おせーよと言われそうですが、つんく♂さんの手記『「だから、生きる。」』をようやく読み終えました。



「だから、生きる。」/つんく♂

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ホントにおせーな!何日かかってんだ!w



いや、ノンフィクションは苦手なんですよ……。
読みながらいろいろ考えちゃうし、この本は内容的にも気軽に読めるもんじゃないし……。




ともあれやっと読みました。


思ったのは、とにかく家族の存在があって、つんく♂さんはいまこうして生きてらっしゃるんだなということです。


本人も、もちろん大変だったことでしょう。
手記を読んで、こちらが想像していた以上に辛い日々だったことを知り、実際はそれ以上に辛かったことと思います。


なんとなく、メディアに出てくるつんく♂さんはいつも超然としているというか、手術を乗り越えて登壇した大学の入学式でさえ、そこに至るまでこれだけの辛苦や葛藤があったのだということを感じさせない雰囲気を纏っていた印象でした。


我々が知り得ない裏側で、こんなにも闘っていたことを知り、頭が下がる想いです。



そしてそれを支えた奥さんとお子さんたち。


他人ながら、いまのつんく♂さんに家族がいてよかったなぁとしみじみ思いました。


奥さんが、ニューヨーク行きの飛行機のなかで「生きてるよね」と夫の顔を何度も確認していたときの心情はいかばかりか。
自分の体じゃないぶん、不安は本人以上に膨れ上がっていたかもしれません。


その後も、闘病生活はもちろん、精神的にもつんく♂の大きな支えになっていたこと。


ファンとして、つんく♂さんが声を捨て、生きる道を選んでくれたことに感謝をするならば、勝手ながら、奥さんにも多大なる感謝しなければいけないなと感じた次第です。





ハロプロファン的には、去年のモーニング娘。'14のニューヨーク公演が、つんく♂さんにとってとても大切なコンサートだったということが知れたのは嬉しかったですね。


先ごろ話題になったように、ハロプロの総合プロデューサーではなくなったけど、今でもハロプロを愛し続けていて、モーニング娘。のサウンドプロデューサーとして活動してくれることも。


つんく♂さんのプロデュースするハロプロでなくなっていくことは正直寂しいですが、だからといってつんく♂イズムが消え去るわけではないし、これまで作った数えきれないほどの楽曲群もあります。


なにより、つんく♂さんが生み出したハロープロジェクトは、生みの親が船頭を退いても止まらない勢いに乗って、今後も続いていくでしょう。


そんな愛弟子たちの活躍を見守りつつ、ちょいちょい作品を提供してくれたら嬉しいなと思うところです。








人の手記について長々語ってもアレなのでね。これくらいにしておきましょうか。



つんく♂さんが、歌手の命である声を捨ててでも生きる道を選んでくれたこと、僭越ながら、一つんく♂ファン、ハロプロファンとして、感謝させて頂きたい所存であります。




つんく♂さん、これからも素晴らしい音楽をよろしく!