いきなりですが、思い出話をしましょう。
℃-uteを初めて生で見たのは、およそ12年前。
結成間もない彼女たちは、近くのショッピングモールにイベントで来ていました。
当時はそれを知らなくて、たまたまその場に居合わせたんですけどね。
「ハロープロジェクトから新しくデビューすることになりました、℃-uteです!」
というメンバーの声が聞こえてきて、「なんだと!?」と慌てて見に行きましたよ。
カラフルな衣装に身を包んだメンバーが歌って踊って握手して、それを吹き抜けの2階から眺めていた思い出。
イベントが終わってすぐ、『即抱きしめて』の着うたフル(当時は“着うた”というものがあったんですよ)をダウンロードして聴きまくっていたことを思い出します。
自分にとってはそれが、℃-uteというグループの最も古く、そして印象的だった記憶です。
あれからもう12年も経ってしまったということが信じられません。
本当に、大げさでもなんでもなく、ついこのあいだのような気がするのに。
自分は娘。ヲタなので、熱心な℃-uteファンとは言えないけど、それでもキッズオーディションからずっと見てきた彼女たちがグループの終わりを迎えたこと、ハロプロから旅立っていくことが、とても寂しい。
キッズオーデから15年。
℃-uteとしては12年。
いるのが当たり前だった存在がもういないのだということが不思議です。
でも正直、こんなにも長く続いてきたことのほうが不思議かもしれません。改めて考えると。
だって女性アイドルが、個人にしろグループにしろ、こんなに長く活動を続けることってそうそうないですよ。
5人になってからは卒業も加入もなく、同じ形のままで。
奇跡だな、と思います。
それと同時に、必然だったな、とも。
これだけ魅力的なグループならそれも可能か、という納得。
そう思わせてくれる5人でした。
昨日6月12日をもって、℃-uteが解散しました。
ハロプロの歴史が、またひとつ幕を閉じたんですね。
終わることは寂しいけれど、それを感じることができるということはそれを知ることができたということであり、きっと何よりの僥倖でしょう。
寂しくて泣けるのは、彼女たちの素晴らしさを知っているからです。幸福なことじゃないですか。知らずに過ぎてしまう可能性もあったなかで、我々は知ることができたのですから。
なんて自分に言い聞かせながら、寂しさを紛らわせております。
みなさん(各所)の真似をして、ひとりひとりについてサラッと書いてみましょうか。
まいまいは、オーディション当時の映像を見ると本当に子ども。
そりゃそうだ、小学1年生だったんだから。
当時高校生だった自分は、「おいおい何考えてんだよハロプロw」と思っていたものです。
15年経って、美しい女性に成長してくれました。
思えば、家族でもない小1の女の子の、成人するまでの過程を見守るってすごいことですよね。オレたちゃ幸せ者です。
岡井ちゃんは最初、どう見ても男の子な「岡井少年」でした。
この子はどうなっていくんだろうな~と思ってましたが、いつのまにか女性らしさを身につけて、一方であの頃と変わらない快活さもあり、いろいろと楽しませてもらいました。
歌もね、こんなに上手くなるなんて最初は思ってませんでしたよ。
昔のなっきぃの弱々しさが結構好きでした。
だけどいつしか、とても強い女性に成長してたんですよね。
ネタでヘタレと言われたり、自分でも人見知り人見知り言ってましたけど、本当は芯が強く、頼りになる存在なんじゃないかなと思います。
なっきぃの笑い方が好き。
これほどの才能を持つ人が誰よりも努力をするとこんなすごいことになってしまうのか!と思わせてくれたのが愛理ちゃん。
容姿も、本当に綺麗になりましたね。ぶっちゃけ、デビュー当初はここまで可愛くなるなんて想像もしてませんでした。いやはや女の子というのはおそろしいw
いつでも明るく前向きな姿勢も尊敬します。どうしたらそんな風に生きられるのか……。なんかもう、尊敬しかないです。
矢島さんも同じく、最初はこんなに美しい女性に成長するとは思いもよらず。見る目がないですねぇ自分は←
特筆すべきは、その精神の類まれなる健全さ。
仏ですか。矢島さんは仏様なのですか。
身も心も最上級に美しい。存在自体がひとつの奇跡です。畏怖の念すらおぼえるほどに。
どこまでも純粋に、人を愛し、世界を愛し、自分を愛しているんだろうなと思います。
ちょっと信じられないくらいに雨女なところも好きですよ。
雨女なんてただのこじつけかと思ってましたけど、ホントにいるんですね!w
ああ、5人のことを考えたら、また寂しくなってきてしまった。
娘。ヲタの自分がこれ以上ダラダラ続けるのもあれなので、この辺で終わりにしましょう。
℃-uteのみんな、15年間お疲れ様。
幸せな時間をありがとう。
グループはなくなっても、ハロプロの歴史とファンの心には確かに刻まれている。
ずっと忘れません。