市川春子 『宝石の国 1』


宝石の国(1) (アフタヌーンKC)/市川 春子

¥630
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『虫と歌』『25時のバカンス』などの中編集でおなじみの漫画家、市川春子の初の長編連載作品第一巻。



漫画は「読んだ本」の勘定に入れない主義だけど、この作家だけは稀有な例外。




あらすじ等は、このアニメーションPVをご覧あれ。





アニメ化されるとかではなく、単行本発売記念に作られたPVです。




いやもう、相変わらず素晴らしいとしか言いようがない。


絵柄、セリフ、コマ割り、設定、果ては装丁に至るまで(装丁も作者がやってる)、すべてセンスのかたまりだこの人は。



一言でいうなら、美しい。


美麗だね。


かといって硬質なばかりではなく、結構ギャグなんかもある。


このギャグがまたセンス高いのよねー。頭良い人にしか思いつかない言葉のチョイス。



もちろん物語も個性的で面白く、少年漫画でも少女漫画でもない独特のストーリー。



素晴らしい才能。



そう、この作者は「才能」という言葉で賞賛されることが多いんだけど、まさしく才能の人ですよ。


もちろん努力もあるんでしょうが、このセンスばかりは努力で身につくものではあるまい。





というわけで第1巻。


続きが楽しみです。