トークショーがおもしろすぎたので、ここで10分間の休憩を挟むのは正解だなと思いました。


あれのあとにいきなりシリアスな歌を唄われてもねw


まぁ実際は、マイクをハンドマイクに変えたりとかいろいろ調整する時間だったんでしょうけども。




というわけで最後は第三部 永遠の繭期の旋律「LILIUM劇中歌ライブ」


思った以上に長くなりました(汗







スポットライトが当たり、舞台中央にファルスの姿が。


「僕は思い出す。(中略)失われた少女たちの記憶を」

(ちょいちょい挟まれるファルスのセリフ、似た言い回しが多くてほとんど記憶できませんでしたごめんなさい)



暗転し、舞台中央に倒れているシルベチカ。


・『Forget-me-not ~私を忘れないで~』


もう一曲目から感動が止まらない自分。
またこの光景が見られるだなんて……。


哀しくも美しい旋律を、棒立ちで歌う少女たち。(男子もいるけど中の人的には女子だと末満さんも言ってた)


まぁこの曲、リリーだけはいないんですけどね。
LILIUM出てない組はいました。


シルベチカは相変わらず素晴らしい歌声で。


初日はキャメリアだけちょっと体でリズムとってしまってたんですが(みんな動かないので目立つ)、千秋楽では動かずに完璧でした。


歌い終わると、初日はシルベチカはそのまま去っていきましたが、千秋楽ではお辞儀をしてからでした。




・『シルベチカなんて知らない!』


この振り付け可愛くて好きです。


シルベチカが出てきてみんなとラインダンスをする場面、初日は慌ただしく登場してましたが、千秋楽では余裕を持って登場。




・『繭期のティーチング』


安定した紫蘭の歌声と、トライアングルを経てさらに深みを増した竜胆の歌声。


千秋楽ではとある場面で、横にいる少女たちのなかのチェリーの腕をカトレアが太鼓のように叩いてたのがおもしろかったですw




・『幻想幻惑イノセンス』


「ねえリリー。シルベチカを探すのはやめたほうがいいわ」のセリフから。


あやちょは歌声は文句なしなんですが、ちょっとリズムが走ってしまう部分があったかなと。特に初日。


千秋楽ではかなり減っていたんですが、サビの歌詞を間違えてしまったのが惜しかった。


でも動揺せずに歌い切り、締めのセリフの雰囲気も素晴らしかったです。




・『プリンセスマーガレット』


親衛隊三人が登場し、「(小声で)せーの!姫姉さまのお通りよ!」から。


マーガレットの華やかで可愛らしい歌唱。
千秋楽では「ご存知かしら?」の部分を普通に(メロディー通りに)歌ってました。
「ひれ伏しなさ~い!!」はDVDと同じようにセリフっぽく。


で、歌い終わったあとは例の「いやしい庶民のみなさん、ごきげん麗しゅう~♪」


初日は客の声が小さかったので「おかしいわねぇ。返事がひーっとつも聞こえない!」→もう一回の流れでしたが、千秋楽では結構大きめの返事がきてしまい「あら、なかなか聞こえちゃったわね(汗」w


ともあれもう一回の流れでやる。しかしマーガレット「ぜんぜん足りない!もっと腹から声出して!!」とご立腹。


もう一回やって、客の大声援に満足。
「よくできました!」


初日は「それではみなさん、これからも日々は過ぎていきますが……」とかわけのわからないことを口走るまーちゃん……じゃなくてマーガレット。(いやあれはまーちゃんの素だったw)
その後、親衛隊を「あいちゃん!むろちゃん!(ごめんりかこちゃんなんて呼んだか聞こえなかった泣)」と呼び、袖にハケていく。


千秋楽では「それではまさk……あっ」と自分の名前を言いそうになり、客「あ~」


「マーガレットは呑みに行かなきゃならないから!ボブ!(佐々木)ハーフアップ!(相川)ポニー!(室田)行くわよ!」と行って去ろうとするも、ボブのミモザに「姫姉さま……絡みづらいです」と言われてしまうw


