続きの続きです。





ここまで約三時間半、長かった。待ちくたびれたわよ!
いやもちろんここまでも楽しかったですけども。



というわけで、ようやくモーニング娘。'15の出番です。


その途端、我が地元のLV会場ではいままで座って見てた人が数人くらい立ち上がりました。


臨戦態勢に入ったんでしょうね。
やはり客の多くは娘。(というかりほりほの卒業)目当てなのでしょう。オレと同じく。


卒業がなかったらここ(地元)はどれくらい埋まってたんだろう……とか考えてはいけない。







いよいよ始まってしまう、モーニング娘。として、りほりほ最後のパフォーマンス。



まずは『One and Only』から。


いまさら改めて特筆することもない。ただただ素晴らしいパフォーマンスを堪能するのみ。


そして、モーニング娘。鞘師里保の最後のステージをこの目に焼き付ける。








続いて『冷たい風と片思い』。


りほりほのソロダンス。


この12人を従えて踊ることは、もう二度とないかもしれない。


儚くて、美しくて、情熱的なダンス。


一瞬たりとも見逃さないように、微動だにせずに見つめ続けました。







個人的に、この曲を生で見たのは武道館2Daysだけなんですよ。


だからか、中野サンプラザのステージがすごく小さく見えてしまって。


このりほりほのダンスは、武道館くらい大きな会場で、1万人の観客に囲まれながら踊るのが相応しい。


たった一人の、17歳の少女のダンスを、1万人が固唾を呑んで見惚れたあの空間。


またいつか、あの光景を見たい。






ここでMC。


さて、またこの頼りない記憶力が試される時……。


しかしMCはもう一回あって、そっちとこっちで記憶の混濁が←


とりあえず自己紹介と、はるなんが「12期はそれぞれ必殺技というか、個性が出てきた。はーちんはやたら私に突っかかってくるし、野中ちゃんは英語ペラペラで、まりあちゃんは『まりあんLOVEリンです♪』とか連呼してるし、あかねちんは『あかねちんだよ』(あのポーズ)とかやってて、頼もしいなと」的なことを言ってた気がします。





続いては、2015年にリリースしたシングル曲をハーフサイズで披露。(最初からここまでは全部フルサイズでした)


『青春小僧が泣いている』、『夕暮れは雨上がり』、『イマココカラ』、『Oh my wish!』、『スカッとMy Heart』、『今すぐ飛び込む勇気』。


ちゃんとリリース順だったので、2015年を歌で振り返っているような気持ちになりました。



そして、②で書いたフラストレーションがあったので、やっぱりつんく曲は良いな~としみじみ感じましたね。(非つんく曲も2曲ほどあるけど)


『スカッと~』とか、これだよこれ!というつんく節。



贅沢を言うと、やはりフルサイズで聴きたかったです。


まぁ娘。だけの出演ではないし、時間に限りがあるから仕方ない。
フルサイズより、なるべくたくさんの曲を歌わせようというスタッフさんの配慮でしょう。


フルだろうがハーフだろうが、メンバーたちは全力でパフォーマンスしてくれました。


りほりほも、一曲一曲噛み締めるように、歌い踊る。



りほりほを中心にV字型に広がるフォーメーションを見たとき、ああもうあの場所に彼女が立つことはないんだ……と思って切なくなりました。


誰よりも、あの場所が似合う人でした。


モーニング娘。のエース。センター。


輝かしいポジション。
その輝きに見合うだけの努力が必要とされるポジション。


その場所に君臨し続けた少女。


真ん中にりほりほがいるだけで、なんて頼もしく、カッコよく見えたことか。


そして、そこに立ち続けるということは、常に勝ち続けるということに等しい。
少なくとも、常に勝ち続ける気持ちでいなければ、そこには立てない。


きっと、そこに立ち続けた者にしかわからない、凄絶な覚悟とプレッシャーがあったことでしょう。


改めて、彼女が駆け抜けた5年間に、深い感謝を捧げました。







さて二回目のMC。


2015年にリリースした曲を披露したということで、曲を聴くと当時の思い出が蘇りますよねぇという話。


『イマココカラ』はプリキュアの映画主題歌になったことが嬉しかったと言う小田ちゃん。
それを受けて、私とあゆみんと小田ちゃんは映画の声優もやらせて頂いたんですよ~とはるなん。


