魅力的な物語のなかで、別人になって生きているメンバーを見るのが好きです。




はい、まだ続くよ『トライアングル』の話。


昔から、ハロプロの舞台は大好きでした。


そもそもフィクションが好きな自分が好きなハロメンがフィクションの世界で違うキャラクターとなり生きている。(ややこしい)


その状況がもう、ヨダレが出るほど嬉しいわけです。


それでいてここ数年は舞台の内容も素晴らしい。


あの頃もあの頃で良かったけど、年々レベルアップしてるからもうたまらん。





ところでハロプロはあと二週間ほどで夏のハロコンが始まります。


すでにリハーサルは始まっており、舞台に出演していたメンバーは満足にリハに出ることもままならなかったことでしょう。


昨日は舞台が千秋楽でしたが、もしかしてそのあとにハロコンのリハだったのかな……?


舞台の余韻に浸る間もない鬼のスケジュール。
楽しんでる側のヲタが言うことじゃないかもしれませんが、せめて昨日くらいは余韻に浸らせてあげてほしかった気もしますねぇ。



メンバーは切り替えなきゃいけないけど、ヲタは引きずってもいいのよ。


というわけで、舞台『トライアングル』がいかに素晴らしかったのか、ハロコンで盛り上がる前に書きまくっておきましょうそうしましょう。






まずなんといっても主役の三人。







りほりほ演じるキリ中尉は、今回一番話題のキャラクターでした。


最初にこのビジュアルを見たときから「絶対合ってるだろうなこの役は」と思ってましたが、想像以上に素晴らしかった。
キリ様信者を多数生み出したこの役柄は、くらもち先生の原案や塩田さんの脚本の力はもちろんのこと、りほりほの、風格すら漂わせる演技の賜物でしょう。


我々はキリ中尉というキャラクターに惚れるのと同時に、鞘師里保という人間にもまた惚れ直したのです。


クールな元軍人という難しい役どころを最高にカッコよく演じ切ってみせたりほりほ。
さすがモーニング娘。のエース。いつもいつも、オレたちのハードルの高い期待を易々と乗り越えて見せてくれる。まさに才人。




くどぅー演じるアサダは、自身の出自と揺れる恋心に悩む好青年。


去年の『LILIUM』で男役を開花させたどぅーですが、なによりもその演技の成長っぷりが凄かった。
今回もそれは健在で、心の葛藤の場面が多いアサダ(特にα編では出番が少ないにも関わらず)を、これ以上ないくらいに表現してくれました。


すごく良いやつなんだけど、キリほど個性的でもなく、なかなか難しい役だったと思います。
アサダは、役に真摯に取り組むどぅーだったからこそ輝いたのでしょう。


歌声も綺麗だったなぁ。
普段は聴けないような高音の、綺麗な歌声。
でも低音の、威嚇するように歌う部分も自分は好きで、今後はモーニング娘。としてもどぅーの歌声に期待したいです。





そして、あゆみん演じるサクラ姫の健気で可愛いことよ。


これまでの役柄や、あゆみん本来のイメージとはまた違う、恋に揺れる純粋な女の子サクラ。
あゆみんの役者としてのポテンシャルはそれまでの舞台でも発揮されていたから、心配より期待のほうが大きかったです。
結果は、これまた期待以上のサクラ姫を見せてくれました。


争いのない星で育った優しい姫君。
しかし天のお告げにより結婚という運命を背負い、自身の恋心と宿命の内で葛藤し、成長していく。


そこにいたのは、あゆみんでもだーいしでもない、紛れもなくサクラ姫。


こんなこと言うのは恥ずかしいですが、「恋とはなんと切なく、素晴らしいのだろう」と思わせてくれたのはサクラ姫です。


自分のようなひねくれ者にまでそう思わせてくれたあゆみんに、万感の拍手を。







そしてそして、影の主役と言っても過言ではないかもしれない、小田ちゃん演じるローズウッドも素晴らしかった。






自身が仕えるサクラ姫の幸せを祈る気持ちと、アサダへの恋心。
悲哀の過去を背負いつつ、ローズウッドもまたその狭間で揺れる。


複雑で、アサダとは別の意味で難しい役柄だったと思いますが、まるでローズウッドその人であるかのように演じてみせた小田ちゃん。
劇中、ローズウッドが泣く場面で本当に泣いていたところを見ても、もはや演技とか演技じゃないとかいう枠を超えて、役が憑依したかのような印象を受けました。


