昨日(2/11)は『音楽劇ヨルハVer 1.2』のソワレを観てきました。

 

 

ハロプロ舞台ではないのでソワレとか言ってみました。

一応書いておくと、いわゆる夜公演のことです。

 

 

 

お察しの通り、ヨルハ部隊の四号役として出演している田中れいなさんをお目当てに行きましたが、他の出演者のみなさんもたいへん素晴らしく、内容自体にも興味があったので楽しめました。

 

 

 

 

 

 

 

少し説明しておくと、この舞台は『NieR:Automata(ニーアオートマタ)』というゲームを原作とした音楽劇です。

 

 

といっても実際は元々が舞台作品であり、それがゲームになって、また舞台として戻ってきたもの――それの再再演がこの『音楽劇ヨルハVer 1.2』である――という認識で間違いないかな?

 

 

 

自分は、ゲームである『NieR:Automata』の実況動画を一度見たことがある程度の前知識で観に行きました。

どうやらこのゲーム、周回しないと物語を深いところまで味わえない(一度クリアしただけでは不足)らしいんですが、その動画では周回まではしていなかったのであんまり詳しいことは知りません。

用語や世界観は把握していた、くらいでしょうか。

 

 

今回の舞台の主役である二号が、ゲームで出てくるA2(エートゥーと発音する)であるということは知ってましたが、そのA2の過去の物語がこの『音楽劇ヨルハ』になるみたいです。

 

 

 

まぁ内容をまったく知らなくとも問題はないと思いますけど、知ってるとより深く味わえるといった感じでしょうかね。たぶん。

 

 

 

 

感想を書いていこうと思いますが、決定的なところまではいかずともある程度はネタバレしますので、「これから観る予定だ」という方はご注意ください。長いよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

劇場は北千住にあるシアター1010。

個人的に北千住は乗り換えなしで行けるので助かる。

(線路への置き石の影響で15分くらい遅延したけどね!)

 

 

自分としては珍しい非ハロプロ現場でしたが、客層は意外と女性が多かったです。

出演者が全員女性キャストな舞台なので男性客が多いのかなーと思ってましたが、男女で半々くらい――もしかして女性のほうが少し多かったかも?という感じ。

 

 

グッズは四号の生写真だけ買いました。

ここでは「ブロマイド」と呼ぶのが正しいのかもしれませんが、れいながブログで「生写真」と書いていたので忠実なるヲタクは生写真と呼ぶことにします。

 

 

 

 

 

どっちがどっちかは忘れましたが、BセットとCセット(各2枚入り)を購入。

部屋の蛍光灯が写ってるのは気にするな。

 

 

どうせならAセットも買えばよかったと、帰り道で少し後悔したとかしてないとか。

 

 

パンフレットも買おうか迷ったんですけどね。

3000円というお値段に臆してスルーしてしまったことを帰り道で少し後k(ry

 

 

 

新鮮だったのは、机の上に並べてある商品から欲しいものを自分で手に取ってレジに持っていくというスタイル。

こういう物販って、レジで「あれとこれとそれくださいな」と告げて買うものだと思ってたんですが、こんな普通のお買い物みたいなスタイルもあるんですねぇ。

ハローの現場じゃ絶対ありえない。生写真を選ぶヲタでごったがえすこと必至。

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでようやく内容について書きますが、その前にこのネット記事に詳しいレポ(写真多め)が載っているので、ネタバレOKという方はそちらを読んでみるのも良いかも。

 

 

こちら

 

 

ご覧のように、舞台後部の大きいモニターと、必要に応じて垂れ下がってくる紗幕を多用していたのが印象的でした。

 

 

モニター↓

 

 

 

紗幕↓

 

 

 

このシーンはゲームでのボス戦みたいでしたねぇ。

 

 

 

 

我らが四号田中れいなさんは、銀髪ポニーテール、左目の眼帯、黒い服にヒラヒラスカート、ガーター付きニーハイに厚底の靴という二次元感&田中れいな感溢れるいで立ち。

というかヨルハ部隊はみんなそんな感じ。

 

 

左から、十六号、二号、四号、二十一号。

 

 

 

 

 

なんか改めて、「れいな脚ほっせぇぇぇぇ」と思いました。

 

 

他のみなさんも充分細いんですが、れいなはさらに細かった。

そしてヲタとしては見慣れてるけど厚底の靴。

よくまぁあれで殺陣やらダンスやらできるよ。普段から履き慣れてるからこその芸当でしょうか。

 

 

 

で、本人が「重い」とブログで言っていた武器。

 

