続きの続きの続きのつづ……ええい、⑥です。最後です。長いです。






楽しい時間は矢の如し。
それはこのコンサートもそうだし、ファンにとっての「鞘師里保がいるモーニング娘。」もそうに違いない。


だからもう、そんな「鞘師里保がいるモーニング娘。」の単独ラストライブもあっというまにアンコールに突入です。



アンコールは、もちろん「鞘師」コール。


会場一面が赤に染まりました。






ビジョンに映される、ファンが持ったメッセージボードたち。


この真っ赤な光景を見渡しながら、こんなに早くこれを見る日が来るなんて……と思っていましたよ。


もっと先だと思ってた。先であってほしかった。


でもその日は来てしまいました。


ただ嬉しいのは、こんな光景を本人に見せてあげられることです。


りほりほ、よく見てくれ。そして忘れないでくれ。


そう願いました。
あなたを愛するファンの灯りと、これからも愛し続ける人がいることを忘れないでくれ、と。


ここは、ファンに囲まれた空間は、去っていく場所であると同時に、帰ってくる場所でもあるのだと、どうか忘れずにいてほしい。


「またここに帰ってきたい」と思ってもらえたらいいなと思いながら、赤い光を振り続けました。






そんな余韻もへったくれもなく、いきなり始まる『One and Only』のイントロ!w


たぶんないとは思ってたけど、やはり卒業セレモニー的なのは無し。
まぁこれで卒業なわけじゃないからね。あくまで通常通りのコンサートとして終えるようです。



それにしても、この曲を歌うときのりほりほの楽しそうなこと!


ビジョンに映った顔がものすごく純粋な、子供のような笑顔で、あぁりほりほはいま心の底からコンサートを楽しんでるなと伝わってきました。


きっと、卒業を決めたからこその笑顔なのでしょう。


そんなふうに笑われたら、もう「辞めないで」なんて言えないじゃないか。



そして思ったのが、成長したな、ということです。


すでにしつこいくらい思ってることですが、りほりほもそうだし、他のみんなもそう。


モーニング娘。として歌い踊る13人を見て、頑張ったんだなぁとしみじみ感じました。


だってもちろん、最初からこんなに凄かったわけじゃないんですよみんな。
こうして目に見えて「成長した」と思えるということは、それだけ努力して、苦労して、頑張ったからこそなわけで。


こんなふうになれるまでに、一体どれだけ壁を乗り越えてきたんだろう。
そう思うと、もう感謝しかない。


こういうときにいつも思います。
「頑張ってくれてありがとう」ということを。


もっと楽な人生もあったかもしれないのに、それでも彼女たちはモーニング娘。になることを選び、頑張ってくれた。


そのことに、ファンとしてただただ感謝するばかりです。







さて曲が終わると最後の挨拶。
ここでは主に二日目のことについて書きますが、ちょいちょい一日目も書こう。



セレモニーはない代わりに、みんなそれぞれりほりほへのメッセージを伝えます。


詳しい内容は、こちらのサイトに書き起こされてるのでどうぞ。



あかねちんにはまだ「前だけを向いていられる無邪気さ」があって、心が和みますね。
いずれそれも変わってしまうのだと思うと切ないですが、どうやら人はそれを成長と呼ぶらしいので仕方ないのでしょう。


まりあちゃんはもう最初から泣いてました。
「一緒にロスに行く約束をしてるので絶対に行きたいです!」というのには笑いましたw
そうそう、いつぞやのイベントでそんな話をしたんですよね。


チェルはりほりほのストイックなところが好きだと言います。
そんなチェルも実はストイックなんですよね。チェルには自分も期待してます。コレ生で2枚カブりしたからではなく、純粋に←


はーちんはりほりほに憧れてモーニング娘。になったから、鞘師さんがいなかったらいまこのステージに立っていなかったと思いますと言いながら涙。「立っていなかったと思います……」と消え入りそうな声でなぜかもう一度繰り返したのがおかしくて切なくて、涙。
ちなみに一日目は「いつか、鞘師さんに負けない可愛くてカッコよくて切ない『大阪 恋の歌』を本物の大阪弁で歌いたいと思います!」と言っていて、会場も湧きましたよね。


