宮部みゆき 『小暮写眞館』


小暮写眞館(上) (講談社文庫)/宮部 みゆき

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小暮写眞館(下) (講談社文庫)/宮部 みゆき

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宮部みゆきの現代ミステリー。


四話からなる連作長編となっており、各話題は


第一話「小暮写眞館」

第二話「世界の縁側」

第三話「カモメの名前」

第四話「鉄路の春」




小暮写眞館という元写真館の空き家に引っ越してきた一家。
長男の英一がひょんなことから心霊写真の謎解きをすることになる。
やがて噂が広まり「心霊写真バスター」と呼ばれるようになった英一は、渋々頼まれた謎に取り組んでいくことになる。



心霊写真を題材にしてるとはいえ、中身はほのぼのした良い話。


ちょっと毒がなさすぎて物足りなかったけど、さすがの宮部みゆきで楽しめた。



英一の家族や友人も個性的で、ヒロイン的役割の垣本さんは素晴らしいヤンデレっぷり。


一抹の寂しさもありつつ、爽やかな物語でした。





しかしここまで長く書く必要はなかったんじゃないかと思わなくもない。


宮部みゆきだから読めたけど、並の作家じゃ読めなかったかも。





(内容が)重すぎない本が読みたいときにおススメです。