アップフロントさんは、商売の仕方を変えてくれ。

 

 

 

いいか。まず過度な握手会はやめだ。

過度じゃない、たまーにスペシャルな感じで催される握手会ならまぁいいだろう。

簡単に具体的にいうと、盛りだくさん会をやめて、リリース時の全国握手会(無理のない範囲を1日)だけで充分。

 

 

 

それじゃあCDが売れない?握手ヲタを逃す?

 

 

しょうがないじゃないか。それもまた結果だ。

 

 

それに、CDを売りたいのなら他にも方法はある。握手だけが最良とは言えまい。

ってゆうかそもそもCDを売るのに音楽以外の要素で勝負しようというのが姑息だ。

CDが売れないこのご時世、販売促進企画として多少のそういったサービスは仕方ないにしても、そっちがメインみたいになってる現実は明らかにおかしい。

こう言っちゃなんだが、AKBの真似事なんてするからこうなるんだ。あっちはあっち、こっちはこっちだろうが。

 

 

音楽を売るならば、音楽で勝負してほしい。

昔みたいにカップリング違いで数バージョンのCDを出せたら理想的だけど、いまの状況では難しいのかもしれない。

いや、たぶんやろうと思えばやれるだろう。つんくさんにしろその他の作曲者にしろ、メイン曲が作れてカップリング曲が作れないなんてことがあるわけない。作れないのではなく、作らない。事務所に作る気がないからだ。あの事務所は、もうすっかりトリプルA面の甘い汁を吸って、元には戻れない麻薬中毒のダメ人間みたいになってしまったわけだ。

 

 

 

曲が難しいなら、せめて初回盤についてくるDVDにもっと力を入れろと何度言ったらわかるのかしら。

 

 

ネットで公開してるプロモeditの前後に数秒のちょっとした映像を加えただけのMVひとつしか収録されてないDVDなんて、なんの特典にもなりゃしない。

昔みたいにダンスショットVer.とかクローズアップVer.とかメイキング映像とかつけられるでしょうが。昔できたことが、どうしていまできないんだ。

 

 

それだけでも売り上げは違うはず。

オレはいくら盛りだくさん会をやりますと言われてもBOXなんて買う気はしないが、初回盤のDVDがもっと充実していたら「1枚ずつ買うのも面倒だしBOXで買っちゃえ」と思うだろう。

 

 

さっき言ったように、カップリングがそれぞれ違うVer.が付いてきたらなおよろしい。

 

 

CDを売る方法に「握手会をバカほどやる」以外なにも思いつかないらしい事務所さんに良いことを教えてあげよう。

まず、曲がトリプルA面ならばいつも通り初回盤をDVD付きで(もちろんまともな中身にして)3パターン出す。これらのCDにはメインの3曲しか収録しない。

次に通常盤もまた3パターン出すわけだが、こちらはDVDが付かない代わりにそれぞれ1曲ずつ、違うカップリング曲を収録する。

つまり、全6種類の商品がそれぞれ違った特典を持っているということになる。

DVDの内容が違う初回盤3種と、カップリング曲が違う通常盤3種と。

 

 

これならBOXで買っても「無駄な買い物をしてしまった……」とは思わない。

よく考えるとメインの3曲はカブりまくってるわけだが、そんなことを気にするハロヲタではない。DVDやカップリングは違うからいいのだ。

 

 

そのくらいしてくれれば、握手とかアホほどやらなくてもCD買うよ?オレたち。

そのくらいしてくれよ。CD売るんでしょう?音楽売るんでしょう?

余所の真似して握手ばっかりさせて、挙句に体調崩したり体壊したり、アホらしいと思わないの?そんなやり方がまともだと思ってる?それで「音楽やってる」って胃炎の?(間違えた)言えんの?

 

 

 

 

 

 

それと、「握手ヲタを逃すかもしれない」というリスクについて。

 

 

確かにそうかもしれない。

ハロヲタにはあんまりいないと思うけど、「握手(接触イベ)が最優先だ。握手がなけりゃ始まらない。握手こそすべてだ」とおっしゃるヲタクさんもいるかもしれない。

そういう人は、接触イベが減ったらハローを離れてしまうかもしれない。

 

 

でもまぁ、それはそれでしょうがないよね。

確かにヲタ辞められるのは痛いけど、あらゆるニーズを賄えるわけなんてないんだから。

どこかでリスクは背負わなければならないでしょう。あっちもこっちも全方位に良い顔するなんて無理に決まってる。それは結局、広いけど浅い商売にしかならないよ。

 

 

 

ハロプロの売りはなんだ?握手か?ファンとの交流か?

 

 

それもないとは言わない。

でもやっぱりハロプロと言ったらパフォーマンスでしょう。ステージでのパフォーマンス。

 

 

いまは他にもレベルの高いアイドルはたくさんいるだろうけど、それでもハローはレベルの高いパフォーマンスを見せてくれる集団としてそれなりに認識されているんだし、ハロヲタだってそこがハローの一番の魅力であり自慢だと思っているはず。

 

 

ならば、たとえ接触好きなドルヲタを逃すリスクを背負ってでも、パフォーマンスに時間とお金と労力を賭けて売り出していくのが最良なんじゃないですかって。

 

 

「二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉を知ってるかい?

