ハロヲタになって約16年、初めて本気で「ヲタ卒とまでは言わないけど“ライトなファン”くらいの人間になろうか」と考えてみる。



それも悪くないんじゃないか、と思えた自分に少し驚きました。



これまで……ほんの半年ほど前まで、そんな風に思ったことなんて一度もなかったし、頭の片隅にもなかったのに、「ハロプロなしでは生きてゆけない」と心底思っていたのに。


人間、変わるものですね。





そんなことを考えたのには理由があり、順番があって。


(結果的にはこれまでとほぼ変わらないという結論に至りましたが、そこまでの思考の道のりをお読みください)



まず、「現場を減らそうか」と考えました。
元々そんなに行くタイプではないけど、たとえば単独ツアーだったら1回、多くて2回。
舞台は2回以上行くだろうけど、FCイベントなども、もうできるだけ減らそうかな、とか。


ネットのコンテンツ(ブログとか動画番組とか)もゆる~く、気が向いたときだけ見て、ラジオなんかも同じような感じで。




次に、そうなると必然的にこのブログも辞めるべきかなと考えました。


最近はネタを探すのにもちょっと苦労するようになったし、りほ卒以来、これまで以上に娘。以外のグループについて書くことも減ったし、なにより、もう自分が書きたいことは大体書いてしまったような気もするし。


「もうオレが書くべきこともないだろう」という、まるでいままでは書くべきことがあったかのようなセリフまで浮かびました。




そんな流れで、それってつまり「ライトなファン」になるってことかなー、と思った次第です。


「最近ちょっとハマってきたんですよねぇ」くらいの感じのファンに。
いや、最近ハマってきたファンはこれからどんどんハマっていくだろうけど、この場合はその逆パターンになるのかな。




そんなことを、自然に思えた自分に驚きました。


決してマイナスな意味でも悲観的な話でもなく、かといって何もかもプラスで前向きな話でもなく、理由やきっかけはひとつではなくて、いろんな要素が集まって重なって混じり合って、そういう考えがスーッと出たわけです。(一つひとつ書き出すと長くなるのでそこは割愛)


16年続けてきたハロヲタとしての熱を下げることも、6年続けてきたブログを辞めることも、前まではまったく考えられなかったし、考えもしなかったことでした。


それを自然に、受動的に考えたということがなんだか新鮮で。



同時に、ああ、こういう“変化”ってどんな人にも、ものにもあるんだなぁ……なんてことも思いましたよ。


たとえ大好きなものに対してであっても、ずっと同じ状態でいるとは限らない。
それを手放すときが来るかもしれないし、そこを離れるときが来るかもしれない。別に、嫌いになったわけじゃなくても。


「馬鹿言え、俺は私は絶対そんなことにはならないぞ」と思う人もいるでしょうが、何を隠そうこのオレもそう思っていたうちの一人ですよ。それがこの有様ですよ。



まぁなにが言いたいかというと、卒業発表から数えて約半年経ち、ようやくりほりほが「モーニング娘。を卒業する」という選択をしたことを、素直に受け入れられるようになったということです。




ぶっちゃけ、なんだかんだ言いつつもつい最近まで「でもいま卒業するのはもったいないよなぁ。オレだったら絶対しないわ。考えられないわ」とか思う部分は残ってたんですが、それが(ほぼ)なくなった感じでしょうかね。


誰しもそういう変化は起こるものだし、たとえ好きなものでもそこから離れるべきだと自然に思える瞬間というものがあるのだ、ということを実感したわけです。なんか急に。


きっとりほりほにもそんな瞬間が訪れて、だからそれがモーニング娘。であろうとエースやセンターというポジションであろうと安定した活躍の場であろうとそれを手放し、「いまがそのときだ」と心底思って、決断し、実行したんだろうなと。


勝手な解釈ではありますが、まぁとりあえずそう思えたからそういうことにしておこう、ということで。




とはいえ、現実としての「鞘師里保がもうモーニング娘。にいない」というのは、ファン的にはいまだに寂しいし切ないし残念です。


もっと歌やダンスや演技が見たかったし、仲間たちと戯れてる姿を見たかったし、とにかく“モーニング娘。として”もっと活躍してほしかった。その気持ちはきっと死ぬまで消えないでしょう。


でもそれとは別に、鞘師里保という一人の人間がああいう決断をしたことそのものは、やっと心から(実感として)受け入れられるようになったかな~という話。



だいぶ主観的な話なので、「わかるようなわかんないような……」とか「お前の気持ちなんてどうでもいいよ?」という方もいらっしゃるとは思いますが、ここまで我慢して読んでくださっただけで充分です←




なんとなくぼんやり思った(感じた)ことを、他人にもわかるように言葉にするのは難しいですね。


そういうものは自分の中だけにしまっておくべきなのかもしれませんが、例によって他に書くネタがないので書きました。






で、冒頭で「ライトなファンになる」とか「ブログを辞める」とか書きましたが、何日か経って冷静に考え直してみた結果、まぁ当分はいまと変わらないだろうなという結論に。


りほりほみたいに「いまやってることを辞めて、次のステップに進む!」みたいな前向きな目標や指針でもあれば別だったかもしれませんが、あいにく自分にはそんな立派なものはなかったようです。なので、まだダラダラとハロヲタもブログも続けていくと思いますたぶん。
みなさま変わらぬご愛顧のほどを……m(_ _ )m





でも、絶対に変わらないと思っていたものもいつか変わる瞬間がやって来るかもしれない、というのはきっと、普遍的な事実なんだと思います。


「モーニング娘。が大好き」「モーニング娘。になるために生まれてきた」と言ったさゆでさえ、そこから離れるときは確かにやってきたように。


それが、未練が残るけど仕方なく……ではなく、自分から自然に思えた末での“変化”なら、それは喜ぶべきことなのではないかと思います。


卒業を決めたメンバーがみな「自分で決めた前向きな卒業です」と言うのは、そういうことなんじゃないかなぁとね。














はい、語ってやったぜ。



でもこれはほんの前置きで、ここからが本題(鞘師本の感想)なんだけど、ちょっと長くなったから次の更新にしまーす。