え?もうトライアングルの話はいい?
って、去年も書いた気がするな……。
当時の千秋楽後、リリウムのことばっかり書いててすいませんでした。
今年もまた同じ過ちを繰り返そうと思います←
ネタバレありの感想も少しだけ書きたいのです。
ネタバレといっても他言無用の大ネタがあるわけでもなく、リリウムほど考察すべき空白もないのでたいした内容にはならないと思いますが、それでも結末やキャラの心情には触れてしまうでしょう。
DVDを待つ!という方は、申し訳ないですがここはスルーが賢明かと存じます。
いやホントに、後々見る予定があるのなら、ネタバレはしないで見たほうがいい……と自分は思う派です。
そもそも内容を知らないと、ネタバレ感想を読んでもあまりピンとこないでしょう。
じゃあ書くなよってね。思いますよね。あったらつい読んじまうだろがってね。
すみません。どうか堪えてください。
すでに観劇した方、あるいは観てないけど余所で散々ネタバレくらったからもういいやと本気で思う方だけ、↓へどうぞ。
というわけでネタバレします。
いいですね?
ホントにいいですね?
ホントぅーにいいんですね?
ではネタバレ。だいぶ長いよ。
サクラメインのαと、アサダメインのβ、なにが一番違うかといえば、αでは終盤になって明かされた「アサダは実はヴィータ人の血が混じるオメガ人だから、キリと同じように触れた相手の心が読める」という秘密が、βではド頭に説明されるという点でしょうかね。
α→βの順で観た自分、これにはビックリ。
αでは「ナ、ナンダッテー!」な秘密なのに、βではいきなり明かしちゃってるじゃん!と。
そう、この設定、αでは終盤で明かされるものでした。
しかしβではド頭に明かし、それ故にβは「アサダの物語」として成り立つ仕組みなのです。
αは、いわば物語の“表”。
そしてβは、物語の“裏”。
表だけでも一応成立はするものの、その奥に隠された登場人物たちの胸の内は、βを見ないとわからない。
キリとアサダが持つ「触れた相手の心を読む」という能力。
この設定をフルで発揮しているのがβ。
実際に読んだ声がモノローグとしてセリフになっていました。
その“読んだ心の声”がαではまったくセリフにならず(キリの回想シーンだけはそれがある)、大体において客は「いまなんか心を読んだらしいぞ」ということしかわかりません。
しかもαから先に観た身としては、最後のほうまで「アサダも心を読める」ことを知らないので、キリがアサダに触れたときはてっきりキリが一方的にアサダの心を読んでいるのだとばっかり。
でも違った。キリとアサダはお互いの心を読み合い、そこでは二人とも本音を明かしていたのでした。
この違い。
読んだ心を客に「聞かせる」物語(β)と「聞かせない」物語(α)に分けることによって、同じ時間の話なのに、受ける印象は異なってくるという仕組みでしたね。
そして、β編ではローズウッドというキャラクターが重要になってきます。
アサダはサクラ姫のことが好き。
でもサクラは心を読めるヴィータ人に苦手意識を持っており、自分はそんなヴィータ人の血を引く人間……。
さらにはローズウッドが寄せる好意に揺らいでもいる。
ローズウッドはかつて、天のお告げによりチーク卿と結婚する運命にありましたが、卿のよからぬ企みに気付き、それを阻止せんと結婚を拒んだのでした。
その企みはスワスワを植物に変えてしまうものであり、スワスワ使いのアサダ(というかオメガ人)をアルファ星から排除してやろうというもので、アサダを想うローズウッドにとっては色んな意味で加担しかねる策略……。
そんな背景があるローズウッドがアサダとサクラの関係の中に絡み、さらにはサクラ姫の天のお告げでキリ中尉も登場。
かくして、サクラ・アサダ・キリと、サクラ・アサダ・ローズウッドの二つのトライアングルが生まれたのでした。
そして結末。
