑戦してくれたことがなによりも嬉しい。
そしてそれが想像以上に素晴らしいものだったからなおさら。
去年娘。の舞台がなくて絶望していた心が、半分くらい救われました。
でも改めて、モーニング娘。の舞台が観たいなぁ!という気持ちにもなってしまったので今年こそまじで頼みますよ事務所さん。
そして最後に、やっぱりさすがだなぁと思った出来事。
「こうやって一人芝居とかやったりするとみなさん、あ~あゆみんお芝居やりたいんだなぁ……そろそろ卒業しちゃうのかなぁ……とか思ってんでしょ!?(太い声)」
からの、
「ここだけの話だけどね……まだいるよ(ボソッ」
と言ってくれました。
冗談めかして言ってたしファンも笑ってたけど、その言葉に救われた人も多いんじゃないかな。
なんか特にあゆみん推しの人たちが「そろそろなのかな……」と思ってる空気はわたくしも感じてて、きっとあゆみんもそんなファンの心の内は手に取るようにわかってて、安心させてくれたんでしょうね。
今日更新された東スポ連載でもそんな内容のことを言いつつ、「これはあまり石田がこう言ってたよ!てな風にわざわざ広まってほしくはないんだけど」とも言っていたので、本来はそう簡単に口にしたくない言葉ではあるのでしょう。確約できることでもないですしね。
でもそれでもファンの気持ちを慮って言及してくれる、そこがあゆみんらしいなと思ってまた感謝の念が深まりました。
芝居をやってくれたことも、そういうことに触れてくれたことも、「あぁ~あゆみんのそういうとこ大好きだ~」という気持ちになりまくり。
いままでも大好きだったけど、このイベントでさらに好きが倍増しました。
好意と感謝と尊敬の念がむくむく膨れ上がって、とても幸せな気持ち。
こうしてメンバーに救われています。
大げさではなく、心から。
そんなわけで長くなりましたが、本当に行ってよかったと思えたイベントでした。
お見送りで間近で見たあゆみんはとても小さくて華奢で、触れたら消えてしまいそうなくらい儚くて、ステージに立ってパワフルな歌やダンス、芝居をしていた人と同一人物とは思えません。
いやー凄い。
良いものを見せてもらいました。
DVDも絶対買う。