モーニング娘。'19の秋ツアー『~KOKORO&KARADA~』ファイナル代々木公演に行ってきました。
ファイナルといっても振替の北海道は残ってますが、まぁとりあえずファイナルということで。
いや~今回もまた幸せな時間でした。
あんなにKOKORO&KARADAが満たされるものは他にない。
ホントの話、あそこまで充足感に溢れる気持ちにしてくれるのはモーニング娘。だけです。自分にとってはね。
今回はBSスカパーでの生中継やライブビューイングもあったので、部分的な感想をさらっと書いていきましょう。
あんまり長文書いてるとまた首が痛くなってしまうのもある。
それにしても良いツアーでした。
毎回言ってる気はするけど、今回のは特に好きだったなー。
セトリも好きだし衣装も可愛かった。衣装が可愛いって大事だなということを再確認しました。メンバーもブログとかでしきりに「衣装可愛い」って言ってたし(前ツアーではあまり聞かなかった気がw)、観る側だってそりゃあ可愛いやつのほうがいいに決まってる。
演出もカッコよかったですねぇ。
オープニングからカッコくて、メドレーの始まりとか繋ぎの音とか最高にアガるし、最後にまたオープニングと同じように終わっていくのも鳥肌ものでした。
いままで、謎に(楽曲とは関係ない)パフォーマンスとかあったりしたじゃないですか。暗闇で光る帽子と手袋で踊ったり、盾みたいな小型ビジョン持って模様作ったりとか、そういうのがなかったのも良かった気がします。普通にモーニング娘。の楽曲だけでええんや、と。
そしてなんといっても今回は15期の初ツアー。
初々しさと、新人とは思えない優秀さを同時に見せてくれた15期。
そんな彼女たちの頑張りや成長が見られたのも、今ツアーの見どころのひとつだったんじゃないでしょうか。
もうひとつ、誰も卒業しなかったのもある。
本当にただ楽しいだけのライブ。楽しく盛り上がって、楽しいまま帰路につける幸せ。
そう、あかねちんも最後の挨拶で言ってましたが、ひたすら幸せな空間でした。
あの場所、あの時間だけ現実とは切り離されていたかのような、夢を見てるみたいなコンサートだったなという感じです。
知ってはいたけど、モーニング娘。すごい。

オープニング。
最初シルエットだけ見えて、そこからのこれがかっちょいい。
以下、時系列バラバラで、思いついた順に書いていきますが、『自由な国だから』の間奏明けのまーでぃーのやつ。
まーがかえでぃーの手を握りながら歌い、かえでぃーは膝立ちで顔を俯けているあれよ。
栃木で見たときも「ヒョエ~!」と思ったけど、今回もまた「ウヒャ~~!!」と思いました。あれヤバすぎんか。
わたくし、1階席の南Jブロックで観てたんですが(赤い矢印あたり↓)

まぁファミリー席としてはかなり良い席だったと思います。
メインステージを観るときは若干左を向かなければならないのでちょっと首が痛くなりましたがw、距離的には恵まれてました。
なのでまーでぃーのその様子も、斜め後ろからよく見えたわけです。(チラッと確認したら、BSスカパーの映像だとあまり映ってなかったかも)
それが最高だったよ……。
完全に姫と騎士だった。かえでぃーのひざまずき方が完全に騎士のそれ。惚れちゃう。
あの瞬間だけ、ライブとはまた違う何かが始まってました。
姫はただ守られるだけじゃなく姫自身戦いそうな感じだったし、騎士はその忠誠心があまりにも深くて、間違いなく命を賭けて姫を守るんだろうなというのがその一瞬で伝わってきて。
そこだけでブログ1回分書けそうなくらいですが、この辺にしておきましょう。
かえでぃーはね、13期14期で歌う『ロックの定義』の歌声が素晴らしかった。
元々声量はあるほうだったと思いますが、歌の安定感も増してきて、意外と高音ボイスなのも良い。
今ツアーで成長したというより、もっと前から成長してたけどようやくそれを発揮できるチャンスがきたという感じなのかもしれないなと思いました。
普段からもっとソロパートがあってもいいのでは、と思ってたら新曲の片方で目立つパート貰えてましたね。
新曲についてはまた別の更新で書くとします。
あと今回印象に残ったのはチェル。
明るめの茶に染めた髪がめっちゃ似合ってたし、スタイルが良い。
スタイルといったらまりあちゃんかえりぽんかみたいなところがありますが、実はチェルもかなり綺麗なんですよ。全体のバランスが良い。
まぁそんなこと言ったらまーちゃんもそうだしあかねちんは身体の8割が脚だし、みんなスタイル良し子ちゃんなんですけどね。
新曲(K&Kのほう)のMV衣装とか、スタイル良くないと着れないよ。
今回、自分が確認した限りではフクちゃんえりぽんまーちゃんチェル(あと1人いた気がするけど失念)の履いてるブーツが、えげつないほど高いヒールと厚底でした。
よくまぁあんな靴で激しく踊ったり走り回ったりできるもんだ、と驚嘆します。普通に歩くのだって大変そうなのに。
そういえばまーちゃんなんですけど、とある動き(振り付けではないやつ)を何度かしてたのが印象的でした。
言葉で説明するのが難しいですが、脚を内股→がに股→内股→がに股とリズムに合わせて素早く動かす、みたいな感じ。
それを曲の自分が歌ってないところでよくやっていて、まーちゃんいまあの動きにハマってるのかな、なんて思いました。カッコいい。
さらにまーちゃんといえば、『雨の降らない星では愛せないだろう?』でのピアノ演奏ですよ。
チェルと回替わりでやってたわけですが、ファイナル代々木では二人での連弾!