王道まっしぐらな展開でいけば、サクラ姫と結婚するのはやっぱりアサダだー!となるでしょう。
しかし結果的には、サクラ姫とキリ中尉、アサダとローズウッドが結ばれるかたちとなりました。
これについて、Twitterで「ハッピーエンドになると思ったのにぃぃぃ!(泣)」と嘆いてらっしゃる方がいたんですよ。
それを見て最初は「?」と思いましたが、なるほどその人は順当にサクラとアサダが結ばれると思っていたのでしょう。
確かに自分も、この結末はいわゆる普通のハッピーエンドではないかもしれないとは思いました。
かといってバッドエンドでもなく、成立したカップルはちゃんと相手を好いているのです。
α編でわかるのは、最初はヴィータ人であるキリ中尉を避けていたサクラ姫が、その不器用な優しさに触れるにつれて少しずつ心を開いていくさま。
「思い返せば、街でダイスたちに絡まれていたときに助けに来てくれて、スワスワに痺れて意識を失っていたときも、目覚めたらキリ様がいてくれた……」なんてセリフはありませんでしたが、実際その通りなのです。
お目覚め祭でのダンスでは手厳しいことを言われてしまったけど、あれは自分にも非がないとは言えない……。
わたしを悲劇のヒロイン気取りのお嬢さんなどと言いつつも、本当に手を触れることはしなかった……。
アサダに恋焦がれながらも、そんな自分を影ながら支えてくれていたキリ中尉の優しさに気付かないほど、サクラ姫は鈍感ではないでしょう。
婚約の儀が執り行われる終盤のシーン、キリはサクラに、アサダがヴィータ人の血を引く人間で、姫と結婚する資格があること、心を読んでしまうことを恐れてあのとき手を放してしまったことなどを教えます。
「どうしてそんなことをわたしに教えるのですか……?」と訊ねるサクラ姫に対し、「さあ……どうしてでしょう」としか答えないキリ。
そして言う。
「心を伝えにゆけ」と。
それを受けたサクラが「わたし……行きます」と言ったあの瞬間、サクラはキリを信じてみようと決意していたのでしょう。
キリは何も言わない。
自分に好意を持っていることを何も言わないのに、サクラはそれを理解した。
天のお告げだから……、ローズウッドに「サクラ様にはわたしと同じ道(過ち)を選んでほしくない」と言われたから……、アサダにはローズウッドがいるから……、それらももちろんあるけれど、最終的にはキリの優しさに気付き、この人を信じたいと思ったからこそ、愛するアサダへの別れの言葉を伝えに行ったのでしょう。
“ココロの秘密は胸の中 一生誰にも告げぬまま”
という歌詞の通り、サクラはアサダへの想いを言葉にして伝えることはありませんでした。(感電する直前に言い損なったけど)
アサダに手を取らせ、心を読ませることはした。
でもそうやって想いを伝えたけど、言葉にしたのは「ローズウッドさんと末永くお幸せに……」という別離だった。
これは決して悲しいだけの決別ではなく、さまざまな想いが重なった末に出した、サクラ姫の……アルファ星の姫君の決意。
そしてキリの元へ戻ったサクラは、自らその手を差し出し触れさせ、キリへの想い……あゆみんがブログに書いたように「あなたを信じてみてもいいですか」という想いを伝えたのでしょう。
一方β編でわかるのが、アサダがいかにしてローズウッドと結ばれる(というか想い合う)ことになるのかという展開。
ローズウッドは一歩間違えば、サクラとアサダの関係を壊して自分がアサダと一緒になってやろうと画策する悪役にもなれてしまう位置にいるキャラなんですが、さすがに侍女としてそんなことをするわけがなく、心からサクラ姫の幸せを願っている女性です。
確かにローズウッドもアサダを好いていて、サクラ姫と仲良くしている様子を見るのは胸が痛い。
でもアサダにもサクラ姫と結婚する資格があると知ると、「サクラ様の元へ行って」と促すのです。
あぁローズウッド、君はまるでキリ中尉だ。