小田ちゃんは、やっぱり涙は見せず。
この感想文の④で書いたように、小田ちゃんは強くなりました。
でもどうしてでしょうね、それがどこか寂しく感じてしまうのは。
誰かがいなくなるたびに、残ったメンバーはこうして強くなっていく。
それがモーニング娘。の宿命だと言うのなら、モーニング娘。とはなんと業の深いグループなのでしょう。まだ十代半ばの少女たちがみな、何かを背負い、何かを秘めていくだなんて。
そしてそれを享受する我々ファンは、もしかしてとても罪深いのかもしれません。
でも彼女たちがそうして頑張って、辛くても笑顔を見せてくれるというのなら、それを全力で受け止めてあげたいと思うのでした。挨拶に全然関係ないことを語ってみたよ←


どぅーの挨拶で一番印象に残ったのは、「リハーサルのときに鞘師さんに貸した靴下がまったく違うデザインになって返ってきた」という話です。ええっと、それは一体全体どういうことですか……w
そういえば「小田ちゃんとまーちゃんが今後の娘。の歌のキーになる」的なことを書きましたが、どぅーもまた重要なポジションにくると思います。本当に、歌も表現力も各段にアップしました。とある曲ではビジョンにウインクしてて、しかもそれがカワイイ女の子ではなく明らかにイケメンを意識した顔だったので、来年からも女性ファンが減ることはないでしょう。


まーちゃん。まーちゃんの挨拶文、読みましたか?
泣きました。泣かされました。
「やっさんの嘘つき!まだまだメンバーとずっと一緒にいるって言ってきたのに……」
あぁまーちゃんありがとう。それはきっと他のメンバーもファンもみんなが思っていた正直な気持ちで、それを言葉にしてくれてありがとう。
まーちゃんの言葉がいつも心に響くのは、それがなにも飾っていない正直な想いだからでしょう。
それでも、泣きそうになりながらも堪えて、「まぁそんなのどうでもいいんですけど」と冗談にしつつ、「やっさんが後悔するくらい成長していきたいと思います」と言ったのは、すでにまーちゃんが成長し始めている証拠ですよね。
ちなみに一日目は、渾身の「まさキッス」を披露してくれて、とろけそうなほど可愛いまーちゃんでした。


あゆみんもまた泣きそうになりながら、「これまでのツアー全部で鞘師さんとのダンスバトルがあったんですよ。……来年からできなくなっちゃうなと思って……ホラ、寂しくなっちゃうから!」と言ってみせる笑顔は明らかに涙を堪えるための笑顔で、こちらも泣きそうになりました。
そうだね、この二人はモーニング娘。のダンス担当として、よく一緒に踊ってたもんねぇ。
それも見られなくなっちゃうんだなぁ。くっそ寂しいなぁ。


はるなんも泣きそうになって、言葉に詰まりながらも「鞘師さんは背中で語る先輩でした」と。
オレに言わせりゃ、背中で語り過ぎでしたけどね。もっと言葉で語ってよ!ぼっちとか自虐してないで、積極的にみんなと関わりなよ!さっさとひとりで次のステージに進まないで、まだまだ後輩たちに語ってやってよ!
そんな気持ちはまだ消えないまま、だけど彼女の決断を応援したい気持ちが混ざり合ってカオスです。


香音ちゃんの言葉、スーッと心に入ってきました。
まっすぐに語るその言葉は、きっとりほりほの胸にも届いたでしょう。
香音ちゃんもまた強くなったのだと思います。来年からの活躍が楽しみです。本当に。


えりぽんは、というか9期はみんな普段はそれぞれ相手のこととか同期についてとか語ろうとしないタイプなのに、ここぞというときにそれを言ってくれるのがえりぽんですよ。
そっけなさそうに見えて、実は仲間想い。福岡の人ってみんなそうなの?(某たなさたんとか)
そういえばアクロバットの4回転については、開演前に信田先生から「3回だよ?3回だからね?」と言われてたけど「いける!」と思って4回まわったそうな。


