R・A・ラファティ 『九百人のお祖母さん』
- 九百人のお祖母さん (ハヤカワ文庫SF)/R.A. ラファティ
- ¥987
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SF界の異端児、ホラ吹きおじさん、世界最高のSF作家。
色んな俗称で呼ばれる作家、R・A・ラファティの初期短編集。
全部で21の短編が収められてるわけだが、どの短編もあまりにユニークで異色で、一言では説明できない。
というか、どうあっても説明なんてできない。とにかく読んでみて、としか。
よくSF(サイエンス・フィクション)をSF(すこし・ふしぎ)なんて言ったりするけども、ラファティのSFは少し不思議どころか、だいぶ変なのである。
それこそただのホラ話だったり、著者特有の神話のようだったりもする。
「ラファティのような本を読みたければ、ラファティの本を読む以外にない」と言われるほど独特の物語。
1編1編はそんなに長くないので、毎日少しずつ読んでいくのに最適です。
SFが苦手な人でも、ラファティに関してはそもそもジャンルなんて関係ないから大丈夫。
ラファティ入門として、まずはこの短編集をどうぞ。
著者は残念ながらすでに故人だけど、今月末には初期長編の『第四の館』がようやく出版されるらしい。
まだ長編は未読なので、ぜひ読みたい。