昨日の札幌振替はとてもいい公演だったようでなによりです。
まーちゃんからのお手紙(My Vision)も読まれたようですが、ぜひ映像で見たいですね。
ハロステあたりで流してくれたら嬉しいんですが、まずありえないでしょう。
これまでの経験上、そんな気のきいたことしてくれるわけがない。
在宅は、春ツアーで出る舞台裏Dマガに収録されることを祈るしかありません。
ところで昨日のどぅーブログに、「やっぱり単独ツアーって楽しい!」とありましたが、やはりメンバーにとっても単独ライブというのはハロコンとはまた違った意味を持つのでしょうね。
もちろんハロコンはハロコンで貴重な場なのだと思いますが。
そんなメンバーの気持ちはさておき、我々ハロヲタの気持ちはというと、どうでしょう。
これは私見ですが、年々、ハロコンよりも単独を求める声が高まっている気がしないでもないです。
というか、ハロヲタの細分化――かつてよりも顕著に「単独志向」が高まっているんじゃないかという見方。
察するに事務所は、むしろかつてよりハロヲタの均一化を図っているように思えます。
実質的に“一番人気”といえるのはいまだモーニング娘。でしょうが、そんな状況を打破すべく、各グループまんべんなくヲタが行き渡るようにしたいという事務所の思惑。
そうして実践されるのが、極端に言うと「娘。放置の他グループ上げ」でしかないのがなんとも情けないところではありますが、今回はその話は置いといて。
そうした事務所の「ハロヲタにハロプロをまんべんなく応援してほしい」という思惑とは裏腹に、ハロヲタは年々「僕の私の推しグループをもっと見せてくれ」と要求する声が高まっているのではないかと。
たとえばプラチナ期あたりから'14あたりまで。
この時期は、もしかしてハロプロ史上最もハロヲタの団結力が強かった時代かもしれないなと思いました。
どのグループのヲタも、自分の一推しはあるとして、その他のグループのことも熱心に応援していました。
「いまだってそうでしょ」と言われるかもしれませんが、それは少しずつ変わってきてはいないでしょうか。
これまで何度か言いましたが、モーニング娘。が頂点にあるピラミッド構造こそが、ハローの黄金比率でした。それはとても安定していた。
しかしつんく♂Pの離脱と共に、新体制になった事務所は待ってましたとばかりにそのバランスを崩し、ハローの形は徐々にいびつさを持つようになってしまいました。
そのことに事務所は気付かないのか、はたまた気付いてて無視してるのかわかりませんが、それはハロプロのみならずハロヲタのバランスまでをも崩すこととなったのです。
どういうことかというと、ハロヲタ内での敵愾心が増加してしまった。
敵愾心といっても無闇やたらに自分の推し以外を敵視するわけではないでしょうが(そういう人もいるけど)、自分の推しグループを褒める/上げるために他グループを下げる言動はまま見られます。
たとえ悪意がなくとも、無意識下で「ウチが一番に決まってんだろ」と思い、それが表に出てしまっている。
自分の好きなグループが一番だと思うことはなんら悪いことではないしむしろ当たり前のことですが、なんというか、その概念の“濃度”が昔より上がっている気がします。
良い悪いの話ではなく、そういう傾向にある、という話です。
それはおそらく、事務所があまり外に目を向けなくなったことにも起因しているのでしょう。
かつては外に敵がいました。(例:AKBとか、「いまのメンバーわかんね」と言う世間とか)
だからハロヲタは団結し、ハローのグループが外部で勝負するとき(テレビ等に出るとき)などは、推しグループか否かに関わらず熱心に応援していたものです。
しかしいまは、外に敵がいない。
正確には、いないわけではなく「敵と認識しなくなった」だけですが。
ハローは、もはや外の敵と戦うことをやめたのです。
最近の傾向を見ていればわかりますが、対世間というものをほとんど意識しなくなりました。
世間の、まだハローを知らない人々に知ってもらおうという気概がない。メンバーはあるでしょうが、事務所はない。