フクちゃんの、「正直、りほちゃんとはもっと一緒に歌いたい曲もあるし、叶えたい夢がいっぱいあります」という言葉が沁みました。
りほりほ~、みんな寂しいってさ。
こんにゃろう、なにが「強くなりたい」だ。こんな素敵な場所から飛び立つ覚悟を決められた時点で、もう充分強いだろうが。弱い人間がそんな決断できてたまるか。
フクちゃんもまた、リーダーとして大変だった1年のトドメにこんなエースの卒業があって、想うこともたくさんあるでしょう。
あまり辛い部分を表に出さないリーダーだけど、どうか仲間たちと一緒にこれからもモーニング娘。を支えてほしい。
鞘師推しの自分が来年からのモーニング娘。をこれまで通り応援していけるかどうか、正直まだ迷ってる部分はありますが、フクちゃんの「見守っていてください」という言葉は、たしかに自分の心に響いたのを感じました。



そしてりほりほからの挨拶は、↑のサイトや各ニュース動画などにあった通り。


「今日のこのステージは、未来の自分に繋がるとても良いステージになったんじゃないかなって思います」


その通りですよ。
未来は常に選択の先にある。
卒業することを選んだあなたにとって、このモーニング娘。としての最後の単独コンサートは、きっと重要な意味を持つステージになるはず。


今日のこの日があるからこそ、未来のあなたがあるのだから。








続いて曲へ。


新曲『ENDLESS SKY』は、つんく♂さんが「モーニング娘。の卒業」をテーマに書いてくれた曲とのこと。


爽やかな、背中を押してくれるような、自分の決断を後押ししてくれるような、素晴らしい曲です。


一日目は、大サビで泣いているまーちゃんがビジョンに映っていました。(もちろんそれを見て泣いた自分)


でもりほりほは泣かず、歌い切っていました。


二日目もまた泣かずに歌い切ると思ってたのに、最後のソロパートで。


「泣くわけないでしょ 泣くはずがない 自分で選んだ未来だから」


そう歌いながら涙声になるりほりほを見て、視界のすべてが滲みました。


ずるいよ。
卒業を発表してからずっと、パフォーマンス中に泣くことなんてなかったのに、ここにきてそんなふうにされたら……。






ビジョンに映る、涙を堪えて顔を歪めるりほりほ。


この日一番の涙です。自分のことです。


でも、泣けてよかった。りほりほのことです。


思い返せばりほりほはいつも、涙を流さずに泣くんですよね。


泣けてよかった。
泣きたいときに泣かないことは、強さではないから。


泣ける強さを持っているのなら大丈夫。
もらい泣きすると同時に、どこか安心しました。


あ、つんくさんに言わせれば、それは「泣く」のではなく「溢れ出る涙」なんでしたよね。


りほりほはまさに、溢れ出る涙を抑えきれなかったのだと思います。



それにしてもつんくさんは本当に良い曲を書く。


ありきたりではなく、でも飾らない言葉で、歌う者にもそれを聴く者にもスッと心に入ってくる歌詞とメロディーを書く。


モーニング娘。としての最後に、良い曲をもらったねりほりほ。







そんなこんなで(自分が)ボロ泣きしている暇もなく、最後の曲は『ここにいるぜぇ!』。


最後にしんみりするのではなく、ガシガシ盛り上げる系でよかったぜ!(これ以上泣くと視界がヤバいので)



そして「WOW WOW OW みんなロンリーBOYS&GIRLS」のところでは、赤い紙吹雪が必要以上に舞いながら(多すぎてステージが見えねぇ!w)、メンバー全員がりほりほの周りをぐるぐる回ったり、9期のみんながりほりほをセンターステージまで連れてって一緒に歌ったり、そのまま置き去りにしたのかなんなのか、とにかく曲終わりの決めポーズにりほりほが間に合わなくておもしろかったり、最高のラストナンバーでした。









良い仲間だ。


りほりほの卒業は寂しいけど、この13人のモーニング娘。を応援できたことはこの上ない幸せです。





会場を周ってファンに挨拶したあと、13人が手を(正しくは手首を)繋いで例のやつ。






このとき、このなかから誰かが卒業するのなら、やはりそれはりほりほなんだろうなぁと思ったんですよ。頷けるな、と。


ファンとしては誰も卒業しないでほしいんですけど、誰かひとりと言うのなら、りほりほ。


なんでしょうね。単にパフォーマンス力がずば抜けているというのもあるけど、みんなそれぞれ凄いわけだからそれだけではなくて、なんとなくもう、“次”への準備ができてるのはりほりほだなと感じたのでした。


卒業発表してるんだから当たり前だろと言われりゃまぁそうなんですが、要するに彼女がここから卒業していくことをすんなり受け止められたということです。この瞬間はね。






というわけでコンサートは終わり……なんだけど、ダブルアンコールでりほりほがひとりで登場!







