ちょっと時間がないので読書感想文などを。






ディーン・クーンツ 『オッド・トーマスの予知夢』


オッド・トーマスの予知夢 (ハヤカワ文庫NV)/ディーン クーンツ

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幽霊が見えてしまう特異体質のオッドくんシリーズ第4弾。




前作の修道院を離れ、海辺の町へやってきたオッドくんは、そこで毎晩「空と海が赤く染まる夢」にうなされるようになる。


夢の中で出会った女性アンナマリアと現実の世界でも出会うオッドくんは、やがて赤く染まる夢は予知夢なのだと知るに到る。


その元凶である男達に追われながら、オッドくんの戦いが密かに始まった。





オッドくんの饒舌な一人称は健在だけど、今回は初めからとにかく逃げ続けるオッドくんである。


逃げながらも、悪い男達の企てを阻止するために獅子奮迅して頑張るオッドくん。


しかしその割りに動きが少なくて、ちょっと退屈だったかも。



まぁ解説によれば、物語の8割は動きがなく、最後に急展開を見せるというのが最近のクーンツのやり方らしいからこれはその方法論に則った作品なのでしょう。



男達の企ては阻止したものの、色々な謎は残されたままアンナマリアと次の場所へ旅立ったオッドくん。


続きが気になってしょうがないのに、なんと原書はここでストップしているらしい。


このあとクーンツは別シリーズを書き始めてしまったんだとか。


ちょっともう勘弁してくださいw





いつか続きが書かれ、邦訳されることを祈ります……。



とりあえず、シリーズを読んできた読者には必読。


まだ読んだことない方は、1作目の『オッド・トーマスの霊感』だけでも読む価値はありますよ。