メンバーは休む間もなくハロコンのリハーサルに入ったようですが、わたくしはまだ舞台の話をし続けますよ。



ハロコンなんて知るか!どうせ行かねえし!(おい



いや、ちょっと舞台に行き過ぎたのでね。ハロコンは無理ッス。




年に一度の娘。舞台が終わってしまい、すっかりロスってます。


今日も朝起きた瞬間から脳内に「我らはドゥーズ 強き国~♪」という歌がエンドレスリピート。なぜにこの曲だよ。


そういえばこの曲ではしゅうさん演じるゾンブルをセンターに、ドゥーズの兵士たちがハロステダンス部みたいなキレキレのダンスを披露してるわけなんですが、千秋楽のEAST公演を観たとき思わず「これをりほりほが踊ったらめちゃくちゃカッコいいんだろうなぁ……」と考えてしまったことを告白しましょう。


そしてその瞬間、そこにいないのにりほりほの存在感の強さを感じてしまった。


ヲタの妄想力と言いましょうか、そのとき心から「りほりほって存在からして凄かったんだな」と思ったわけです。


ライブでも舞台でも、りほりほがステージに立ったときの説得力とオーラといったら。


いなくなって改めてそれを認識するというのが愚かしくも切ないですが、もし今年の舞台にもりほりほが出ていたら、さらに素晴らしいものになってたんだろうなと思います。
去年キリ中尉に心酔したのは、単にキャラクターやビジュアルの面だけでなく、その圧倒的な存在感と説得力にやられたからなのだ、と1年越しに気付かされました。



鞘師推しの戯言です。
でもこれは決して、今年はりほりほがいなかったから良くなかった、という意味ではまったくありませんよ。


ニュアンスが微妙で伝えづらいんですが、パラレルワールド的な妄想だと思ってください。
「りほりほがいない」というこの現実はそれとして受け止めて評価している一方、頭のなかだけで勝手に違う世界を作り上げて楽しんでる、みたいなこと。







まぁそんなことはおいといて、個人的に「今後の演劇女子部に期待すること」を好き勝手に言うコーナー。



まずはいきなり苦言めいた事柄になってしまうんですが、


無茶な男役をやめる


正確には、無茶な年齢設定の男役をやめる、です。



かつての《劇団ゲキハロ》やその他ハロプロ演劇からコンセプトを変えて生まれた《演劇女子部》は、文字通り「女性オンリー」がモットーらしいので、出演者は(客演含め)みな女性。


『LILIUM』のファルスが好評を博して以来、事務所は明らかにこの“男役”に味を占めてるよなーと見受けられます。
去年の『トライアングル』もそうだし、カントリー&つばきの『気絶するほど愛してる』も男役が結構いましたよね。


まぁね、オレもそれは嫌いじゃない。舞台という特殊な虚構に於いては、むしろ好き。
ファルスも好きだし、去年はキリ様キリ様言ってたし、今年もバセスカに惚れてフォースに泣いた。


だから男役自体は良いんだけど、でもやっぱり十代二十代の女の子が演じるには限界があるキャラもいる。


今年の『続・11人いる!』で言うと、ドゥマーやオーセですね。
(ローンもギリギリかな。飯窪さんはともかく、はーちんは実年齢的にちょっと無理が)


ドゥマーとオーセは、二人とも原作では白髪の爺さん。
それをあかねちんや小片ちゃんや小野田ちゃんが(白髪のカツラをかぶって)演じて、みんな精一杯頑張ってはくれましたが、物理的な限界は避けられません。


特にオーセはリュウマチ病みのじじいと言われてるくらいなので、できることなら大人の男性に演じてほしかった。それが無理なら、せめて大人の女性に。(オーセは出番が少ないから多少無理矢理な配役でもいいと判断したのかもしれませんが)


要するに、性別はともかく、年齢の差というのはやはりどうあっても埋めがたいものがあるということです。



その辺、『LILIUM』は上手い設定にしたよなぁと感心します。
登場人物が若い男女(しかもほぼ女の子)しか出てこなくてもおかしくない設定を作り上げ、男役の人数も少なくてより自然でした。
演出家のオリジナル脚本だからこそできた代物でしょう。


その点今回は原作ありきの物語だったので、そういった自由度がないのは仕方ないですが。





もうひとつ、その年齢設定やキャラ設定にも関係してくる話として、


等身大の役を演じてみてほしい


という希望。



モーニング娘。なら、モーニング娘。メンバーと年齢も性別もほとんど変わらないキャラクター。(性格に関しては、本人と全然違ってもおもしろいし、あて書きのように似せてもおもしろい)


なんせここ数年、ゾンビとかヴァンプとか、あるいは年齢性別は近くてもSFやファンタジー世界に生きる人だったり、ときには人じゃなかったり(スワスワとか)するので、たまには演者に近いキャラクターを演じてみてほしいと思う気持ちも少々ありまして。


いまなら女子高生役なんてドンピシャですよね。必然的に学園モノになるでしょうか。
制服がコスプレになってしまう人も何人かいますが、こないだのDマガを見れば全員制服でもまったく問題なしなのは証明済みです。なんなら最年長のはるなんが一番しっくりきてたかも。


内容は、辻村深月の小説『冷たい校舎の時は止まる』みたいな、ミステリーでありつつホラー調でもあり、超自然的要素もあるけど一応現代の学園モノ、なんて個人的には理想ですね。



思い返すと、芝居の経験も少ないうちから、やってきた舞台といえばどれも普通の人間じゃない役ばかりw


9期なんていきなり「死んで生まれ変わりを待つ偉人たちの魂」役ですからね。
シェイクスピアの魂(が女の子の姿になったもの)ってなんだよ。どう演じればいいんだw


いまのメンバーはみな、舞台に関しては「普通の女の子」を演じるほうが珍しいわけです。


なので、そんな等身大の役を演じてるメンバーも見てみたいな~と。





って言ってはみたけど。


自分の好みとしてはSFやらファンタジーやらも大好物なので、年に一回しかない貴重な舞台が普通の等身大の役柄になったらそれはそれで複雑な気持ちというか、ううん難しい。


やはり、「いかにもフィクションです」という台詞や言葉遣いがあるほうが好きかなぁ。舞台に関しては。


リアルな役柄も見てみたいとは思うんですけどね。
どちらが良いかと聞かれたら、より虚構性の高いほうを選んでしまうかも。



だから年に二回やってくれと何度も申し上げているのです。
なに、無理? あっそ。








さて次回はどんな作品になるのでしょうか。


さっき言った等身大の学園モノなんかも良いし、ちょっと難解な不条理劇みたいな、ハッキリとした解決がないアンチミステリー的なものも見てみたい。


『ステーシーズ』や『リリウム』のように「アイドルにこれをやらせるかよ……」と絶句するようなダークな舞台もまた見たいですねぇ。



フィクション好きの娘。ヲタとして、「彼女たちにこんな物語を演じてほしい」という妄想が止まりません。劇女の企画会議に参加させてくれないかな?←


プロデューサーのアンドリウ氏と一杯飲みながら語りたいよ。自分、酒飲まないけど。




そういえば、この記事にアンドリウ氏の短いコメントがある。


こちら


劇女の成功を実感してらっしゃるようです。


会場で姿をお見かけしましたが、痩せたよね。


これからも劇女をよろしくお願いします。






そんな感じで、いましばらくは娘。舞台の余韻に浸っていたいと思います。