このときの様子は、こちらの記事に詳しく載っております。



ここでもりほりほに、一面に広がる鞘師カラーの武道館を見せられることができてよかった。



「ちょっと移動してもいいですかー?」と言って、「わぁ~い♪」「ひとりじめだぁ~♪」とステージの右から左から真ん中まで走るりほりほがもう本当にただただ可愛くて愛おしくて、こんな姿を見られたのもまた卒業することのおかげだと言うのなら、それも悪くないんじゃないかと思ったほどです。






なんだかすごく久しぶりに見たような気がする、こどもりほりほ。


まだ17歳なのにね。
子供でいて当然なのに、大人であることのほうが多かったんだよね。


無邪気にステージを走り回る彼女を見て、深い感謝の念を抱きました。


ありがとう。


5年間、ありがとう。


モーニング娘。の歴史にとって、りほりほのいた5年間は奇跡のような時間でした。


振り返れば、ほんの一瞬の夢のような時間。


夢のはじまりからおわりまで、ファンとしてその時間を共有できたことがなによりも幸せです。


まだ「懐かしい」とすら感じられない短い時間だったけど、きっとりほりほは10年分の時間をこの5年で過ごしたのだ、と思いました。


できることならば、これからの新しい夢もまた、ファンとして応援していけたらいいなと願っています。



待ってる。


いつまででも待ってるから、またステージに立つ鞘師里保を見せておくれ。






「あと三週間……三週間って何日だ?……21日! あれ、でももう8日だから(残り)20日か。20日になるんですけど……ん?……31日まであるじゃない! 21日か! よかった、1日増えて!」と言うりほりほに、ハハハ、あと23日だよりほりほ、ハハハ。と和んだ1万人のファン。


そんなりほりほが好きだ。


パフォーマンスは完璧で、それ以外はどこかぬけてるあなたが好きだ。




最後は恒例の、ひゃっほい三唱。



ひゃっっほーい♪( ´θ`)ノ







ひゃっっほーい♪( ´θ`)ノ







ひゃっっほーい♪( ´θ`)ノ






可愛い。ただただ可愛い。


可愛くて可愛くて、涙が出てくる。


こんなに愛おしい存在はいません。


りほりほ、モーニング娘。になってくれてありがとうね。





そして何度も手を振りながら、しまいには「すいません、ハケますw ありがとうございました~♪」と言って去っていきました。










終わっちゃった。


モーニング娘。鞘師里保、最後の単独コンサート。




見届けたよ。


やっぱりりほりほは、最高のアーティストで、とっても可愛い女の子でした。




まだもう少しだけ時間はある。


モーニング娘。の鞘師里保を1秒も見逃さないように、応援していきます。



もちろん、それからの鞘師里保も。








というわけで、くっそ長い感想文になってしまって申し訳ない。


読んでくださったみなさま、ありがとうございますm(_ _ )m



今回はいつもの三倍くらい大変でした。
想いが溢れすぎて言葉にならんならん。
しかもこの翌日は、楽しいライブの反動でちょっとネガティブ気味になったりもして。


時間もかかって、まさか三日がかりになるとは。
(ちなみにこの⑥は三時間半かかりました。三づくし)


やけに感傷的な文章が多くてすみません。
メンバーひとりひとりについてもっと書きたかったんですが、さすがに13人は多いぜ。



まだまだ「これでスッキリ」といった心境ではありませんが、ともあれこうしてひとつひとつ終わっていくものを受け止めていくしかないのでしょう。



残りあと約半月。


二度とないこの時間を大切に、応援していきましょう。




それでは。









ようやく買ったDマガが見られる。