「どんなセリフを言ったんですか?」と聞かれ、「アハハハハ♪ウフフフフ♪アハハハハハ♪ウフフフフフ♪」とステーシーズみたいな笑い声をひたすら繰り返す三人。
映画見てないんですが、セリフってそれだけだったの?w


そして、そんなトークをぶった切るように「ハイハイハイハーイ!!」と手を挙げて足をジタバタさせて前に出るまーちゃん。


同じ話題かと思えば、全然関係ない「みんな大好き全国握手会♪」という話を。


とにかく楽しかったようです。
えりぽんは「移動距離がすごかった」と。



どぅーが、「今年も舞台をやらせて頂いて、私は去年に引き続き男役だったんですけど、鞘師さんは初の男役だったじゃないですか。それがすごい人気で、みんなキリ様キリ様って……。私は傷つきましたよ!」と言うや否や、一瞬にしてキリ様になったりほりほが「フィラメントヴィータ」とポーズつきで呟いてくれたのが超嬉しかったですw


ついこないだ『トライアングル』見返したばっかりだったから、もうドンピシャですよ。


りほりほの男役、また見たいな~。
でもハロプロ以外の舞台では、男役は難しそうだよなぁ。
帰ってきたら、外部もいいけどまた演劇女子部に出てね。




覚えてるのはもうひとつ、香音ちゃんが「5年間で初めて、9期で遊びに行きました!」と。


マネージャーさんが4人の休みを合わせてくれて……という話をすると、すかさずあゆみんが「それは遊びに“行かされた”んですか?それとも遊びに“行きたくて行った”んですか?どっちなんですか?そこんところをハッキリ聞きたいです」と詰問。


香音ちゃん「そ、そりゃあ、遊びに……行きたくて行ったに決まってるじゃんねぇ!?」と他の3人に向かって言うも、ノーリアクションの譜・生・鞘w


9期は相変わらず9期でしたw







曲に戻って、さあ次はなんの曲だろうと思っていたら『女と男のララバイゲーム』!


これは予想してなかった。
あれか、あの“タメ”をやるためか。(シャレじゃなくて)


で、きましたよ、鞘師さんのタメが。


いつも以上のドヤ顔で、たっぷり十秒以上沈黙する鞘師さん。


そのまま「だ~~~~~~~~~~~~~~~けど!」とカッコよく決めるところを、まさかの「だ~~~~~~~~~~~~~~~~~け(ry そのうちに またあなたの」とカウントを間違えて「けど」が言えなかった鞘師さん!w


タメや!ドヤ顔でタメ過ぎたんや!←


最後の最後にミスってしまうりほりほも愛おしい。


でも前にインタビューで「ステージでの失敗は最後まで引きずっちゃう」って言ってたから大丈夫かな……とちょっと心配だったんですけど、「あはは、やっちゃったーw」みたいな感じでめっちゃ笑ってたから大丈夫だったのでしょう。


