今週のハロステをささーっと見ました。








内容はさておいて、こないだも書いたことの繰り返しになりますが、もうライブ映像を撮って出しするのやめにしない?と改めて思った次第。



最近はあまりにも情報が溢れすぎていて、ひとつひとつを無闇に消費してしまう傾向にあるような気がします。


前にも言ったように、ライブはライブ会場で観るもの、というのが大原則なはず。


なのに、それが崩れてしまっているような。



そして、そんな状況を当たり前のように享受しているヲタ。


「ハロステのライブ映像」は「ハロステのライブ映像」以外のなにものでもなく、にも関わらず、それでライブのすべてを知ったような気になってしまう一部ヲタの話は何度か書いてきました。


そんなヲタは、ネットのライブ映像を見て現場に行こうなんて殊勝さは持ち合わせておらず、ただその無料の映像だけで満足してしまうわけです。
益よりも不利益のほうが多いのでは?と思うんですが、どうでしょう。



もっとも、それはヲタのせいとばかりは言えません。
こうして公式にライブ映像を切り取って、ホイホイ動画で見せてしまう事務所にも責任はあります。


もはや何が狙いなんだかわかりゃしませんが、毎週毎週ライブ映像を切り取っては流し、切り取っては流し。
たしかにありがたいといえばありがたいことですが、それでいいの……?という疑問のほうが大きいです正直。




こう言っちゃなんだけど、そんなにたくさん情報(コンテンツ)くれなくていいよ?



そうやってヲタにじゃんじゃん情報を与えて甘やかすから、勘違いする阿呆が出てくるんじゃないか。


情報が増えるほど、それらは雑多に混じり合い、それぞれの価値は希薄になっていく。


老害じみたことを言うようですが、昔(黄金期ごろ)はもちろんこんなにネットのコンテンツは充実しておらず(というかほとんどなかった)、新曲が宇宙初オンエアされるとなるやラジオに食いついて必死に周波数を合わせ、ワクワクしながら聴いたものです。


MV(昔はPVって言ってたよね?)も、テレビでたまーにチラッと流れるのを録画(しかもビデオにだよ!VHS!)して何度も見返したり、シングルMクリップスが発売されるまで辛抱強く待っていたもんじゃったわい。


情報はいまほど多くなかったけど、その分ひとつひとつが貴重で、大切に何度も見たり聴いたりしていました。いまだってそうだよ、という方もいらっしゃるとは思いますが。



でも最近は、こうして現在進行中のライブツアーの映像や、新曲のMVが即座に見られ、それを当たり前のように感じてしまっていませんか?


かく言う自分もそうです。ちょっと初心を忘れておりました。



もちろんこのネット社会、動画サイトを駆使して毎週番組を配信していくのは賢明だと思うし、ありがたいとも思います。「じゃあ全部やめますよ」と言われたらそれは困る。


問題は、その内容。


しつこいようですが、ライブ映像を切り取ってホイホイ流すのはやめにしよう。
どうやら、ライブ本来の価値を貶めている可能性が高いようですよ。近頃のヲタの反応を見てると。



「そんなことされたら在宅で最新のライブ映像が見られなくなるじゃないか!」とおっしゃるヲタもいるかもしれませんが、そうです、それが普通なのです。


ライブは、観に行かなきゃ観られないもの。
動画で簡単に見られるほうがイレギュラーで、しかもそれは所詮そのライブ(パフォーマンス)の一側面に過ぎないのです。


見たければ、現場に行くしかない。だってそれがライブだから。


諸々の事情で行けません……というのなら、残念だけどそれはもうしょうがない。だってそれがライブというものだから。


“諸々の事情”をどうにかして乗り越えるか、DVD&BDが発売されるのを待つしかないのです。そういうものなのです。本来はね。



たとえば千秋楽の映像だけ特別に公開!とかいうのならアリだとは思いますけど、なにもそんな毎週のように流さなくてもいいでしょうに。
お人好しですか?「よ、太っ腹!」とか言われたいんですか?