もちろん歌声も圧巻。
猛々しく歌い上げる場面こそないものの、繊細で綺麗な歌声を聴きに行くだけでも価値がある。


来年あたりは主役級の役を演じていそうな予感がビンビンしますね。







ってこんなひとりひとり語るつもりじゃなかったんだけどもー。



とりあえず、画像をいろいろ貼っていこう。


メンバーブログはみなさんチェックしてるでしょうから、Twitterで挙がったやつを主に。







































観に行ったという愛佳のブログや、プレイングマネージャー須藤先輩のブログにも素敵な写真がたくさん。



須藤PMは、若いメンバーたちから学ぶことも多かったと書いていますが、若いメンバーたちが須藤先輩から学ぶこともそれはそれは多かったことでしょう。(※まあさちゃんも充分若いんだが)


きっと、いるだけで安心感を与えてくれる存在だったんじゃないかと思います。


演じたゼータ国王も、妻の尻に敷かれてちょっと情けないけど、優しくて娘想いの安心するキャラクターでした。


ありがとう須藤先輩。またいつか、妹たちをよろしくね!






女王を演じたフクちゃんは、穏やかなフクちゃんがグループの先頭に立ってリーダーとして奮闘している姿と、この威厳たっぷりの権力者イオタを演じている姿がダブりました。
それを見事演じ切ってみせたことは、なんとなく娘。のリーダーとしても成長したような、そんな気すらしてしまいますね。



まーちゃん演じるダイスは、演技も歌も圧倒される勢いです。
脇役なのに存在感抜群。ダイスがもっと本筋に絡んでいたら、また違った物語が出来上がっていたかもな~なんて思いました。
まーちゃんであってまーちゃんでない。役者としてのまーちゃんに、さらなる期待が高まります。



12期はなんといっても野中チェルのクラルス。
演技初めてとは思えない安定感と、キリに従える勇ましさ。
クラルスは女の子らしいですけども、可愛らしさを残しつつ凛々しくキリの部下であろうとする姿は、現実のチェルと同じなんですよね。


他の三人も、まりあちゃんはちゃんとしたセリフのないスワスワ(のメインキャラ)という生き物を可愛く時におもしろく演じていて、リンディという重要なスワスワにまりあちゃんが選ばれたのも納得のハマり役。
はーちんは関西弁の陽気な露天商で、なんとなく飄々としているからか初舞台のプレッシャーなどは感じられず、楽しく見られました。歌も、初日と千秋楽とではかなーり成長してましたね。
あかねちん演じるリベットは、まさに子供といった感じの姪っ子で、これまたあかねちんにぴったりで可愛かった。何気に重要というか、「そこに誰かいてほしい」ときにいてくれる役でもありました。



つばきファクトリーの小片ちゃんはチーク卿という嫌~なやつを演じたわけですが、あーこいつヤなやつー!と思わされたので、「良かったです」と言うほかありませんw


研修生の高瀬ちゃんは、テンションの高い新聞小僧を実に達者に演じ、舞台経験者の真価を発揮してくれました。
研修生というより、どこかの劇団の人が参加したみたいだったw



演劇女子部の石井ちゃんは近衛兵のブナ。
声が可愛くて、シルエットもなんだか可愛くて、何気にヲタを増やしたんじゃないかなんて言われておりますがそれもわからなくはない。
同じく小野田ちゃんは大臣の息子オバンコール。
出番はそう多くないけど、ちょいちょいサクラ姫と絡むシーンがあって印象深かったです。縄跳び上手だよねw






って感じ。




前にも書いたのに、またひとりずつ感想書いてしまった。



もう終わっちゃったんだねぇ……。


あとはDVDが出るのを待つしかないか。




DVDといえば、DVDにつくサントラCDは、会場で先行発売されて7/15にAmazonでも一般発売されるサントラとは収録曲が違うらしいですよ。


まじで。


え、じゃあDVDにつくサントラには、先行発売されたサントラに入らなかった劇中歌が収録されるってこと?だよね。


どうせなら一緒にしてくれたほうがいいんだけどな……。



というわけで、概要はまだわかりませんが、そういうことのようです。






あーまたα星に行きたいなー!


毎年、舞台は余韻が強くて困っちゃうわ。


しばらく他の活動のことはどうでもよくなってしまう……というのは言い過ぎだけど、演じていた役から通常のメンバーに戻ってしまうことがちょっぴり寂しい。



次の舞台はまた一年後かな?


これだけ大盛況だったんだし、冬くらいにまたやってもいいんですぜ?


まぁやるほうは大変でしょうけどね。
だからハロコンを減らしてだね……←





そんなわけで、改めてみんなお疲れ様でした。







今回の舞台も、心に残り続ける良い舞台でした。