ステージでミスることも、ミスったあとにそうやって笑うのも珍しい。
最後に貴重な姿を見られて逆に嬉しかったですよ。ええ。





お次は『OK YEAH!』。


これまた予想外の選曲。


でも盛り上がりました。ライブで聴いたのは久しぶりかも。





そして「これが最後の曲です!」と言って、『One・Two・Three』。


この曲は本当に、これまで何回聴いただろう。


りほりほが「自分を一番成長させてくれた」という曲。


今後、この曲にりほりほがいないというのが全然想像できません。


大サビでのシャウトがもう聴けないなんて。あの魂の叫びが。



カッコよかったです、最後の『One・Two・Three』。






曲が終わり、一旦袖にハケるメンバー。



するとビジョンに映し出されたのは、2015年から2011年まで、『まじですかスカ!』をBGMに乗せて、主にライブ映像とDマガのツアー舞台裏映像を編集した映像で。


ステージ上でのカッコいいりほりほや、舞台裏での可愛らしいりほりほが、時を遡るように映し出されていきました。



ああやめてくれ。
こんなの見せられたら、泣いてしまうじゃないか。



そう、あんなこともあったし、こんなこともあった。
どんどん懐かしい思い出が映し出されていく。


そして最後は、ここ中野サンプラザでファンの前にお披露目されたあの日の映像。


客席を抜けてステージに立った可愛らしい女の子が、「広島県出身の、鞘師里保、小学六年生12歳です!」と自己紹介をしたあの日の。








この瞬間から、りほりほの、モーニング娘。の新しい夢は始まりました。



もう、涙で画面がよく見えませんでした。





そうして映像が終わると、やって来たのは12人のモーニング娘。と、ハロプロリーダーの矢島さん。


そして、赤いドレスを身に纏ったりほりほ。


綺麗だ。
彼女は赤がよく似合う。情熱の赤が。



まずは矢島リーダーからの手紙。






結構長いので、とてもじゃないけど覚えきれませんでした。申し訳ない。


でも、「鞘師ちゃんはハロプロを休学してるんだと思って、私たちはそんな鞘師ちゃんが帰ってくる場所を守って待ってます」的なことを言ってくれました。


(どうでもいいですが、なぜ矢島さんはこの衣装だったんでしょうw)





続いて、モーニング娘。を代表して、リーダーのフクちゃんからの手紙。






手紙を読もうとするけど、最初は泣いてしまって読めなかったフクちゃん。


そんなフクちゃんを見て、静かに涙を零したりほりほ。


いつもあまり涙を流さずに泣くりほりほだけど、このときはポロッと、涙が頬を伝っていきました。



このフクちゃんの手紙は、Twitterで全文?を見つけました。貼らせて頂きますm(_ _ )m






「モーニング娘。'15の自慢のメンバー」


本当に、そうだね。



後ろで見守っているメンバーも、ほとんどが泣いていて。



手紙を読み終えて、抱き合う二人。






時間にすれば数秒。だけど、とても長い抱擁だったように感じました。


初めての、同期の卒業。


想うところもたくさんあるのでしょうね……。






そして最後に、りほりほからの手紙。









こちらは全文見つからず。


さすがにほとんど忘れてます。便箋三枚分ですぜ……。


翌日くらいにネット記事か動画ニュースでアップされるかな~なんて思ってたんですが、前者はあるけど手紙の全文はなく、後者はまったくなし。


やはり大晦日っていうのがね……。


なので、覚えてる部分だけの抜粋でお許しください。



「今日、モーニング娘。を卒業します」という言葉からだったと思います。


「幼稚園のとき、『Go Girl恋のヴィクトリー』がきっかけでモーニング娘。を好きになり、ダンスを頑張ってきました」


「私は、ライブが大好きです!ライブは心をすべてさらけ出せる場所」


「頑張ることの積み重ねが自信に繋がると感じました。いまそれを一番感じているのは12期なんじゃないかな。みんなキラキラ輝いてます。先輩になってグループを引っ張る姿を見てみたいです」


「10期11期は迫力が増していて(以下忘却)」(小田ちゃん、どぅー、まさきちゃん、あゆみん、はるなん、とひとりひとりの名前を呼んでいたのは覚えてる)


「9期は、私をありのままの姿にしてくれました。(以下忘却。ホントすみません。もう記憶するどころじゃなかったんです……。でも、そう長いメッセージではなかったような)


「ファンのみなさんの手紙や色紙やブログのコメントでいつも笑顔をもらっていたし、声援も支えでした。この5年間で、仲間がたくさんできたみたいで嬉しかったです」


「モーニング娘。じゃなかったら輝けなかったと思います!一人じゃできないことばかりでした」


「この先は自分の努力次第ですが、振り返ったとき、この5年間が一番大切な時間だったと思えます」


「留学するからには、成長して帰ってきます。本当にありがとうございました!」




このくらいが限界です。
言い回し等、違ってる部分もあると思いますが、内容自体はそんなに離れてないはず。きっと。



りほりほがそれぞれのメンバーに対するメッセージを読むと、みんな号泣していました。


でも9期はやっぱり9期で、フクちゃんはたぶん泣いてたけど、えりぽんと香音ちゃんは泣いてなかったかな。(ライブビューイングなので、映った映像でしか判断できないのがもどかしい)