 

 

 

確かに、一番でかくて仰々しいやつだった。

(「白の約定」という名前の武器だと思われる。ゲームで主人公の2Bが使ってた)

 

 

刀なんだろうけど、ほとんど薙刀(なぎなた)の域ですよねこれ。

担ぐのは片手でもいけるけど、振り回すのは両手じゃないと無理なやつ。よりによって一番扱いが難しそうなやつをれいながw

 

 

でもその分、見栄えは良かったです。

華奢な身体でお気楽な性格の四号が、大きい刀をぶんぶん振り回して戦う。そのギャップが良い。

 

 

 

そう、四号はお気楽な性格で、わかりやすく言うといまどきのJKっぽい感じ。

でもここぞというときは強い意志を持って果敢に立ち向かう。

可愛くてカッコいい――そんなキャラクターでした。

 

 

準主役じゃないけど、わりと最後のほうまで生き残ってくれて嬉しかったです。(ネタバレ臭いことを言う)

 

 

終演後にTwitterで検索したら、「四号可愛かった」という声も結構あってこれまた嬉しくなりました。

 

 

 

 

 

ところでこの舞台は“音楽劇”なので、もちろん音楽がたくさん流れます。

 

 

しかもその多くが生演奏。

ギター(この方だけ男性)とピアノとバイオリンがそれぞれ舞台上で生演奏し、歌唱専門のキャストさんがマイクを持って生歌を披露するのです。

 

 

英語(かな?)で歌う外人さんと、日本語で歌う日本人の方の2人。

演者やアンサンブルのみなさんが踊るなかで歌うこともあれば、完全に歌い手さん(と演奏組)だけが舞台上に出て、一種のライブみたいになる場面もあり。

 

 

一般的な“ミュージカル”とは微妙に違うこの感じがまたおもしろかったです。

曲も歌も演奏も、そしてアンサンブルの方々のキレキレなダンス(というか舞踏)もたいへん素晴らしい。サントラ出してほしい。

 

 

 

演者でもヨルハ部隊の3名(二号と四号と二十一号)がそれぞれ歌うシーンがあるんですが、唯一四号だけ、マイクを持って踊りながら歌います。

 

 

歌い手さんと一緒に歌ったり、

 

 

 

 

他のみんなと踊りながら歌ったり。

 

 

 

さすがの歌唱力と安定感。

 

 

気のせいか、一番生き生きしている場面だったかもしれません。

 

 

れいなヲタはこれを観るためだけでも行く価値はあるぞ。

 

 

 

 

 

れいなを目当てに観に行ったハロヲタですが、他のみなさんもそれはそれは素晴らしく。

 

 

まずみなさん、よくまぁあんな難しそうな単語の長ゼリフを覚えられて、しかも噛まずにスラスラ言えるなぁと感心。

プロにそんな感心するのは失礼かもしれませんが、キャラによってはホントに大変そうなセリフが多くてね。

普段あまり耳にしない単語も多く、初めてこの世界に触れる人は集中して聞かないとなかなか理解が追い付かないかもしれない。

 

 

 

 

四号以外のキャラクターで一番気になったのは、レジスタンスのアネモネさん。

 

 

クールというか、警戒心が強くてなかなか他人を信用しないタイプのキャラなんですが、声がめっちゃカッコよかった。

ゲームのニーアにも出てきたキャラなので、ああこんな壮絶な過去があったんだなぁとしみじみ思ったり。

 

 

 

あとは、これまたレジスタンスの防御型機体であるデイジーさん。(右から2番目。四号がお腹を触るシーン可愛かった)

 

 

 

 

言ってしまえば“ぽっちゃり”タイプのムードメーカーで、殺伐としたこの物語のなかで一番安心できるキャラクター。

観てるとどんどん愛着が湧いてくるんですが、そんな観客のほんわかした心をぶった切る終盤の展開に吐血しかけました←

 

 

 

 

その他、本当は全員分書きたいくらいみなさん素晴らしかったんですが、あまりに長くなるので少しだけ。

 

 

ヨルハ部隊の十六号は、がさつで血の気の多い戦闘タイプで、勇ましく男らしい(女性ですが)芝居が良かったです。

 

 

同じくヨルハ部隊の二十一号はスキャナー型で合理的、いかにもアンドロイドといったキャラクター。(言い忘れてましたが登場人物みんな機械です)

しかし徐々に人間らしい感情を出すようになっていき、最後のシーンは涙なしには見られません。

綺麗でグラマラスなお姉さん的ビジュアルも素敵。

 

