『ステーシーズ 少女再殺歌劇』感想の続きは、メンバーについて。
あまりにイカれた物語を、見事に演じきったモーニング娘。の9人。
(もちろんその他の演者さんたちも素晴らしかったです)
詠子役のれいな。
ここ1、2年でのれいなの成長っぷりはどうしたというんだね。
まず歌が素晴らしい。
『リボーン』のときも澄んだ歌声を聴かせてくれましたが、今回はそれにも増して良くなってる。
透明感の中にも、力強さがある感じ。
特に終盤の、腹の底から出すかのような歌声には震えました。
そして何より演技。
あぁれいな、いつからそんなに演技が上手くなったんだい?
「哀しみ」と「幸せ」の狭間。
その絶妙な対比と同居。
原作を読んで詠子に感じたどうしようもない哀しさが、そこには表現されていた。
そんな詠子に相対する渋さん(我聞さん)も素晴らしかったです。
次はモモ(鞘師)。(←あえて名字で書く)
泣いたよ。オレは泣いた。
モモの慈悲に泣いた。
なんだろうあの聖母感は……。
(※ちょいネタバレ)モモが再殺舞台を「赦す」シーン。
まるで礼拝堂で告解を受けてるかのような、心に迫る「赦し」。
自分の汚れた心が浄化されたように感じて、なんだか涙が止まらんかったよまったく。
そしてステーシー化する前の、兄妹の会話。その儚さ。
ここでも泣いた。
あまりにも儚すぎて。美しすぎて。
それは確かによく知る鞘師里保ちゃんであるはずなのに、まるで初めて見た役者さんであるかのような錯覚を感じました。
初めて見るのに、親しい友人のような。
それこそ今はもういない、愛する妹のような。(物語の話ね)
もしこの娘にすべてを「赦される」としたら、幸福と哀しみのあまり頭がおかしくなってしまうんじゃないかと思いました。
お次はドリュー(工藤)。
原作読んだ身としては、ドリューは一体どう演じるのよと心配でしたが、なんとまぁドリューでしたw
(さすがに全部原作通りとはいかなかったけどね。○ッ○スとかは言わなくて安心w)
まさにハマり役。
これはくどぅーだよ。くどぅーしかできないよ。(数年前だったら間違いなくれいなだったろうけど)
キャラも相まって、一際存在感を放ってたんじゃないでしょうかね。
ハスキーボイスが合ってたなー。
それぞれのメンバーが思ってたより出番があったんですが、メインキャラの3人に次いで目立ったのは砂也子(石田)でしょうか。
あゆみんファンは必見ですよ。
あと個人的に凄く目がいったメンバーは、えりぽん。
なんだろう……うまく言えないけど、かなり良かったんですよ。
今一番ノッてるメンバーかもしれません。とにかく「見ればわかる」としか言えませんが。
終演後、えりぽんソロの生写真を買おうかと思ったくらいです。
混んでたからやめたけど。(ごめんよえりぽんw)
もちろんそれ以外のメンバーも素晴らしかった。
一人ひとり書くと長くなるので書きませんが、『リボーン』と比べてフクちゃんの成長が著しいなと感じたことだけは書いておきます。
ライヴでも「フクちゃん覚醒した」と言われてましたが、舞台でも覚醒してました。
たぶん、演じることになんの躊躇もない。
なんせミュージカルですから、歌が多いわけです。
そこで強く思ったのは、これのサントラが欲しい!ということ。
マジで欲しい。会場に売ってたら飛ぶように売れだろうに……。
レコーディングとか大変だろうけど、今からでもぜひ作ってほしいなぁ。
とりあえず、今後『今日の日はさようなら』を聴いたら、ステーシーズを思い出して哀しくなること間違いないでしょうw
そういえば、メンバーも結構観にきてたようですね。
さゆ・亀ちゃん・愛佳・おで……タケちゃんなどが情報としてあがってます。
どうやら自分の座席から、上下左右共にかけ離れたところにいたっぽいので、当然会場では気付きませんでしたけどね。
まぁそのほうが舞台に集中できてよかったよ。(←強がって涙目)
なにはともあれ、『ステーシーズ 少女再殺歌劇』、素晴らしい舞台でした。
帰りの電車内では、なんとも言えぬ浮遊感に包まれて……。
この舞台が12日で終わっちゃうなんて、もったいなさすぎる!
もっともっとやるべきですよこれは。
れいなや末満さんの言うように、ぜひ再演しましょう!地方にも行きましょう!一ヶ月くらいやりましょう!
とはいえ、やるほうは大変でしょうけどねw
れいなの膝のアザにも顕著なように、身体的にも精神的にもハードな舞台なので。(観るほうもハード。精神的に)
土日は1日3公演とか正気じゃないでしょw
大丈夫なのかと本気で心配してしまいますよ。
とにかく千秋楽まで、怪我しないように頑張ってねみんなー!
ネタバレなしの方向で書いたのに、また2部作の長い感想文ですみませんw