宣言通り、娘。秋ツアー『PRISM』のパシフィコ横浜昼公演に行ってまいりました。


当初は行く予定じゃなかったんですが、りほりほの卒業発表のこともあり、フォロワーさんのご厚意で行くことができました。ありがとうございましたm(_ _ )m


自宅で悶々としてるだけじゃ頭おかしくなる!と危機感をおぼえていたところだったので、たいへんありがたいタイミングでした。




しかしこう、いつものようなセトリに沿ってのレポは(情緒不安定でちゃんと細かいとこまで記憶できないので)無理ですが、ここ数日のリハビリブログの延長のような感じで感想を書きたいと思いますのでよろしければ読んでやってくださいまし。



あ、ここにきて変更というか新しいパターンが追加されたセトリもネタバレしますのでご了承ください。








みなとみらい駅に向かうための乗り換えで横浜駅に降りたとき、ふと4年前のことを思い出しました。


4年前のクリスマスだったかな。
いまは無き横浜BLITZでの10期お披露目イベントに向かうために乗っていた電車に、9期の4人が乗り込んできたことがあったんですよ。


自分と同じ車両に、偶然4人が。
もちろん4人もイベントの見学に向かう途中で、ぽんぽんコンビは車中で手作り10期応援うちわを作ってたのを覚えてます。


これについて話すと長くなるので割愛しますが(何度か書いたことはある)、横浜駅に着き、ドアが開くと、そこにはすでにマネージャーさんらしき人が待機しており、それまでどこにでもいる十代の女の子だった4人がプロの声で「おはようございます!」と挨拶してるのを聞きました。


みんな子供なのに偉いなぁなんて(もちろん内心ドキドキしながら)見てた光景ですが、それでもあのときの4人はまだ子供でした。


いまはもう、子供ではありません。


みんな成長して、強くなりました。


特にりほりほは、こんな決断をするほどまで強くなりました。たぶん、強くなるしかなかった。


いや、元々強かったのかもしれない。
元々強かった子がどんどん強くなったから、決断することができたのかもしれないですね。


あれからまだ、4年しか経ってないのが不思議です。


たった4年か~、と。


モーニング娘。というのは、たった4年でこんなにも変わるのか、と。


願わくば、若いメンバーにはそれなりの年月、先輩という存在を残してあげてほしい。


9期はあまりに早く、先輩たちがいなくなってしまったから。
否応なしに、子供ではいられなくなってしまったから。


確かにパフォーマンス面では、著しい成長に歓喜もしました。
でも急激に成長させることの代償は、やはりそれなりにあるのだということも知りました。




そんなことを考えてるうちに到着し、チケットを譲って頂き、入場。
最初はグッズ買う気はなかったんですが、久しぶりの一般席(たぶん4年ぶり)だし、なによりりほりほに「ここにもあなたのファンがいまっせ!」とほんの一瞬でいいから伝わればいいなという想いで、'15ペンライトを買いました。キンブレというやつです。3500円でした。予定外の出費。