印象的だったのは、えりぽんがすごく優しい目で、手紙を読むりほりほを見つめていたこと。


卒業に関しても「オッケーオッケー」なんて深刻には受け止めていなかったえりぽんだけど、同期の卒業というのはやはり想うところはあるのかな、と。







そしてりほりほを真ん中に、13人が横一列に並んでの『ENDLESS SKY』。










「身長が伸びた そのわりに」と歌うりほりほは涙を堪えてたけど、「心の中身は どうなのかな」と歌うフクちゃんの歌声は涙で震えていました。


そして意外だったのが、香音ちゃんが下を向いて号泣していたこと。


あんな香音ちゃんを見たのは久しぶりで、こちらまでつられる。


えりぽんは、泣いてたというツイートも見かけましたが、自分は確認できず。
基本的にはずっと笑顔でみんなを包み込むように支えていた印象です。


他のみんなは号泣。


ビジョンに映るその顔は涙で濡れているのに、笑顔で歌おうとするメンバーたち。



なんて素晴らしい仲間。


13人の中で真っ先に卒業を決めたりほりほだけど、彼女はこの仲間たち12人に見送ってもらえる。


濃密な時間を、共に駆け抜けた仲間たちに。


そのことが、本当に良かったと思えました。



「泣くわけないでしょ 泣くはずがない 自分で選んだ未来だから」


武道館では思わず涙したこのソロパート。


また泣きそうになっていたけど、今度はグッと涙を呑んで、しっかりと歌い切ったりほりほ。


素晴らしい仲間に囲まれて、思い出に包まれながら、果てのない空へ飛び立っていく少女。


少女の目はとても澄んでいて、強く美しく、前だけを見ていました。







それが終わると、パーン!という特攻と共にハロプロメンバー全員がステージに登場し、りほりほがモーニング娘。を目指すきっかけとなった曲『Go Girl 恋のヴィクトリー』を熱唱!


そうだ。12人だけじゃなかった。ハロプロみんなに見送ってもらえる卒業だった。


モーニング娘。の、いや、ハロプロのエースに相応しい卒業じゃないか。



この曲があったから、鞘師里保はいまこうしてモーニング娘。としてステージに立ち、そこから飛び立とうとしている。


“モーニング娘。鞘師里保”の、はじまりの曲。


それはそのまま、“鞘師里保”の新たなはじまりの曲にもなりましたね。






そして最後の曲も終わり、りほりほのモーニング娘。としての時間も終わってしまいました。



「5年間ありがとうございましたー!!」と叫んでハケていったりほりほの姿が目に焼き付いています。



終了のアナウンスが流れたあとにも関わらず、「鞘師最高!」というファンのコールに応えて、マイクなしで出てきてくれたことも。


再び、今度は地声で「ありがとうございましたー!!」と叫んでくれたりほりほ。


ファンと一緒に、「ひゃっほーい!」を何度も何度も叫んでくれたりほりほ。


ああ、愛おしい。


こんなにも愛おしい存在が、遠くに行ってしまうなんて。




そうして、本当の本当に、鞘師里保は新たなステージに向かって飛び立っていきました。












ここまででだいぶ長くなってしまったので、個人的な思いの丈はまた次の更新で書きます。



とりあえずレポはここまで。




いつもより読み応えのないレポだったかもしれません。申し訳ない。


いまの自分にはこれが限界です。



なんだかいまでも卒業を完全には受け止め切れてなくて、ふわふわした心地で。


気持ちが言葉にならない以前に、気持ち自体が散逸してしまって、上手くまとめられませんでした。





10/29の卒業発表以来、レポばかり書いてる気がしますw


そして、どんどんレポが思うように書けなくなってきてる気が。


衰えを感じる……。






ともあれ、りほりほのモーニング娘。として最後のステージはこんな感じでした。




結論。


素晴らしいステージだった。


でもやっぱり、できれば単独コンサートでいつも通りやってほしいね。



この微妙に残った消化不良感は、これが終わりではなく始まりであり、いつか帰ってきたときに存分に晴らさせてくれるのだと思っておくことにしましょう。




待ってるよ、りほりほ。




素直には言えないけど、モーニング娘。の卒業は一生に一度だから、言わせてください。






卒業おめでとうキラキラ