ジョン・スコルジー 『老人と宇宙(そら)』
老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)/ジョン スコルジー

¥924
Amazon.co.jp
一つ前の記事で「SFこそ文学だ」と言っておいてなんですが、この作品はエンタメSFまっしぐらの傑作。
21世紀版『宇宙の戦士』と呼ばれる本作の一番の特徴は、タイトル通り《老人》が宇宙に出てエイリアンとの抗争を繰り広げるところにある。
しかし老人と言っても、ヨボヨボの老体のまま戦うわけではもちろんなくて、とある技術によって若者の体を獲得し、地球を遠く離れてコロニー連合に所属した老人たちが戦うのだ。
75歳の誕生日を迎えた主人公ジョン・ペリーは、妻の墓参りを済ませると軍隊に入る手続きをする。
なんやかんやあって新しい、そして超人的性能を備えた肉体を手に入れたペリーたちは、宇宙各地で様々なエイリアンとの戦争に従事していく。
まずその設定で読者を掴み、達者なユーモアですいすい読ませてくれる本作。
個人的にミリタリーSFは苦手で、この本もその手のものだと思ってずっと敬遠してたのは間違いでした。
設定の妙もさることながら、語り口が抜群に読みやすいし、様々なエイリアンの描写も楽しい。
とはいえ戦争なのでもちろん人は死んでいくわけだけど、重い話にさせない軽やかなユーモアが全体に漂っていて、それがまた素晴らしい。
SFファン以外でも楽しめるのではないかと。
このシリーズは現在5作目まで出てるので、今さらだけどシリーズを追っていこうと思います。
老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)/ジョン スコルジー

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一つ前の記事で「SFこそ文学だ」と言っておいてなんですが、この作品はエンタメSFまっしぐらの傑作。
21世紀版『宇宙の戦士』と呼ばれる本作の一番の特徴は、タイトル通り《老人》が宇宙に出てエイリアンとの抗争を繰り広げるところにある。
しかし老人と言っても、ヨボヨボの老体のまま戦うわけではもちろんなくて、とある技術によって若者の体を獲得し、地球を遠く離れてコロニー連合に所属した老人たちが戦うのだ。
75歳の誕生日を迎えた主人公ジョン・ペリーは、妻の墓参りを済ませると軍隊に入る手続きをする。
なんやかんやあって新しい、そして超人的性能を備えた肉体を手に入れたペリーたちは、宇宙各地で様々なエイリアンとの戦争に従事していく。
まずその設定で読者を掴み、達者なユーモアですいすい読ませてくれる本作。
個人的にミリタリーSFは苦手で、この本もその手のものだと思ってずっと敬遠してたのは間違いでした。
設定の妙もさることながら、語り口が抜群に読みやすいし、様々なエイリアンの描写も楽しい。
とはいえ戦争なのでもちろん人は死んでいくわけだけど、重い話にさせない軽やかなユーモアが全体に漂っていて、それがまた素晴らしい。
SFファン以外でも楽しめるのではないかと。
このシリーズは現在5作目まで出てるので、今さらだけどシリーズを追っていこうと思います。