金原ひとみ 『AMEBIC』


AMEBIC (集英社文庫 か 44-3)/金原 ひとみ

¥420
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『蛇にピアス』で芥川賞を受賞した金原ひとみの3作目。




この本のあらすじをここで説明することにあまり意味はない。



意味はないけどザッと説明するならば、ほとんど食べ物を食べなくなった女性ライターが夜な夜な錯乱して意味不明の文章をパソコンに打ち込んで次の日に自己嫌悪に陥る病んだ日々を送る、というものである。


漬物以外は何も食べず、飲み物とサプリメントだけで生きていく「私」。





……という説明は案の定意味がなくて、とにかく(部分的に)イカれた女性の一人称が続く。



面白いとか面白くないという代物じゃないなこれは。



でも個人的には好き。なんか好き。


主人公のこの壊れ具合というかなんというか、読んでて妙に安心するんだよねぇ。それも変な話だけど。



ちょっと精神を病んでるときに読むといいかもしれない。



何かの拍子にまた読みたくなりそうな予感がする本でした。