彼女がスワスワを守るため、そしてアサダを守るためにチーク卿との結婚を断り、一生独り身の運命を背負ったことをアサダが知ったとき……それはα編で、サクラ姫がキリ中尉の見えない優しさに気付いたのと同じ気持ちだったはず。
アサダもまた、最後に単純な答えを出してローズウッドの手を取ったわけではない。
半分ヴィータ人であることを隠して、サクラ姫の心を読んでしまうことへの恐れと罪悪感。
ローズウッドの、過去の重い決断と自分への想いを知った。
心を読み合って、キリのサクラ姫への熱い想いも知った。
なによりサクラ姫のその覚悟と、芽生え始めたキリへの信頼を知った。
それは寂しくもあり、同時に安心もしたのではないかと勝手に思ってます。
サクラ姫を想うからこそ、その覚悟と決意に安心した。
キリのことを信頼し始めたことも安心したし、キリがどれだけ姫のことを想っているかも知っているので、そこも心配はない。
あるのはただ、叶わなかったひとつの恋の切なさ……。
それでも最終的にはサクラ姫の決断を受け入れ、自分を想ってくれるローズウッドの手を取ったアサダ。
彼はとても良いやつです。
どぅーもブログに書いているように、誰も傷つかないように、みんなが幸せになれるようにと願う青年。
そんなところがサクラ姫とそっくりなわけですが、似ている二人は、似ているが故に一緒になることはなかった。
それぞれが相手のことを想ったからこそ、サクラはキリの手を取り、アサダはローズウッドの手を取った。
悲恋でありながら、新たな恋の芽生えでもある終わり方だったのではないかと、自分は感じた次第です。
触れれば ココロが あふれだす
物語に通奏低音のように流れるこのフレーズは、文字通りキリやアサダが持つ心を読む能力のことでもあり、ただその手を取り合うことで、互いの、相手への想いがあふれだすということでもあったのでしょう。

ええ話や(泣)
ホント、良い話でした。
みんながみんなを想い合っているのに切ない。だけど温かい。
反発し合っていたキリとアサダでさえ、サクラ姫を介して、相手のことを想いやるのです。
サクラ姫のために、アサダへ想いを伝えに行けと促すキリ、姫の未来をキリに託すアサダ。
お前らどっちもなんて良いやつだよ!(泣)
男でも惚れちゃうぜ。
サクラ姫、こんな二人に好かれるなんて、あなたはとても幸せなお人です……。
とまぁ、ネタバレ感想はいまのところこんな感じ。
長い。
これの半分くらいで書くつもりだったのに、いつもこうだ……orz
しかも、感想というよりただ内容をなぞっただけのような気も……。
まぁいいじゃない。
本当はDVDが出てから書くべきかと思ったんですが、生で観たいまの感想を残しておきたかったので、書いてしまいましたとさ。
DVDが出て見直したら、また違った感想が出てくるかもしれませんけどね。
って、去年も書いた気がするな……。
当時の千秋楽後、リリウムのことばっかり書いててすいませんでした。
今年もまた同じ過ちを繰り返そうと思います←
ネタバレありの感想も少しだけ書きたいのです。
ネタバレといっても他言無用の大ネタがあるわけでもなく、リリウムほど考察すべき空白もないのでたいした内容にはならないと思いますが、それでも結末やキャラの心情には触れてしまうでしょう。
DVDを待つ!という方は、申し訳ないですがここはスルーが賢明かと存じます。
いやホントに、後々見る予定があるのなら、ネタバレはしないで見たほうがいい……と自分は思う派です。
そもそも内容を知らないと、ネタバレ感想を読んでもあまりピンとこないでしょう。
じゃあ書くなよってね。思いますよね。あったらつい読んじまうだろがってね。
すみません。どうか堪えてください。
すでに観劇した方、あるいは観てないけど余所で散々ネタバレくらったからもういいやと本気で思う方だけ、↓へどうぞ。
というわけでネタバレします。
いいですね?
ホントにいいですね?
ホントぅーにいいんですね?
