水沢あきと 『彼女と僕の伝奇的学問』



彼女と僕の伝奇的学問 (メディアワークス文庫)/水沢 あきと
¥620
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民俗学を研究するサークルに所属する主人公たちが、とある村の祭事を見に行った際に知ってしまった村の秘密……。



というお話。




なんというか、実に普通だったw



「きっとこうなるんだろうな」と思った通りに進んでいく展開で、意外性は皆無に等しい。



でもまぁ、二時間サスペンス的なノリで読めばそれなりに楽しめると思います。決してつまらないわけではない。ただ「普通」なだけでw



SF好きにわかるように言うと、『オメラスから救い去る主人公たち』といった感じ。(←わかる人にはわかるはず)





扱う「村の祭り」が特徴的といえば特徴的か。



実際に奇祭としても有名な、五穀豊穣・子孫繁栄を願って行われる祭り。

男根を模した巨大な木の作り物を使うやつ。



あれです。



可愛い女の子ばかりが揃ってるラノベ感満載なサークルが取り扱う祭りとしては、些か珍しいでしょう。



主人公が、その女子たちにモテモテなのもまた「普通」感を助長してるわけだがw





「~なわけで……」という文がたくさん出てくるけど、これは作者のクセなんでしょうかね。





暇つぶしには丁度いい本です。



ちなにみ、シリーズの2巻が最近出たっぽい。



そちらを読むかどうかは……考えとこうw





このタイトルはどうかと思うけどね←