ただただ聴き惚れました。二人が織りなす美しい旋律にうっとり。
チェルがブログで、お互いの音とか弾き方が全然違うと言ってたのもおもしろいです。
意外とまーちゃんのほうが繊細で、チェルのほうがダイナミックに弾くらしい。
こういう試みは大歓迎なので、またやってほしいな。
お姉さんチームによる『抱いてHold on me』の貫禄もヤバい。
すべてがお強いです。ワンピース(漫画)で言うと四皇って感じですね。5人だけど。
この曲のラップってこんなにカッコよかったっけ?と思ってしまう。
小田ちゃんは最近ちょっと喉の調子がよくなかったみたいですが、それでもさすがの歌姫。
どの曲か忘れましたけど、裏声がめっちゃ綺麗だったところがあったなぁ。
曲終わりにビジョンで抜かれるところなんか、なんかもうフィクションの登場人物みたいな、現実とは思えない、ある種の畏怖を感じさせる美しさがあってすんごい。
えりぽんのビジュアルも極まってました。
美の人と書いて美人。だけどたまにひょうきんで、そこが良い。
『ドッカ~ン カプリッチオ』のところで「跳ぶよ!」と煽るわけですが、娘。の単独現場としてはこれが最後の「跳ぶよ」になるわけで、えりぽんの煽りもいつも以上に気合が入ってた気がします。
フクちゃんはポニーテールでしたね。ポニテはあまり好きじゃないと本人よく言ってますが、今ツアーは結構やってくれてた印象。というか自分が観に行った2回(栃木と代々木)ではどっちもポニテでした。
パフォーマンスでも、たぶん精神面でも、いまのモーニング娘。を形作り、支えているフクちゃん。
フクちゃんのMCの言葉を聞くと、いつも「この人がリーダーで良かった」と心から思うし、そんなリーダーについていきます!という気持ちにさせられます。もはや拝みたい。
この曲じゃないけど、あゆみんがわざと(あえて)可愛くぶりっ子みたいにしてる場面がいくつかありましたよね。それがひたすら可愛かった。
だけど『HDYLJ』ではめちゃくちゃカッコいい。もはやプラチナ期のがきさんを超えたのではと思う域に達している。
でもこういう「本家を超えた」みたいな言い方は好きじゃないです。(自分で言っといて)
それぞれの良さというものがあるわけだし、本家のほうはもうとっくに卒業していて歌う機会もほぼないんだから安易に比べるのはフェアじゃない。
単純に、あのがきさんと肩を並べるところまできたあゆみん凄い!ということが言いたいだけ。
このHDYLJはメドレーの始まりなわけですが、その始まり方というか音楽がまたカッコいいんですよね~。
最後の挨拶であゆみんが言ってたように、冒頭部分でのお客さんの「オイ!オイ!」も好き。ブチあがる。
そして最初にも言ったけどメドレーの繋ぎがまた最高なんだよ。
ここの音楽。ダンス。素晴らしい。
ライブでしか観られないものだけど、それがもったいないくらいです。テレビでも披露できたらいいんだけど。
今回、久しぶりに『直感2』とかやったじゃないですか。
で、この会場ってちょっと奥に長いというか、武道館は全体的にステージを丸く囲むような感じだけど、代々木はラグビーボールみたいな形で奥に長い。
それが少しアリーナっぽい気がして、そんな会場で『直感2』を歌うとMVを思い出して懐かしくなります。
あの曲のMVは当時のSSA(たぶん)でのライブの様子も差し込まれてるので、それっぽいなって。
あとは、なんといっても15期の『好きな先輩』ですよ。
あの広い会場で、15期だけで歌う『好きな先輩』。
もうそれだけで泣けてくる。小田ちゃんもそう言ってた。
