森深紅 『アクエリアム』


アクエリアム (講談社ノベルス)/森 深紅

¥972
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深い森の中に建つ、全寮制の女子校・遠海学園。学園がさだめる校則はたった三つ――許可のない外出の禁止、制服着用の絶対、男女交際の禁止。その校則を、自分たちの境遇を童話と重ね合わせた少女たちは「人魚姫の禁忌」と呼んでいた。ある日、中等部二年生の少女・瞳子は、同級生の遊砂から「夜の水族館を見に行かない?」と誘いを受ける。瞳子には、たとえ規則を破ったとしても夜の水族館を訪れたいと願う理由があった――。過去にも禁忌を犯したと噂される、自由奔放な遊砂の真意とは? 瞳子だけが知る、水族館の魚たちに課せられたルールとは? 自分たちをとりまく世界に少女たちが挑む、学園ミステリー!





ちょうど、舞台『LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-』が上演していた時期に読んだもので、すこしでもリリウムっぽいものをと思って手に取った本。


閉ざされた環境で、年頃の女の子たちが世界の秘密に挑むという、ありがちといえばありがちなパターンだけど、こういうの好き。




主人公の少女、瞳子と、その相棒としてイケメン風の女の子、遊砂。


この王道コンビ、ハロヲタ的にはりほりほとくどぅーの組み合わせで映像化して頂きたい……w





なかなか面白かったけど、ラストがちょっと急ぎすぎで残念。


文章も、下手じゃないのになぜか読みにくいという瑕疵が。




それ以外の部分では良作でした。



しかしラスト、瞳子の目の前に開けた世界は果たして希望なのか絶望なのか。