前回のミスムンの映像だって、公開するのは時期尚早だったと自分は思ってます。(まぁ公開されたので、見て喜びましたけども←)


別にコメ欄が荒れたからというわけではなく、あれは今ツアーのひとつの目玉だったじゃないですか。参戦したヲタさんたちもそういう認識だったようですし、それに興奮しているツイートを見て、自分も参戦する日が楽しみだなぁなんて思っておりました。


それを早々に映像で公開してしまって、なんというか、「えぇ……もう見せちゃうの……」と一瞬気持ちが萎えたことを告白しておきましょう。


初日のパフォーマンスが映像に残った(DVDになるのは千秋楽だと思うので)という意味では貴重でありがたいけども、あれは本来、その公演を観に行った人だけが観て感じるべきものだったのではないでしょうか。


在宅にとても優しいアップフロントさんの思いやりは受け止めたいですが、遠からずその優しさが仇となる……かもしれませんよっと。



こういうのは、ヲタがライブDVDの映像を勝手につべにアップして、どこかの誰かが勝手にそれを見る、というくらいでちょうどいいんじゃないかな。


公式がやらなくていいんですよ。
最新のライブ映像を、そんなに撮って出ししてくれなくていいんですよ事務所さん。






自分は最近そう思うんですが、いかがでしょう。




なにより、ライブはやっぱり生で観るのが一番です。


映像で見るのもいいけど、もう明らかに違うから。


自分はそうたくさん現場に行くタイプではありませんが(というか1年で数えるほどしか行きません)、だからこそたまに現場に行くと、生で観るということの凄さと重要さを肌で感じます。ライブでもイベントでも舞台でも、なんでも。


だけど自宅から享受できてしまうのなら、それでまぁいいかな、と思ってしまう人もいるかもしれない。
アホなやつは、それで全部わかった気になってしまうかもしれない。


それはちょっともったいない。
あれだけ凄いパフォーマンスを披露してくれる現場を、そんな認識で満足してしまうのはもったいないです。



そういう意味でも、そろそろハロステでのライブ映像大売出しはやめにしたらどうよ、と思ったのでした。



どうせ流すのなら、普段は見られないメンバーたちのオフショットとか流してくれればいいのに。
こないだのヒューストンの映像も、ライブじゃなくてそういう(街を散策してる姿とか)のが欲しかったんですけどね……。






動画でいえば他にも、つばきファクトリーや研修生のレッスン風景をやたらお見せするのもちょっとどうなんだろう……と思わなくもないです。


Green Roomが終わって以降、ハロステでちょいちょい流すようになりましたけど、なんかあまりにも「ヲタクが望んでいる(と事務所が思っている)ものを与える」方向に行き過ぎているような気が。
見せるにしても、ほんの少しで充分では。


(それでいて、いつまでもクールハローとかクールTシャツとか大不評なものはやめないんだから意味わからん……)



ヲタはなんでもかんでも見ればいいわけではないし、事務所はなんでもかんでも見せればいいわけではない。


何を見せて、何を見せないか、その選択が重要です。


いまの事務所さんは、本当にちゃんと考えた末に、ああしてライブ映像やらレッスン風景やらを湯水のように無料公開しているのでしょうか?


「ヲタクにはこういうの見せとけばいいのよ」という安易な考えでないことを祈ります。







あれだけ可愛くて個性的なメンバーがたくさんいれば、ライブ映像とかMV(ショートVer.)とかレッスン風景を垂れ流さなくても、もう少しおもしろい動画が作れそうなものですけどねぇ。


こないだも書いた、ハロプロTIMEを彷彿とさせるSATOYAMAチャンネルの動画とか良かったじゃないの。
別にこれといった企画がなくても、メンバーに自撮りさせておけばある程度は自ずとおもしろくなるし、ヲタも喜ぶってもんよ。お金もあんまりかからないでしょ?w




どうもこの事務所は、そういった機微をいまいちわかってないというか、あまり見せなくていいものをじゃんじゃん見せて、本当に見せてほしいものをちっとも見せてくれないような気がしてなりません。


もちろん人によって「何を望むか」は違うでしょうが、とりあえずここで言いたいのは、無闇やたらとライブ映像を流すのはそろそろやめにしようぜ。ということなのでした。






長々とすみません。いつものことだけどー。