メンバー的には加入からずっと傍で見守ってきた15期の成長した姿に涙するのかなーと思うんですが、個人的には「この子たちがもっと成長していずれ旅立つそのとき、この代々木での光景を思い出したら絶対泣いちゃう」と思って泣きました。気が早いね。
15期の3人を見て、モーニング娘。の新しい未来だと誰もが感じたんじゃないでしょうか。
可能性の塊。あまりにもキラキラまぶしくて、こんな自分が見てもいいのだろうかと戸惑いすらおぼえるほど。
途中のMCで、花道を使ってよこやんと15期がかけっこしてたの微笑ましかったですねぇ。
もうなんか、言葉では言い表せない感情になったな。
あえて言うなら「慈愛」。
最後のMCではほまたんが思わず涙してしまって、あの瞬間、見てる人全員から母性がほとばしったはず。
泣きながら「モーニング娘。に入れて幸せです」と言ってくれて、心から愛おしい。
始まる前の円陣でも15期みんな泣いちゃったらしく、それだけ頑張ったんだなぁと感慨深いです。リーダーがブログで15期に「はなまる」をあげていて、また泣きました。
もちろん先輩たち、12期や13期14期の成長も著しく。
12期による『私の時代』もグッとくるものがありますね。
特にあかねちん可愛かったな。歌い方がちょっとさゆに寄せてる感じがして、それがすごく合ってた。
まりあちゃんは相変わらず『ザ・ピ~ス』で姿勢がめっちゃ低いし、他の曲でもめっちゃ低いとこがあって最高。「そんなに低くする!?」と驚くくらい低い。
ちぃちゃんは意外とカッコよくシリアスな表情がハマるなと思いました。歌声もちょいハスキーで良いよね。好き。
よこやんは栃木のときにも書いたけど、このツアーで一皮むけたなぁという印象です。歌も上手くなったし、表情というか表現力の伸びがハンパではない。
『シャボン玉』のセリフは歴代随一といっていいほど鬼気迫るものがあり、右手に包丁を握っててもおかしくない剣幕です。よこやんを怒らせてはいけないぞ。
本当に思いついたままの感想を書いてますが、気付いたら結構長くなっている。おかしいな。
でも約2時間半すべてが見どころしかなくて、とにかく目が足りないのよ。
メインステージとセンターステージに分かれて歌うときなんて、どっち見りゃええんや!と軽く混乱しました。
阿修羅像みたいに顔が3つ欲しかった。
オーラスで歌った『ブラボー!』がまた最高で、もう幸福そのものみたいな空間でしたよね。
メンバーがそこかしこで可愛いことおもしろいことやってるから、現実を一時停止したくなっちゃう。
そしてこの曲が持つパワー。
明るさや可愛さ、ほんの少しの切なさを感じさせる名曲。
最近ラストにブラボー歌うこと多いですが、聴くとやっぱり「良いなぁ」と思ってしまいます。
というかやっぱり、つんくさんの音楽がなによりも素晴らしい。
モーニング娘。のコンサートがこんなにも素晴らしいのは、そこで表現される音楽が素晴らしいからであり、それを表現するアーティストが素晴らしいからでもあるのでしょう。
モーニング娘。というのは、つんくさんの楽曲そのものなんじゃないか、と思います。
つんくさんの曲を世界で一番うまく歌えるのはモーニング娘。であってほしいし、実際そうなんじゃないかな。
もはやつんくさん自身で歌うことが叶わなくなってしまった音楽を、モーニング娘。のみんなが背負って表現してくれている。
そのことに感動できるのがモーニング娘。のコンサートだなと改めて思いましたよ。ええ。
大好きです、この14人。
(ってどの時期も言ってる)
本当に楽しかった。
モーニング娘。最高!
初の代々木の会場とか撮影OKの件についても書きたかったんですが、思いのほか長くなったのでそれはまたあとで。
(ちなみに写真は1枚も撮ってません)