 

レジスタンスのリーダーであるローズさんもカッコよかったし、司令官の苦悩や、敵であるタームαとβの狂気溢れる演技にも圧倒されました。

 

 

 

そして主役の二号。

ニーアでのA2を知ってる身としては、最初「こんなうじうじしたキャラだったっけ?もっとやさぐれてなかった?」と思ったんですが、元はこんな性格だったんですねぇ。

この物語で強くなった二号ですが、それは深い悲しみと絶望から生まれたものだと思うと、なんとも言い難い気持ちになります。

 

 

弱気だった二号が、最後の最後であのA2らしい仕草と表情になっていて、その演技のふり幅も見事でした。

ラストの大立ち回りの殺陣は凄かったなぁ。

 

 

ちなみに二号を演じている石川由依さんは、ゲームで主人公の2Bの声優さんをやってらっしゃる方です。

 

 

 

二号と四号のこのシーン好き。

 

 

 

 

2人が手に手を取って袖に走っていくところが良かった。なんか良かった。

 

 

 

 

 

出てくるキャラクターはみんなアンドロイドなわけですが、それにしてはあまりにも人間臭い。

これはゲームの動画を見たときにも思ったことで、それにもきっと理由があるんでしょうね。(よくわかってない)

 

 

ただ戦うだけの機械なら、敵の機械生命体のように感情なんてなくてもいいと思うんですが、人間よりも人間臭いアンドロイドのみなさんですよ。

でもそうやって感情があるからこそ、どんどん強くなっていってそのデータを元に新しいアンドロイドを作ることができ、勝率も上がっていく――みたいなことなのかな。

 

 

 

とりあえず、月の人類会議の連中はみんなくたばってしまえ、と観た人みんなが思うはず。

なにが「人類に栄光あれ」だ。

ただのブラック企業のクソ上層部じゃないか。

 

 

 

 

 

まったく個人の好みによる感想ですが、全体的に、ゲームでも感じた中二感や青臭さはあります。

セリフや展開も、良くも悪くもベタなところがありますが、不覚にも泣きそうになったので偉そうなことは言えない←

ゲームで見るよりは、舞台のほうがすんなり受け入れられたかな。

 

 

笑えるシーンはあるものの、悲しい物語です。なんとなく想像してはいたけども。

 

 

Twitterで「心がミンチになる」と言っておられる方がいましたが、ホントそんな感じ。

最近そんな舞台ばっか観てるぞ……。

 

 

ただ、末満さんのTRUMPシリーズで散々えぐい残酷劇を観ていたおかげで多少の耐性はついていた気がしないでもないです。

音楽劇ヨルハが好きな方は、ぜひTRUMPシリーズも見てほしい。

いろいろとハマる要素は多いはず。(女性キャストだけの『LILIUM』とか、男性キャストだけの『TRUMP』とかもあるし)

 

 

 

ゲームをやり込んでいたり、もう一方の舞台である『少年ヨルハVer 1.0』を観ていれば、もっと世界に没入できて、また違った感想を持ったのかもしれません。

この世界を知れば知るほど楽しめる(メンタルは辛くなる)系の物語っぽい。

 

 

 

 

 

 

 

 

とまぁそんな感じで、れいなファンとしても、いち観客としても楽しめる音楽劇でした。

 

 

 

 

ちなみにこの日のアフタートークは、司会として司令官とデイジーが出てきて、ゲストは演出の松多さん、ローズ、アネモネ、ダリアでした。

 

 

ダリアさんはお尻に神経が通ってないから楽屋ですぐ半ケツになるとか、アネモネさんは木の香りがする香水(その名もティートゥリー)を付けてるとか、舞台の内容とはまったく関係のないおもしろすぎる話がバンバン出てきて楽しかったですw

 

 

いやー凄いね。みんなお喋りが止まらんw

ハロプロ現場では聞けないようなトークが繰り広げられました。

 

 

最後はアネモネさんがオーディションのときにやったという一発芸を全力で披露。

 

 

おもむろに衣装を脱いで軽装になり、「サッカーのゴール裏ガチサポ勢あるある」をぶちかましてくれましたよ。

 

 

言葉だけじゃ伝わらないと思うので詳細は省きますが、あのクールなアネモネさんはどこに行ったの……?という勢いで、「全力で応援しすぎて試合を全然観てないサポーター」を熱演しておりました。あの人めっちゃおもろい。

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、長々と失礼しました。

 

 

今日の夜公演はニコ生で生中継があるそうなので(2500円)、興味がある方はぜひどうぞ。