せいぜいが、岡井ちゃんとかももちとか、ソロでバラエティに出す程度です。
その二人すらもうすぐハローを離れてしまうわけで、そうなるといよいよハローは「知る人ぞ知るアイドル王国」になってしまうのです。
実際の国レベルに置き換えて考えてもそうですが、国の外に敵がいると国民は一致団結します。(もちろんそこまで単純ではないですが、その傾向は強まるでしょう)
しかし外の敵と戦うことをやめた国は一見平和のようですが、人間が人間同士争わずに生きていくことなど土台不可能なのですよ。
というわけで、今度は国の内部に敵を探すようになる。
それまで手を取り合っていた仲間が、今日からは敵になる。
極端な言い方ではありますが、そういうことです。
いまのハローに起こっている現象も、それに近いものがあるのではないでしょうか。
それが、ヲタの「単独志向」の高まりです。
ハロプロみんなが揃ってわいわいするよりも、僕の私の推しグループをもっとプッシュしてくれ!評価してくれ!テレビに出してくれ!単独ライブやってくれ!そういった声が強くなる。
それもまぁ、時代の趨勢なのでしょう。
事務所が崩したバランスの結果なわけですし、しょうがないといえばしょうがない。
問題なのは、そんな実情と、事務所の思惑とが噛み合ってないことです。
事務所はハローを均一化したい。
でもハロヲタは細分化している。
皮肉なことですが、事務所が「こうしたい」と思ってやった政策が、それとは正反対の結果をもたらすハメになってしまった。
つまり、裏目です。
かつてのピラミッドを崩し、土地を平らにし、そこに広くて大きいハロプロ大国を建造しようとしたのに、実際は各方面に散らばったヲタが各々の国を作り上げ、強大にしようと奮起している状態。
ハロプロ王国は安定性を失い、独立心の高い小国がいくつも生まれてしまったのです。
わかりやすいように極端に言ってますが、大体そんなような意味です。
じゃあどうすればいいのか。
かつての安定したピラミッドに戻すのもひとつの手ですが、たぶんいまさら戻したところで同じバランスにはならないでしょう。
一度我欲が出てしまったら、環境を戻したくらいで引っ込むものではありません。
だから戻すのではなく、押し進めるしかない。
ハローの均一化という政策をやめて、各グループ単独での仕事に力を入れていくようにするしか。
「もっとハロコンを減らしてもいいんじゃないか」という声が少なくないという実情が、それを物語っています。
いまのハロヲタの求めているものは、年に4回もハロプロでのライブを行うことではなく、それぞれのグループが単独でライブなり舞台なりテレビなりの仕事に邁進することではないでしょうか。
ハロコン、というかハロプロとは、いわば「福袋」みたいなものです。
中身の品質の高さは保証されてますが、いろんな商品が詰め込まれているという意味での「福袋」。
でもいまは、そんな福袋をたくさん用意されるより、自分の欲しい商品を(ダイレクトに)たくさん売ってほしい、そう思うヲタが増えている気がするのです。
ハロプロは、年々細分化している。
つんく♂さんという、核となる存在がいなくなったわけですし、それも当然なのかもしれません。
ハロプロは、つんく♂さんが中心にいてこそのハロプロだった。
であるならば、その中心を失った組織が細分化されていくのは必然でしょう。
繋ぎとめていたもの、ハローをハローたらしめていたものがなくなってしまったわけですから。
そのあたり、事務所さんは考えているのかいないのか、社長に一度聞いてみたいところです。
いまはまだ決定的な破綻は訪れていませんが、このままだとそうなる日も遠くはない。
早めにこの傾向に気付き、事務所が率先して糸を引いていかなければマズいのではないかと思います。
まぁ例によってこれはあくまで私見なので、的外れな指摘かもしれませんけどね。
ただ、かつてに比べて各グループのヲタの単独志向や独立心(?)は強まってる気はします。
下剋上なんていうわかりやすいプロレスじみたことではなくて、もっとリアルで、ある意味当然ともいえる展開。
今後、事務所がどう対応していくのか、密かに見守っていきたいと思います。