めいめいが、今日アンジュルムを卒業する。



振り返れば、加入当初は元気な妹キャラだったように思う。


いつしかその瞳は落ち着きと冷静さを湛え、むしろしっかり者のお姉さんになっていった。


そのことが頼もしいと同時に、少し寂しくもある。


娘。の香音ちゃんもそうだが、元気いっぱいで加入してきた女の子が、良いことも悪いことも様々な経験を経て成長すると共に、その溌剌さを減じてしまうのがなんだか切ない。


人は無邪気なままではいられないのだ、ましてや社会に出て働けばなおさら。


それを思い知らされるようで、仕方のないことだけど、まだ幼い精神には早すぎる社会の汚濁を見せてしまったように感じて、勝手に申し訳ない気持ちにもなった。



しかしそれでも、いまこうして5年ちょっとの月日を経て、次の夢に向かって飛び立つことを決意できるほど成長したことが嬉しい。


いつか、ひとりの女優・田村芽実として舞台に上がるときが来るとすれば、それはこのハロープロジェクト、アンジュルムがあったからこその結果と言ってもいいだろう。


そんな、まさに夢へと羽ばたく準備と成長をしていたこの時期を、ハロプロファンとして応援できていたことを誇りに思う。


もちろんこれから女優として輝いていくであろう時間も、いちファンとして応援していきたい。





自分は今日の晴れ姿を見送ることはできないけど、気持ちは武道館へ飛ばしておきます。


別れは寂しいし、ハローからまたひとり才能あるメンバーがいなくなってしまうのはとても惜しい。


でもこれは、新しい未来への第一歩でもあるはず。


アンジュルムとしての最後の勇姿を、存分に見せつけてください。



最高のラストステージになりますように。