わたくし、いけないと知りつつ、BSスカパーで放送されたひなフェスの某曲がアップされた動画をYou Tubeがおすすめしてきたからつい見てしまったんですの。
モーニング娘。'17が歌った、『恋ならとっくに始まってる』。
それの、あかねちんのソロパートが良かったな~と思って。
ねちんもブログに書いてた部分。
「わーかんな~いも~ん」のところ。
良い感じでしたよね。
それを聴いて、普段あまり歌割がないメンバーにももっとチャンスが増えればいいのにな~と思ったりしました。
やはり、そういう場数を踏んで成長していくわけじゃないですか。
(一般論として)歌が苦手だからといって歌わなければ、ずっと苦手なまま。
経験を積むことによって上達していくというのは大いにあると思うので、歌割少ない組にもソロパートが増えればいいな、と。
とは言っても。
とは言ってもですよ。
そうなると必然的に、それまで歌っていたメンバーのパートが減るわけです。
それはそれでどうなんだろう?とも思うのです。
歌が上手い子は、歌割もたくさんもらえることが多い。
当然ながら。
能力を評価されて、任されるわけですよね。
でもたとえば、あまりソロパートが貰えない子のためにいつも歌割が多い子たちの分を振り分けよう、となったら、歌割多い組からすれば「おいおいそりゃないぜ」という話。
歌が上手いのに歌わせてもらえないなんておかしいじゃないか、と思うでしょう。
「歌割をもっと平等にしてくれ」と言うファンは一定数いますが、メンバーそれぞれ能力値が違うのに平等にするというのは、能力値が高いメンバーにとっては納得がいかない措置でしょう。
わかりやすく具体例を出すと、小田ちゃんは歌が上手いので歌割も多い。
それは仕事として当然のことですし、逆に小田ちゃんの歌割が少なかったら本人もファンも「なぜ???」と思うはず。
でもそれだと、歌割が少ないメンバーはずっと少ないままになってしまいます。
じゃあ少ない子たちに振り分けようとなると、「歌上手いのに歌割少ない」という子たちが発生するわけで、この配分がなかなか難しい。
アイドルというのは、なおさら難しいなと感じます。
ぶっちゃけ、アイドルは多少歌が下手でもなんとかなります。
エンターテインメントとして成立するという意味で。
だから必ずしも「歌が下手だから歌わせない」とは限らない。
しかし質の高いパフォーマンスをお届けしたいのなら、上手い子にたくさん歌わせたほうがクオリティは高くなるでしょう。
その辺のバランスが難しいよな~と、ひとりで考えておりました。
Juice=Juiceのような少人数制で、5人の歌唱力のバランスもまぁ大体近しい値にある(マイナス方面にそこまで大きな差異がない)グループならばたいして問題はないでしょうが、娘。のように人数が多く、歌唱力の差異もバラバラな(しかも卒業加入で変動する)グループは余計に難しいでしょうね。
たとえばダンスの振り付けというのは、全員がほぼ同じくらいの技術や運動量を要求されるわけで、上手い子にソロダンスが加えられることはあっても、下手な子のダンスを少なくさせるなんてことはないじゃないですか。基本的に。
でも歌にはそれがある。
歌割の数自体が、メンバーによって結構違ってくる。
その振り分けの案配が難しいなぁ、と。
単独ツアーなんかでは、ユニットやソロコーナーを設けたりして歌割少ない組のチャンスを増やすこともできますが、シングル曲などは思い切った決断が必要になりそう。
だから『そうじゃない』でまりあちゃんがセンターに抜擢されたのはなかなか英断だったなと思いますし、それでもやはり歌割に関してはそこまで突出して多いというわけではなかったあたり、一筋縄ではいかない問題なんだろうなと感じましたね。
特定の、歌が上手いメンバーばかり歌割が多くなると、そうじゃないメンバーのファンは不満でしょう。
その気持ちはわかります。
でもプロのパフォーマンスとして、能力の高い子に多く任せるのは当然のことでもあるし、仕方のないことでもある。
でもでも、ずっとそのままだったら歌が苦手な子は苦手なままだし、自主練するにせよ実際にステージに立って歌うのとは全然違うんだろうし、アイドルだからこその成長物語や、アイドルだからこその(歌唱力だけに限らない)エンターテインメントも見たいし、考えれば考えるほど「難しいねぇ」としか言えなくなりますわ。
アイドル……いやアイドルに限らず、グループにおける歌割問題。
あちらを立てれば、こちらが立たなくなる。
こちらを立てれば、あちらが立たなくなる。
これは永遠の命題なんじゃないでしょうか。
みなさん、どう思われますか?(結論丸投げ)