というかなぜいままで買わなかったのか。
一応理由はあるんですけども(説明すると長くなる)、いまさらなんとなく後悔。



ちなみにこれを買っていたおかげで、研修生によるオープニングアクトを見事に見逃しましたよ。


ごめんね……orz
武道館ではちゃんと見るから……。





そうして始まるPRISM。



1曲目はご存知『Oh my wish!』ですが、りほりほを見てたら初っ端から泣きそうになりました。


寂しいから、というのももちろんありますけど、ダンスが凄すぎて。


なにをいまさらと言うなかれ。
ここにきてようやく、フラットな目線でりほりほのダンスの凄さを感じられた気さえします。


なんて美しい動き。


キレキレだとか体幹がしっかりしてるとか止まるとこは止まるとかそういう技術的なことよりも、鞘師里保という人の動き(ダンス)が、とにかく美しい。


どうしてあんな風に動けるのか。
本当に上手い人というのはたぶん、あまりにも当たり前のようにそれをやってのけてしまうのでしょう。


“出来ることが当たり前”なのではなく、見てる人にそう思わせることができるという意味で。


まるで、歩くように、話すように、生きるように踊る、存在という名のダンス。


「こう動くのが必然です」とでも言うような美しいダンスに、ひたすら目を奪われておりました。


ずっと見ていたい。
正直、ダンスなんてほとんど興味のなかった自分が、初めてそう思えた人がりほりほです。



たぶんこのときようやく、心から「楽しみだ」と思えたような気がします。


卒業して留学して、より凄い表現者になるであろうことが、楽しみだなと。


いまでさえこんなに凄いのに、いったいどれだけ凄くなってしまうのか恐ろしいほどです。


卒業の寂しさとは別の感情で、鞘師里保の止まらない成長に大きな期待が持てた瞬間でした。





『OMW』でのりほりほはセンターではありませんが、『スカッとMy Heart』のイントロでセンターで踊る姿を見たときは、ああこれこれ、と思いましたね。


グループの先頭に立ち、堂々と踊るその姿。


それがすごくしっくりくる。そこに立つために生まれてきたみたいに。


あなたにはその場所が一番似合います、と自然に思える感じ。


もちろん他のメンバーがセンターに立つことを否定するわけではなくて、ただりほりほは真ん中が、一番前が一番似合う、という話です。





もう序盤の数曲は、9割方りほりほのことばかり見ておりました。


許しておくれ。こんな事態じゃしょうがない。
いつもはなるべく全員のこと見ようとするんですが、いまは無理。(途中から変わったけどその話はあとで)



りほりほは本当にカッコよくて、そして楽しそうでした。


覚悟を決めた者特有の、揺るがない視線。目指すべき場所だけを見る視線。


広い会場を見上げ、3階席の奥のほうまで見ようとするその視線は、きっとその先の未来までをも見据えているのでしょう。


いまの鞘師里保に、どうやら迷いはないようです。



MCでの卒業の挨拶はこれまで発表したことと変わりないですが、卒業を“決めました”と言ったのが頼もしかったですね。






しかしそんな風にりほりほばかり見ていると、「わたしたちのことも見なさいよ!」と言うかのような歌声にハッとさせられました。


まずはどぅーの歌声。今年の半ばくらいから、急激に上手くなったような気がします。
『OMW』でのソロパートに、「おぉ」と感心させられました。


歌姫小田さくらは、元々上手かったのがさらに上手くなり、それはさながらりほりほのダンスのように、決して止まらない進化が伺えます。


歌に関していえば、これまではソロパートも少なく、歌唱力も心配だったえりぽんとはるなんの成長も、大いに感じられたライブでした。


新曲『私のなんにもわかっちゃない』でのえりぽんの長めのソロパート、普通に上手いんですよ。
他の曲でもパートが増えてるし、そろそろ歌割り少ないキャラが成立しなくなってきてますよね。


はるなんもそう。パートも増え、表現力も上がり、これまで前に出る機会が少なかった分、新鮮さという面でも活躍してくれそうです。声質的にも、さゆの後を継げそうな気もします。


12期ではやはりチェルの成長が目覚ましく、『この地球の平和を本気で願ってるんだよ』のソロパートがとても良かった。たぶんもっとリラックスして歌えるようになれば、さらに良いものを聴かせてくれるでしょうね。


もちろん他のメンバーも、この秋ツアーの中でさえ成長してました。
まりあちゃん、人間がそんな動きできるのかと驚くような動き。例えるならば、電池入れたての踊るおもちゃみたいなw とにかく激しいです。激しいだけじゃダメだと自分でも気付いてるみたいなので、そこは今後に期待。
あかねちんは突出して何が凄いというものもないけれど、逆にそこが本来の娘。感があって良いというか、無理せずその人相応の成長を遂げている最中みたいな雰囲気がありますね。まぁまだ若いから。これからよ。
はーちんは(フィギュアスケートやってたとはいえ)歌ダンスに関しては素人枠で、まだまだな部分も多いんですけども、それでもやっぱり成長はしてるんですよ。存在感もあるし。こういう子がどんどん上手くなっていくのを見るのもまた、楽しみのひとつです。あとはもうちょい肉つけようw