「なによ!もう知らない!」とプンプンしながら去っていくマーガレットを追う親衛隊。


(こうして書くとマーガレット部分長い……)





・『或る庭師の物語』


LILIUMよりさらに深みを増したリリーとシルベチカの歌声が堪能できました。


この曲をいま聴くと、クラナッハを想わずにはいられない繭期。





・『ひとりぼっちのスノウ』


階段に腰掛けるスノウ、反対側からスキップしてきてスノウに驚くチェリー。


初日はチェリーの驚き方がやたら大げさでおもしろかったので笑いが起こる。


千秋楽はもう少し抑え気味だったのに、やっぱり微妙に笑いが起こる(爆)


それはともかく歌は素晴らしい。
真ん中に佇むスノウの周りをぴょんぴょん飛び回るみんなが可愛い。


そして歌が終わると、ローズとカトレアの相撲シーンまで再現w
チェリーも見守り、ナスターシャムが行司を務める。


相撲が始まり、ナスターシャム「のこったのこった~!これは台本なしのガチ相撲!」w


初日も千秋楽もローズWIN。


「これは負けられないんじゃー!」と叫ぶローズw


カトレアが初日は「負けたー!」と悔しそうに叫び(マイクなし)、千秋楽はやたら早い決着だったので「早いよ~!w」と。





・『TRUE OF VAMP』


そんな爆笑のあとに歌いづらいだろうなーwと思いつつ、三人で迫力のこの曲。


マリーゴールドの「馬鹿馬鹿しい。TRUMPなんて、あなた本気で信じてるの?」のセリフや、スノウを突き飛ばすシーンから。


余談ですが、初日ではお客さんも普通に見てたのに、千秋楽では「馬鹿馬鹿しい」のセリフで笑ってる人がチラホラいましたね。
まぁ話の流れ的に相撲のあとにこのセリフだったので笑ったんでしょうが、まったく笑うところじゃないので客も場の空気を読む能力は必要だなと感じました。
というかたぶん、つい笑っちゃった人もその後気まずかったと思うw


そして直前のトークショーでもこの曲はモノマネのネタにされていたわけですが、そんなあれこれなんて微塵も感じさせない気迫に満ちた三人の歌声よ。


まさに魂のぶつかり合いのような空間。


そこに在ったのは、何もかも知って諦観するスノウと、そんなスノウに怒りを燃やすマリーゴールドと、ひたすら困惑するリリーの心情。


震えました。素晴らしかったです。





・『共同幻想ユートピア』


さきほどの曲でリリーとマリーゴールドが去っていき、残されたスノウの元にやって来るファルス。


「スノウ、僕たちは夢を見ているんだ」のセリフから入るんですが、初日はセリフの入りが遅かったのか、歌い出しに間に合わず「夢を 見よう」が歌えずに「同じ夢を見よう」から歌いました。
どぅーがブログで書いてたミスはこれかな?
千秋楽は完璧でした。


踊る少女たちを指揮するファルスがまた見られて嬉しいよ。


歌い終わると、「僕はね、君たちにずっと純潔でいてほしいんだ」のシーン。


短剣はファルスのブーツに挟んでましたね。
そこから取るうえにハンドマイクなので、ちょっと大変そうでした。


ここの、スノウを刺そうとして「嘘よ。あなたは嘘をついてるわ……」というシーンはLILIUM本編ではわりと謎な部分だったんですが、二輪咲きを得てからだと理解できますよね。