ではネタバレ。だいぶ長いよ。
サクラメインのαと、アサダメインのβ、なにが一番違うかといえば、αでは終盤になって明かされた「アサダは実はヴィータ人の血が混じるオメガ人だから、キリと同じように触れた相手の心が読める」という秘密が、βではド頭に説明されるという点でしょうかね。
α→βの順で観た自分、これにはビックリ。
αでは「ナ、ナンダッテー!」な秘密なのに、βではいきなり明かしちゃってるじゃん!と。
そう、この設定、αでは終盤で明かされるものでした。
しかしβではド頭に明かし、それ故にβは「アサダの物語」として成り立つ仕組みなのです。
αは、いわば物語の“表”。
そしてβは、物語の“裏”。
表だけでも一応成立はするものの、その奥に隠された登場人物たちの胸の内は、βを見ないとわからない。
キリとアサダが持つ「触れた相手の心を読む」という能力。
この設定をフルで発揮しているのがβ。
実際に読んだ声がモノローグとしてセリフになっていました。
その“読んだ心の声”がαではまったくセリフにならず(キリの回想シーンだけはそれがある)、大体において客は「いまなんか心を読んだらしいぞ」ということしかわかりません。
しかもαから先に観た身としては、最後のほうまで「アサダも心を読める」ことを知らないので、キリがアサダに触れたときはてっきりキリが一方的にアサダの心を読んでいるのだとばっかり。
でも違った。キリとアサダはお互いの心を読み合い、そこでは二人とも本音を明かしていたのでした。
この違い。
読んだ心を客に「聞かせる」物語(β)と「聞かせない」物語(α)に分けることによって、同じ時間の話なのに、受ける印象は異なってくるという仕組みでしたね。
そして、β編ではローズウッドというキャラクターが重要になってきます。
アサダはサクラ姫のことが好き。
でもサクラは心を読めるヴィータ人に苦手意識を持っており、自分はそんなヴィータ人の血を引く人間……。
さらにはローズウッドが寄せる好意に揺らいでもいる。
ローズウッドはかつて、天のお告げによりチーク卿と結婚する運命にありましたが、卿のよからぬ企みに気付き、それを阻止せんと結婚を拒んだのでした。
その企みはスワスワを植物に変えてしまうものであり、スワスワ使いのアサダ(というかオメガ人)をアルファ星から排除してやろうというもので、アサダを想うローズウッドにとっては色んな意味で加担しかねる策略……。
そんな背景があるローズウッドがアサダとサクラの関係の中に絡み、さらにはサクラ姫の天のお告げでキリ中尉も登場。
かくして、サクラ・アサダ・キリと、サクラ・アサダ・ローズウッドの二つのトライアングルが生まれたのでした。
そして結末。
王道まっしぐらな展開でいけば、サクラ姫と結婚するのはやっぱりアサダだー!となるでしょう。
しかし結果的には、サクラ姫とキリ中尉、アサダとローズウッドが結ばれるかたちとなりました。
これについて、Twitterで「ハッピーエンドになると思ったのにぃぃぃ!(泣)」と嘆いてらっしゃる方がいたんですよ。
それを見て最初は「?」と思いましたが、なるほどその人は順当にサクラとアサダが結ばれると思っていたのでしょう。
確かに自分も、この結末はいわゆる普通のハッピーエンドではないかもしれないとは思いました。
かといってバッドエンドでもなく、成立したカップルはちゃんと相手を好いているのです。
α編でわかるのは、最初はヴィータ人であるキリ中尉を避けていたサクラ姫が、その不器用な優しさに触れるにつれて少しずつ心を開いていくさま。
「思い返せば、街でダイスたちに絡まれていたときに助けに来てくれて、スワスワに痺れて意識を失っていたときも、目覚めたらキリ様がいてくれた……」なんてセリフはありませんでしたが、実際その通りなのです。
お目覚め祭でのダンスでは手厳しいことを言われてしまったけど、あれは自分にも非がないとは言えない……。
わたしを悲劇のヒロイン気取りのお嬢さんなどと言いつつも、本当に手を触れることはしなかった……。
アサダに恋焦がれながらも、そんな自分を影ながら支えてくれていたキリ中尉の優しさに気付かないほど、サクラ姫は鈍感ではないでしょう。
婚約の儀が執り行われる終盤のシーン、キリはサクラに、アサダがヴィータ人の血を引く人間で、姫と結婚する資格があること、心を読んでしまうことを恐れてあのとき手を放してしまったことなどを教えます。
「どうしてそんなことをわたしに教えるのですか……?」と訊ねるサクラ姫に対し、「さあ……どうしてでしょう」としか答えないキリ。
そして言う。
「心を伝えにゆけ」と。
それを受けたサクラが「わたし……行きます」と言ったあの瞬間、サクラはキリを信じてみようと決意していたのでしょう。
