舞城王太郎 『スクールアタック・シンドローム』
- スクールアタック・シンドローム (新潮文庫)/舞城 王太郎
- ¥420
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またしても舞城の短編集を読んだ。
3つの短編が収められていて、一番良かったのは「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」かな。
誤解を恐れず言うと、舞城の作品(少なくとも短編)は、どれを読んでも同じだ。
何が同じかと聞かれると言いにくいけど、とにかく何か共通のテーマだか信念みたいなものがあって、それがどの話にも表れている。
何か1つのことを、色んな物語で表現しているかのような。
じゃあ舞城の短編は1編くらい読んどきゃいいのかというとそうでもなくて、たぶん1編ではわからない。
いくつもの短編を読むことによって、その「核」が何で、どういう類のものなのかがおぼろげにわかってくるのだ。
まだ舞城を体験していない人はもったいないので、どれでもいいから舞城作品を読むことをおススメします。
好き嫌いはあるだろうけど、ハマれば、これ以上の小説はないよ。