昨日は『ファラオの墓~蛇王・スネフェル~』の東京千秋楽公演(ソワレ)を観てきました。

 

 

 

早いですね。

こないだ初日が始まったと思ったらもう10日も経ってる。

 

 

そして毎度舞台の千秋楽には縁がなかったわたくし、ここにきてついに千秋楽を観劇です。

といっても大千秋楽は大阪ですが。

 

 

 

 

 

 

個人的にはこれで今年の娘。舞台は終了。

早くもファラオロス。古代エジプトに還りたい……。

 

 

 

 

またつらつらと感想などを書きますが、例によってネタバレがあるかもしれませんのでお気をつけください。

(もはや何がネタバレなのかよくわかりませんが)

 

 

 

 

 

 

初日は真ん中より少し前、2回目は実質3列目、そして最後は2階席の最後尾からの観劇でした。

2回目と3回目のふり幅がすごい。

 

 

近くからも遠くからもちょうどいいところからも観ることができたということで、太陽神ラーに感謝を捧げます。

 

 

 

 

 

東京最終日に至り、どの演者もさらに磨きがかかった芝居を見せてくれましたが、特に変化を感じたのは、ストーリーテラー兼アリの母親であるトキ。

 

 

語りの声がすごい。

女神然とした佇まいから発せられるその言葉が重く静かな迫力に満ちており、それでいて囁きのように優しい。

 

 

思わずハッとするくらい声の出し方が上手くて、ちょっと神がかっていたほどです。

 

 

ラストシーンを終えてトキが物語を締めるんですが、それが本当に、ひとつの物語が終わったのだ……的な余韻に満ちた語りで。

 

 

まるでシェヘラザードのよう。

あの声で千夜一夜の物語を聴いてみたい。

 

 

「譜久村聖の朗読会」みたいなイベントでもやったらいいんじゃないでしょうか。いやホントに。

 

 

フクちゃんの新たな才能が開花したかも、と思いました。

あの部分だけこの東京千秋楽公演のをDVDに使ってほしいなぁと思ってしまうくらい良かったです。

 

 

 

 

 

 

あとはナイルキアの歌が素晴らしかった。

 

 

スネフェルと共に歌う、あの場面のあの歌。

「あなたに愛されて」の部分がね……良かったなぁ。

 

 

心の底から絞り出すような歌声の、深く切ない残響。

 

 

2階最後尾からでも表情が見えるかのような歌声でした。

(実際はあまり見えません。視力は良いほうです)

 

 

あの部分だけこの公演のをDVDに使っ(ry

 

 

 

 

 

 

他にも、ちょっと見ないあいだに細かい追加や変更点があったり、イザイの酔っ払いっぷりがエスカレートしていたり、おもしろかったです。

 

 

酒盛りのシーンはもう、サリオキスとトキの会話が全然入ってこないw

 

 

ちなみにその前の酒を貰うシーンでは、堀江ちゃん(役名不明)が「好ーきーなーものがー おー酒だぁったー」と某曲のメロディーに乗せて渋く歌い、とうとう客席から拍手をもらっていましたよ。

一体あいつはなんなんだw(キャラも中の人も)

 

 

 

 

 

 

そしてなんといってもね、スネフェルですよ。

 

 

スネフェル、好きだわぁ……。

 

 

去年の段階ですでにお気に入りのキャラだったけど、今年でさらに好きになりました。

 

 

言うて冷酷だし軽薄だし、人も殺しまくってるんですけどね。

それでもなんだか好きになってしまう。

 

 

もうスネフェルが出てくるだけで安心するというか、「スネ様のお声が聞けるぞ!」という興奮に見舞われます。

 

 

ちょっとした仕草、声(イケボ)、怒りや悲しみ、束の間の幸福。

スネフェルのすべてが愛おしい。

もちろん、実際に自分が住む国の王がこれだったら嫌ですけどw

 

 

 

 

こんなにもスネフェルというキャラクターを愛せるのは、原作や脚本の力もあれど、彼を演じた石田亜佑美という役者の力によるところが大きいのではないかと思います。

 

 

本当にお見事。アッパレ。ブラボー。

 

 

できることなら、あらゆる語彙を尽くしてご本人の目の前で褒めちぎりたい気持ちです。(いろんな意味で無理だけど)

 

 

大きい演技はもちろん、表情などの細かい演技もすごいんですよ。3列目で観たときにそれがよくわかりました。

その辺、DVDで見られることを期待してます。

 

 

 

 

あとは殺陣、特に最後のスネフェルとサリオキスの殺陣は迫力とスピード感がたまらんね。

たまに殴る蹴るの肉弾戦になるのがまた良い。

 

 

 

 

まぁ舞台はまだ大阪公演が残ってるので、とりあえずこのくらいにしておきましょうか。

全部終わったらまた改めて感想を書く……かも。

 

 

 

 

ちなみに東京千秋楽の挨拶は、全出演者がひとりずつ。

 

 

パッと思い出せるところだけ書きますと、サライの「大阪公演に向けてまた役作りと若作りを頑張ります」で笑いました。

うまいこと言いやがってw

 

 

ケス大臣の番なのに挨拶してしまいそうになり、己のミスに崩れ落ちる皇太后。

英語を話したと思ったら最後に謎のアラビア語を言い放ち「意味は自分で調べてください」と突き放すイザイ。

舞台(稽古も本番も?)は鳥籠のようにずっと同じところに押し込められるのが苦しいけど大阪も頑張るジク。

「マリタと申します」から「頑張り~?(客:マリター!)みんな、やるじゃない」の流れが完璧なマリタ。

真面目に例え話っぽいことを言うも、空気を敏感に察知し「あ、スベってる……」とビクつくスネフェル様。

 

 

などなど。

 

 

こういうのは細かいニュアンスを忘れがち(または記憶違い)になるので、あとはDVDの特典映像か何かに収録されることを祈りましょう。

大阪での大千秋楽の挨拶共々、お願いします事務所さん。

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、今年もモーニング娘。による魂の熱演を堪能させていただきました。

 

 

年に1回しかないので、毎年大事に、そして大いに楽しませてもらってます。

 

 

 

残りの大阪公演も頑張ってね!