森博嗣 『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』
トーマの心臓 Lost heart for Thoma (文庫ダ・ヴィンチ)/森 博嗣
￥669
Amazon.co.jp
かの大名作漫画、萩尾望都の『トーマの心臓』を、萩尾氏の熱烈なファンである森博嗣がノベライズした作品。
単なるノベライズではなく、語り手がオスカーの一人称というところが新鮮。
オスカー視点なので、語られない部分もある。
しかしそこは原作を読めばわかるし、すでに原作を読んでいると、あぁここであれがあったのだな、とわかるので楽しい。
オスカーの過去を描いた短編「訪問者」の要素も盛り込まれています。
さらに、本作では舞台が日本ということになっており、オスカー以外はニックネームとしてユーリやらエーリクやらといった名前で呼ばれているのも特徴。
透明なガラスのような、だけど見えない傷だらけの少年たちの物語。
原作の雰囲気を壊さず、森博嗣らしい文章で描かれた傑作です。
トーマの心臓 Lost heart for Thoma (文庫ダ・ヴィンチ)/森 博嗣
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かの大名作漫画、萩尾望都の『トーマの心臓』を、萩尾氏の熱烈なファンである森博嗣がノベライズした作品。
単なるノベライズではなく、語り手がオスカーの一人称というところが新鮮。
オスカー視点なので、語られない部分もある。
しかしそこは原作を読めばわかるし、すでに原作を読んでいると、あぁここであれがあったのだな、とわかるので楽しい。
オスカーの過去を描いた短編「訪問者」の要素も盛り込まれています。
さらに、本作では舞台が日本ということになっており、オスカー以外はニックネームとしてユーリやらエーリクやらといった名前で呼ばれているのも特徴。
透明なガラスのような、だけど見えない傷だらけの少年たちの物語。
原作の雰囲気を壊さず、森博嗣らしい文章で描かれた傑作です。