藤崎慎吾 『クリスタルサイレンス』
- クリスタルサイレンス〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)/藤崎 慎吾
- ¥798
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1999年のベストSF第1位に輝いた作品。
火星に人類が進出した未来、その火星掘削中に謎の生命体らしきものを発見。
地球の生命考古学者である主人公アスカイ・サヤは、ちょいと火星まで行って調査してきてくれと頼まれて火星へ。
そこで起こるあんなことやこんなこと。
色んな事が起こり過ぎて説明不能なのでこんな感じでごめんw
いわゆるハードSFなんだけど、とにかく読みやすい。
SF描写を除けば、「ヒロイン、ヒーロー、悪役」という、実にベタなロマンス小説として読むこともできる。(かもしれない)
だが下巻に入るとテンポが悪くなって残念。
特にサイバースペースに於ける〈透明人間〉たちの描写は、よくわかんない上にくどくて長い。
んなこといいからサヤはどうなってるんやと歯痒い気持ちです。
終盤になってもそこここの状況描写が続くのも瑕疵かなぁ。
ともあれ様々なSFガジェットを含んだ娯楽SFとして充分楽しめました。