昔の人は良いことを言う。

そう、パフォーマンスも完璧にしてファンとの交流もたっぷりやるなんて、欲張り過ぎなんだよ。

 

 

あのパフォーマンスを作り上げるためにどれだけメンバーが努力しているか、ヲタより事務所のほうがよく知ってるはずでしょう。

ファンとの交流だって決して楽じゃない。精神的にも体力的にも非常に消耗するあのイベントを、そんなにたくさんやって心身共に健康でいられるほうが奇跡だ。

 

 

あっちも欲しいしこっちも欲しい、なんてわがままは通用しないんだよ。

パフォーマンスに全力を注ぐのか、接触イベに全力を注ぐのか、ふたつにひとつだ。

実際は「7:3」くらいの割合になるだろうけど、少なくとも「10:10」なんてのは無理だ。無理なのに、いまの事務所はそれをやろうとしてる。だから当然、故障者も出てくる。そういうやり方はもうやめにしないと、そのうちメンバーみんな体を壊していなくなっちゃうよ?

 

 

 

 

 

だから、商売の仕方を変えてくれ。

 

 

「パフォーマンスも!握手も!」という欲張り商法はメンバーがもたないからやめにして、どっちかに重点を置くんだ。リスクから逃げるな。

 

 

そしておそらくハロプロは、パフォーマンスを選んだほうがいい。

握手とかチェキとかそういうのは余所のアイドルに任せておきなさい。

 

 

 

自分たちが本当に何をすべきなのか。

 

 

それをもう一度、改めて考え直してくれ。

 

 

大人が誤った方向性を示して、そのダメージを負うのはメンバーだ。

 

 

アイドルというのは、その子たち自身の魅力はもちろんだけど、サポートするべき大人の力量も問われる。そっちのほうが大事かもしれない。大抵のアイドルはまだ子供だからね。

 

 

大人が「握手会をやりまくれ」と命じれば、子供はそれをやるしかない。

どれだけ過酷であろうとも、どれだけ「これが本当にわたしたちのやるべきことなんだろうか?」と疑問を持っても、大人がやれと言えばやるしかない。

 

 

 

「なんでもかんでも事務所のせいにするな」と思われるかもしれないが、アイドル業界において大抵のことは実際、なんでもかんでも事務所のせいだったりする。

元を辿れば事務所の大人がバカなせいじゃないか、という結論に至らない問題はあまりない。

 

 

それくらい、アイドルを支える運営(大人)は大事だということ。

 

 

その運営が、またこれからもなんの改善もせずのうのうと接触イベントをやってやってやりまくるとすれば、もう本当にアップフロントはどうしようもないクソ事務所だということになってしまう。

 

 

人が善いかどうかなんて関係ない。

むしろ「人が善くて仕事ができない」ほうが厄介だ。厄介極まりない。

どれだけ馬鹿げた売り方をしても、人だけは善いから無闇に責められない。

「あの人は善い人だから、悪く言うのは申し訳ない」と思ってミスを指摘できないから、改善されることもない。

 

 

事務所の内部事情はもちろん知らんけど、誰か上層部にガツンと言える人はいないのだろうか。

「方針を変えないとマズいですよ」と言って、ハロプロが本来やるべきことを十全にやれるようにできる、そんな優秀な仕事人はいないのだろうか。

 

 

いないんだろうね。

いればこんなことにはなってない。

 

 

 

 

果たして事務所が、この事態をどこまで重く捉えるか。

 

 

まーちゃんの腰だけの問題じゃない。

それも大事だけど、今後どういった方針で売り出していくのかも重要だ。

 

 

別に「今後のハローはどうすべきか」なんていう大きい話をしてるわけじゃあない。

いまの無茶苦茶なやり方を改めて、メンバーにいらん負担をかけないような、「ハロプロらしい」プロデュースをしてくれるかどうかという話だよ。

 

 

 

「ハロプロらしさ」とはなんなのか。

ハロプロが一番やるべきこととはなんなのか。

そのために、なにを捨て、なにを大事にしなくてはいけないのか。

 

 

それをちゃんと考えてください事務所の大人たち。

 

 

 

そう思いました。

 

 

 

 

 

ちなみに、「ステージでのパフォーマンスに重点を置く」というのは、練習や本番に力を入れるのはもちろんだけど、“ちゃんと休息させる”ということも含まれてますからね。

 

 

正気とは思えないスケジュールや公演内容をやりきった直後に即、次のツアーや舞台のリハーサルに突入するとか、そういう人の道を外れた無茶をさせろという意味ではないですからね。

 

 

休ませることは、次へ向かう力を蓄える投資みたいなもの。

決して怠惰ではない。長く続けるために、絶対に必要な要素。

社員を「休ませない」会社はただのブラック企業だし、先を読む力もない無能ということになる。

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず、さしあたり来年からは接触イベを減らそう。

それが現状を改善する第一歩だ。

 

 

お願いだから目を覚まして欲しい。

かつてのハロープロジェクトは、こんなにファンと交流に力を入れる集団ではなかったはず。

 

 

それでなんの問題も生じてないならともかく、現実は問題だらけ。

いつまでこれにしがみついているつもりか。

いつまで大人が甘い汁を吸い続けるつもりか。

 

 

いい加減、他の道を模索してください。

握手を減らしたら即刻事業が立ちいかなくなるほど儲かってないわけではないでしょう?

 

 

ハロプロは楽曲も良いしメンバーも優秀だし、こっちの道(音楽)で充分やっていけるだけのものは持っているはずよ。

 

 

あっちの道(接触系)の誘惑に打ち勝って、正気を取り戻してくださいアップフロントさん。