嘘というのは、ここが決して少女たちの楽園ではないこと。ファルスが(ピーアニーにしたように)何人もの少女たちを葬ってきたこと、でしょう。





そうしてスノウが去り、ファルスひとりが残ってセリフ。



「幸せだった思い出。ここには確かに彼女たちがいた。(中略)でも、いまとなってはすべて……まぼろし」




また余談ですが、今回の感謝祭では二輪咲きでもこの曲間のセリフでも「幸せ」という単語が多かった気がします。


それも、ほとんどファルスの口から放たれた言葉……。






・『もう泣かないと決めた』


マリーゴールドの独壇場。


曲も静かな導入だし、この雰囲気でひとりで歌うのはさぞやプレッシャーだろうなと思いましたが、それを感じさせない圧倒的なオーラで歌い上げるマリーゴールド。


小田ちゃんとめいめいの歌は本当に安心して聴ける。
他のメンバーが安心できないという意味じゃなく、なんかもう、有無を言わさぬ信頼感ですよ。


歌い終わると、お辞儀をして去っていくマリーゴールド。





・『秘密の花が綻ぶ』


地下室に入ってきて、在籍名簿を見つけてしまうシーンから。


小道具の類がまったくない状況で、あたかもそこに存在するかのように動きながら歌うのは大変だったと思いますが、問題なく歌い切りました。


間奏の長さに合わせてセリフを言わなきゃいけない部分は、ちょっとハラハラしつつ見ましたがw





・『葬送終曲「聖痕」《スティグマ》』


前の曲の「このクランで一体何が起こってるっていうのよ!」のセリフから続けてイントロ。


紫蘭とマリーゴールドの「あたしはリリーを守らなきゃならない!」「何人もこのクランの秘密を暴いてはならない!」から。
このセリフがまたくっそカッコいい。


歌う4人が登場し、赤い照明が乱舞。


個人的にかなり好きなこの曲。
4人の凄まじい歌声と曲のパワーで、鳥肌ものでした。


ずっと4人で歌ってましたが、最後のサビ直前「歌おう」であのシーンに出てたキャラクターが勢揃いして、踊る組と歌う組でパフォーマンス。


ファルスの(というか全員の)スティグマポーズがまた生で観られて感激。





・『あなたを愛した記憶』


キャメリア「そうだ、僕はシルベチカに会いにきたんだ……」のセリフから。


シルベチカは相変わらず惚れ惚れするような歌唱っぷりで、ファルセットもすごく綺麗で満足。


しかしそれに全然負けてないキャメリア。明らかに1年前よりも上達してます。


そんな二人の哀歌。


聴き入らずにはいられませんでした。





・『永遠の繭期の終わり』


ファルス以外の全員(LILIUM出てない組は不在)が登場し、床に倒れ伏す。


イントロと同時にゆっくり立ち上がるリリーのソロから。


初日ではここにヒマワリ(室田)がいて、ん?と思ったんですがまぁ新・親衛隊としているのかなと納得したんですけど、曲の途中でスーッと袖に帰っていったんですよw


たぶん間違って出たんでしょうねw
あのあと袖でどうなっていたのか気になる……w





・『少女純潔』


前の曲のアウトロが流れるなか、去っていくリリー以外の少女たちと、やって来るファルス。


しばしの間、見つめ合うファルスとリリー。


やがて少女たち全員が集まり、みんな後ろを向いた状態で歌い始め、ファルスからゆっくりと振り返る。(ここは本編と同じです)


リリウムの楽曲のなかで一番好きな曲。
生で見て聴けるのはこれが生涯最後かもしれない。
目に焼き付けておこうと、強く思いました。


でも泣きそうになる。自分でも驚くくらい泣きそうになって、必死に堪えました。(泣くと照明が滲んでよく見えなくなるのでw)


なんと美しく、哀しい曲だろうか。


LILIUMを見たからこそではあるけど、もうなんだかよくわからない感情に揺さぶられてしょうがない。


この曲をまた聴くことができている幸せ。


そして死んでいった繭期の少女たちと、いまも死ねずに彷徨い続ける少年と少女の絶望を想って、やはり泣いてしまう。



サビ後の、囁くように歌う「君の胸に刻むは……」のところの振り付け好きです。


ファルスが少女たちを支配している。
みんな最後は倒れていき、リリーもまた同じ。



そうしてひとり立ち尽くすファルス。


「僕たちのクラン。(中略)この記憶は色褪せやしない。それこそ、そう――



この世界に、終わりが訪れようとも」






・『Eli, Eli, Lema Sabachthani?』


最後にこの曲。


なんですが、初日では歌い出しからちょっとリズムが走ってしまい、紫蘭&竜胆のところでいよいよヤバい感じになり、案の定「ノーザンクロスを」で数名がメロディーを先走ってしまう事案。


