デイヴィッド・ゴードン 『二流小説家』
- 二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)/デイヴィッド・ゴードン
- ¥1,995
- Amazon.co.jp
去年、年末恒例のミステリランキングで、「このミス」「文春ミステリ」「ミステリが読みたい」すべてで1位を獲得した、3冠の傑作ミステリ。
冴えない中年作家のハリーが、獄中の殺人鬼から「告白本を書いてほしい」と以来されるところから物語は始まる。
作中では、ハリーが別名義で書いた、ヴァンパイア小説やSF小説やハードボイルドミステリなどが抜粋されており、それもそれぞれ面白い。
とくにヴァンパイア小説は、そのまま1冊書いて出版してほしいと思う出来。
描写が少しくどいのと、語り口が軽妙すぎて緊張感が削がれるのが瑕疵かな。
冴えない主人公の周りには、なぜか美女が揃う。
自虐的なわりには、リア充じゃないかハリーよ。
個人的に、高校生のクレアの服装がいちいちツボにハマった。
ハリー羨ましい……w
ランキング3冠の傑作といわれるほどではなかったけど、それなりに面白かったです。