今年一発目の読了本。



横溝正史 『本陣殺人事件』



本陣殺人事件 (角川文庫)/横溝 正史
¥660
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読書好き、ミステリー好きを名乗っていながらお恥ずかしい話だが、今まで横溝作品を読んだことがなかった。



あまりにも有名過ぎて、いまさら読む気になれなかったのです。という言い訳w




しかしそれじゃいかんということで、ようやく読んだよ金田一くん。




金田一耕助といえば、日本で1、2を争うほど有名な名探偵。



そう、あの「じっちゃんの名にかけて!」のじっちゃんですよ。



その金田一くんがアメリカから帰国して最初に解決した事件が、表題作の『本陣殺人事件』なのです。




個人的には、金田一くんがアメリカにいたこととか、向こうで麻薬中毒者になってたという事実を知って驚いたわけですがw





さて中身はというと、この角川文庫版は「本陣殺人事件」と「車井戸はなぜ軋る」と「黒猫亭事件」の中短編が収められている。



表題作は、第1回探偵作家クラブ賞を受賞。



探偵作家クラブ賞というのは、今は改名して日本推理作家協会賞となっているが、この第1回が横溝正史だったのである。

ちなみに一番新しい受賞作は第65回(『ジェノサイド』)ということで、1年に一回のこの賞がどれだけ古いものであるかがわかろうというもの。




その表題作は、中編とは思えないほどの密度の濃さで、読むのになかなか苦労した。



密室トリックも、文字だけだと些かわかりづらいかも。



しかしまぁ、さすがの有名作だけあってなかなか。

この動機は……いや、ある意味好きですけどねw




でも個人的には、「車井戸はなぜ軋る」のほうが小説としては面白かったかな。





というわけで、これでやっと『獄門島』を読める。





今年は、往年の(というか古典の)名作ミステリーを読んでいこうと思ってます。