キリは何も言わない。
自分に好意を持っていることを何も言わないのに、サクラはそれを理解した。
天のお告げだから……、ローズウッドに「サクラ様にはわたしと同じ道(過ち)を選んでほしくない」と言われたから……、アサダにはローズウッドがいるから……、それらももちろんあるけれど、最終的にはキリの優しさに気付き、この人を信じたいと思ったからこそ、愛するアサダへの別れの言葉を伝えに行ったのでしょう。
“ココロの秘密は胸の中 一生誰にも告げぬまま”
という歌詞の通り、サクラはアサダへの想いを言葉にして伝えることはありませんでした。(感電する直前に言い損なったけど)
アサダに手を取らせ、心を読ませることはした。
でもそうやって想いを伝えたけど、言葉にしたのは「ローズウッドさんと末永くお幸せに……」という別離だった。
これは決して悲しいだけの決別ではなく、さまざまな想いが重なった末に出した、サクラ姫の……アルファ星の姫君の決意。
そしてキリの元へ戻ったサクラは、自らその手を差し出し触れさせ、キリへの想い……あゆみんがブログに書いたように「あなたを信じてみてもいいですか」という想いを伝えたのでしょう。
一方β編でわかるのが、アサダがいかにしてローズウッドと結ばれる(というか想い合う)ことになるのかという展開。
ローズウッドは一歩間違えば、サクラとアサダの関係を壊して自分がアサダと一緒になってやろうと画策する悪役にもなれてしまう位置にいるキャラなんですが、さすがに侍女としてそんなことをするわけがなく、心からサクラ姫の幸せを願っている女性です。
確かにローズウッドもアサダを好いていて、サクラ姫と仲良くしている様子を見るのは胸が痛い。
でもアサダにもサクラ姫と結婚する資格があると知ると、「サクラ様の元へ行って」と促すのです。
あぁローズウッド、君はまるでキリ中尉だ。
彼女がスワスワを守るため、そしてアサダを守るためにチーク卿との結婚を断り、一生独り身の運命を背負ったことをアサダが知ったとき……それはα編で、サクラ姫がキリ中尉の見えない優しさに気付いたのと同じ気持ちだったはず。
アサダもまた、最後に単純な答えを出してローズウッドの手を取ったわけではない。
半分ヴィータ人であることを隠して、サクラ姫の心を読んでしまうことへの恐れと罪悪感。
ローズウッドの、過去の重い決断と自分への想いを知った。
心を読み合って、キリのサクラ姫への熱い想いも知った。
なによりサクラ姫のその覚悟と、芽生え始めたキリへの信頼を知った。
それは寂しくもあり、同時に安心もしたのではないかと勝手に思ってます。
サクラ姫を想うからこそ、その覚悟と決意に安心した。
キリのことを信頼し始めたことも安心したし、キリがどれだけ姫のことを想っているかも知っているので、そこも心配はない。
あるのはただ、叶わなかったひとつの恋の切なさ……。
それでも最終的にはサクラ姫の決断を受け入れ、自分を想ってくれるローズウッドの手を取ったアサダ。
彼はとても良いやつです。
どぅーもブログに書いているように、誰も傷つかないように、みんなが幸せになれるようにと願う青年。
そんなところがサクラ姫とそっくりなわけですが、似ている二人は、似ているが故に一緒になることはなかった。
それぞれが相手のことを想ったからこそ、サクラはキリの手を取り、アサダはローズウッドの手を取った。
悲恋でありながら、新たな恋の芽生えでもある終わり方だったのではないかと、自分は感じた次第です。
触れれば ココロが あふれだす
物語に通奏低音のように流れるこのフレーズは、文字通りキリやアサダが持つ心を読む能力のことでもあり、ただその手を取り合うことで、互いの、相手への想いがあふれだすということでもあったのでしょう。

ええ話や(泣)
ホント、良い話でした。
みんながみんなを想い合っているのに切ない。だけど温かい。
反発し合っていたキリとアサダでさえ、サクラ姫を介して、相手のことを想いやるのです。
サクラ姫のために、アサダへ想いを伝えに行けと促すキリ、姫の未来をキリに託すアサダ。
お前らどっちもなんて良いやつだよ!(泣)
男でも惚れちゃうぜ。
サクラ姫、こんな二人に好かれるなんて、あなたはとても幸せなお人です……。
とまぁ、ネタバレ感想はいまのところこんな感じ。
長い。
これの半分くらいで書くつもりだったのに、いつもこうだ……orz
しかも、感想というよりただ内容をなぞっただけのような気も……。
まぁいいじゃない。
本当はDVDが出てから書くべきかと思ったんですが、生で観たいまの感想を残しておきたかったので、書いてしまいましたとさ。
DVDが出て見直したら、また違った感想が出てくるかもしれませんけどね。