りほりほが卒業した今のモーニング娘。について、12期や普段歌割りが少ないメンバーにもっと歌わせてみたらいいのに……という意見が少なくないのかなと思うこの頃。


自分もそう思います。
なにしろエースのセンターがいなくなってしまったので、もういろんなこと試してみればいいじゃん、的な。




ただ、本当にヲタはそれを許容できるの?とも思います。


じゃあ試しに12期とか普段歌割りが少ないメンバーをフィーチャーしてみたとして、それをちゃんと受け入れられますか?少しくらい拙いパフォーマンスになっても、あたたかく見守ってあげられますか?


どうせ「レベルが下がった」とか「全然歌えてない」とか「〇〇(他グループ)のほうが上手い」とか、叩きまくるんじゃないですか?


二言目には「スキル!スキル!」と連呼する多くのヲタが、そういう新しい試みを好意的に受け止めてくれるとはちょっと思えないのも事実です。


だって、もうすでに今の時点でいろいろ言ってるじゃないですか。


りほりほが抜けたから……と言う人もいるけど、りほりほがいた頃から叩いてる人だって腐るほどいましたよ。


そんなんで、12期や普段歌割りが(以下略)なメンバーをフィーチャーしたモーニング娘。を、まともに応援できるんですか?って話よ。




そういうことをしてほしければ、ヲタはもう少し寛容になるべきではないかと。


なにかの審査員のように目を血眼にして粗探しをするのではなく、拙い部分も含めて受け入れてあげられる寛容さを持つべきではないかと。



そもそもモーニング娘。はメンバーがしょっちゅう入れ替わるから、単純なパフォーマンスレベルだって常に変動する、というより、メンバーが変わるたびに一旦下がるのが(普通に考えたら)当たり前ですよ。


いまのモーニング娘。のパフォーマンスを見て、そう思ったヲタがどれくらいいた?
そういった事情を理解して受け入れて、長い目であたたかく見守ってあげられるヲタがどれくらいいたよ?


すーぐ他と比べて、あるいは過去と比べて「下手だ」と叩くじゃないか、ヲタは。



だから無理だよ。
新しい試みをしても、ヲタが叩いて叩いて叩き潰しちゃうから、すぐまた元通りになる。


うるさいヲタが極力文句を言わないように、現時点で歌える踊れるメンバーがフィーチャーされるんだよ、これまで通りにね。


これが、スキルに囚われて寛容さを失ったヲタが大量にいるハロプロの、行きつく先なのさ。









というのはまぁ、ちょっとおおげさだったかな?



こんなこと言ってるけど、オレだってどちらかといえば歌もダンスも上手なメンバーのパフォーマンスを見たいと思うし(だからこそ鞘師推しな部分もある)、拙いメンバーには上手になってほしいなとも思います。


「もっと上達してほしい」と思う気持ちは、たぶん悪いものではないのでしょう。


問題は、そういう気持ちをどう表すか、あるいは表さないか。


ちょっと気に入らないとすぐ悪口めいたことをネットに書き込むようなヲタがたくさんいるようでは、事務所だって新しい試みなんてできないし、メンバーも追い込まれるだけよね。



そんなヲタばかりじゃないのは重々承知してますが、そんなヲタというのは得てして声がでかいから困る。


これはパフォーマンスについてだけの話ではなくて、たとえばメンバーの体型とかビジュアルとか、そういうのも同じですよ。


ブログ、Twitter、まとめサイト、その他諸々、そして握手会などの接触イベント。


いまは、いつどんなところでも「ファンの声」がメンバーの目に耳に入ってきてしまう時代。


だからこそファンは言葉を選んでそれを発しないといけないし、そういったファンの声のせいで彼女たちのアイドル人生を狂わせてはいけないのです。


我々が好きなハロプロを長く応援していきたいと思うのならば、こちらも長い目で、あたたかく見守る心を持つことが重要でしょう。





と思いました。





人間って、面と向かって話してるときは(大抵の場合)ちゃんと相手のことを気遣えるのに、どうして顔が見えなくなると好き勝手なにも考えず無責任に言葉を発してしまうのでしょうね。


そういった匿名性による現実感の希薄さというのもわからなくはないけど、匿名の言葉だってちゃんと言葉として誰かしらには伝わってしまっているのだということを、ちゃんと自覚しなきゃいけませんよね。




そんなことを、自分にも言い聞かせつつ。