しかしすぐに修正し、その後は問題なし。


千秋楽ではまったく問題なく歌い上げました。


この曲はリリウム楽曲中で一番振り付けが激しい曲だと思いますが、それにしても真ん中で踊るリリーの迫力が尋常じゃない。


リリーさんちょっと本気出しすぎ!wと思いましたよ。


いやホントに凄かった。
それまでのゆったりした振り付けで溜まったエネルギーを、これでもかと放出するような踊りっぷり。


顔も、どっちかというとキリ中尉になってたような……w


でもこの曲はみんな激しい。
シルベチカとマリーゴールドは(マイク持ってるので)片手で掴み合っての歌唱。


キャラクター紹介的な間奏では、ファルスは本編と同じように百合の花を持って登場し、その後舞台奥にさりげなく、でもカッコよく花を投げてましたね。



あぁこれが本当に最後の曲なんだ……と寂しさを感じつつ、LILIUMのオープニング曲とも言うべきこの曲をあえて最後に持ってきたことには何か意味があるんだろうか……などと考えたり。






やがて曲が終わるとステージは暗転し、風の音。



LILIUMラストシーンと同様のBGMがかかり、舞台中央に人影。


そこにいるのはやはり、ファルス。




「僕は眠る。夢のなかで、彼女たちとの日々を思い出す。もうどれくらい眠り続けてきたのかわからない。でも僕には時間なんて関係ない(中略)」




すると後ろからゆっくりと現れるリリー。




リリー 「ファルス……。ずっと探した……。やっと会えた……」


ファルス 「リリー……。僕は夢を見ているのか……」


リリー 「夢でも現実でもどちらでも構わないわ。こうしてまた会えたのだから」




そう言いながらファルスの前に立ったリリー。


その背中を呆然とした表情で見つめるファルス。




ファルス 「僕は思い出す……。忘れるはずがない……。僕の――





(無音)





永遠に……枯れない花」







(暗転)










照明が付き、モーニング娘'15のメンバーが登場してお辞儀。


続いてアンジュルムが登場してお辞儀。


最後に全員が横一列に並び、お辞儀。



挨拶などはなにもなく、そのまま袖にハケていきました。
















以上!終わり!長かったよレポ!




読んでくださったみなさま、ありがとうございますm(_ _ )m




感謝祭といえど最後の挨拶は皆無で、淡々と去っていったのがLILIUMらしくて実に素晴らしい。


世界観を壊さない演出。
これはやはりまだまだ繭期は続くということでいいですか……?(願望)




初日はちょいちょいミスもあった劇中歌ライブですが、千秋楽ではほぼ完璧な仕上がり。


これはおそらく、リハーサル時間の少なさが露呈したのではないかと。


めちゃくちゃ忙しい時期の連日のイベントですからねぇ。
それでもよくあそこまで出来るものだと感嘆しましたよ。
初日のミスも、千秋楽ではちゃんと直してきましたし。


二輪咲きのセリフもそうだし、ファルスは曲間のセリフもよく覚えたなぁ。凄いなぁ。


改めて、みんなの努力と才能に感謝。







あぁ、本当に終わってしまった……。


終わってしまったのに、繭期はどんどんこじれていくばかりです。どうしてくれるんですか。



どうかこの世界の、新しい物語を。


すぐにとは言いません。
できれば来年……いや再来年だっていいから!(ハロプロ的にはなるべく早いほうがありがたいですが←)


『LYCORIS』もそうだし、『雪月花(仮)』も見たい。ああ見たい。





まぁとにかくそんな感じで、最高に幸せな、満足度高すぎのイベントでした。


関わったすべての人に、ありがとうございましたと言いたいです。












どうでもいいですが、帰りの池袋駅の地下道で、リリウム楽曲作曲者の和田俊輔さんによく似た人とすれ違ったんですがあれは本人だったんでしょうか。


帰る自分とは逆の方向へ歩いていったので「ん?」と思ったんですが、ご本人も感謝祭には来ていたようなので、本人である可能性は高い。



本人だと思っておきます。
そういうことにしておこう。