本：ゆらぎの森のシエラ

菅浩江　『ゆらぎの森のシエラ』

菅浩江の長編デビュー作。

鎧の化物に変えられてしまった主人公「金目（きんめ）」が主に復讐を誓った矢先、森に住む不思議な少女シエラに出会う。

展開はまさしく王道のファンタジーであるが、この世界の根幹にはSF作家の著者らしいSF的構図がある。そこが素晴らしい。

バイオSF的下地の中で描かれる王道ファンタジーといったところか。

やや王道すぎる展開ではあるけど、一気読みしてしまう勢いと分量なので、SFやファンタジー初心者にもおススメです。

と、いつも以上に短い感想文ｗ

いや、おもしろかったけどね。

宮崎アニメとかにしたら映えそうな感じ。

もう少しSF的「世界の秘密」とかあったら自分好みだったんだけど……。