まーちゃんは、今年になってからの成長っぷりが留まるところを知りません。
圧巻の歌声。ダンスや表情に関しても、徐々に自分だけのものを会得し始めてるなと感じられます。


香音ちゃんは体型のことばかり注目されがちですが、本人もブログで言ってるように、歌うこと踊ることを心から楽しめるようになったなと感じました。
だからなのか、太っていようが痩せていようが、見ているこっちも楽しくなるんですよね。


あゆみんは、どなたかがTwitterで「他意のなさがいい」と呟いてるのを見て、それそれー!と深く頷きました。
とにかく軽い。色んな意味で軽い。そしてその軽さが、とても心地いい。気軽に読めるのに超面白い小説みたいな、そんな魅力がある娘です。
もちろんクオリティは抜群で、ソロパートも増えました。あゆみんも絶賛進化中です。


フクちゃん。フクちゃんは、あゆみんのような軽さと、りほりほのような重さ(どちらも良い意味で)を半々で兼ね備えているような気がします。
精神的にも、いまは色んなものを支えているのだろうなと。
今回のソロ曲はフクちゃんの『AS FOR ONE DAY』でした。ピンクのドレスのような衣装のフクちゃんは、物語のなかのプリンセスのようでしたよ。




そうやってみんなのことを見ているうちに、この娘たちもまた強いんだな、と思いました。


りほりほも強いけど、12人もまた強い。


寂しさや不安はたくさんあるはずなのに、それを一切見せない強さ。
こんなにも強いメンバーたちがいるからこそ、りほりほも卒業を決意することができたのかもしれません。



りほりほが卒業したら、12人は物凄く成長するでしょう。これまで以上に、急激に。


もうすでに、その萌芽は垣間見えました。


いままであまりスポットが当たらなかったメンバーも、きっと一気に成長します。



人には物語が必要で、自分にとって(たぶん多くのファンにとっても)それは「りほりほのいるモーニング娘。の進化と未来」でしたが、その物語は今年いっぱいで終わりを告げてしまいます。
じゃあ次はどんな物語を夢見て生きていけばいいのか、卒業発表から見失いまくっていた自分ですが、このコンサートに行ってそれが少しだけ見えたような気がしました。


やはり自分にとっては、その物語はモーニング娘。であるしかない。
もちろんりほりほの今後も物語のひとつではありますが、遠くへ行ったらいままでのように見ることは難しいでしょう。帰ってくるのを信じて待つしかありません。(だからこんなに寂しいわけですが)
見失いかけていたその物語を紡いでくれるのは、やはり自分にはモーニング娘。なのです。
終わってしまった物語を惜しむ気持ちはずっと消えないかもしれないけど、それでも次に見る物語の主役は、やはりモーニング娘。なのです(そして新たな鞘師里保も)。


それを感じられるコンサートでした。


それだけで、行ってよかったと思えました。



もちろん完全に吹っ切れたわけではないんですが、「いつか、大丈夫な日がくるだろう」という希望は、感じることができたということです。




だって楽しいんですよ、とにかく。


ライブの楽しさなんてとっくに知ってたにも関わらず、なんか改めて「楽しいなぁ」と思えたと言いますか。


曲が良い、ダンスが良い、演出が良い、そしてそれらを最上にやってのけるメンバーたちが良い。


音楽というものの素晴らしさを、理屈じゃなく感じさせてくれるライブ。
ライブってこれだよね!という楽しさに溢れたライブでした。時間よ止まれ、と思いました。


いつも以上に、早く終わってしまった気さえしましたね。






あ、長くなったので次に続きます。


次はもうちょいライブの中身について書きましょう。