大槻ケンヂ 『ステーシーズ 少女再殺全談』



ステーシーズ―少女再殺全談 (角川文庫)/大槻 ケンヂ
¥500
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読んじゃった。



前に、「原作は読まないで舞台を観る」とか言っておきながら、書店で見かけて我慢しきれず買って読んじゃいました(・∀・)




さてまずは、小説としての感想。



いやはや、グロいグロい。



といっても嫌な感じではなくて、いっそ喜劇にも思えるような状況だからか、妙に俯瞰した気分になる。

出てくる人間たち(再殺部隊)も同様で、こんな狂った世界で生きるには、自分も狂うしかないのだ。



仲間たちと冗談を言い合いながら、ステーシーズ化(ゾンビ化)した少女たちを165以上の肉片にし続ける毎日では。



なんというか、残虐性が際立つ展開な割に、心に残るのは言いようのない哀しみ。

「悲しみ」ではなくて「哀しみ」。



うん。哀しいよ。





で、舞台化としての感想。



娘。ファンとして書きますが、いやーこれはメンバーを脳内キャスティングしないほうがいいでっせw



ってゆうか、これを舞台化……?どうやって?w



これ企画した人、頭オカシインジャナイノー?(※褒めてます)



どんな脚本になるんだろ……。

まず、少女たちが165以上の肉片にされちゃうところは言うまでもなく無理でしょ?

縛りあげてギャグボール噛ませて鼻フックかけるのも無理でしょ?(ってゆうかやらないでw)



くどぅーが、「美しいゾンビになります」って言ってたような気がするので、残酷性より悲劇性を重視した感じになるのかもしれませんね。



ちなみに現在決まっている配役は、詠子=田中れいな、モモ=鞘師里保、ドリュー=工藤遥、というもの。



詠子はまぁ、いいとしよう。

モモもまぁ、いいさ。

ドリューがくどぅーなのか……。(読んだ人にはわかる驚きw)



大人しいドリューと、ヘビメタなドリュー、どっちをメインに演じるんだろうか。ヘビメタなくどぅーも見てみたいけど、舞台とはいえ12歳のアイドルに言わせられないセリフばっかりやんw



原作者の大槻ケンヂさんのブログにも書いてありましたが、ドリューはれいなに似合いそうな役。

でもだからといってそうしてしまうと、じゃあ誰が詠子を?という話になるので仕方ない。



まぁ、今のれいななら詠子も合ってると思いますけどね。




しかしこの本、れいなは読んだのか……。どう思ったのか超気になるw



会見で大槻さんが「ごめんねぇ~」と言ってましたが、いやこれはアイドルの女の子に読ませていいもんじゃないですよw

とりあえず、九期と十期は読んじゃいかん。色んな意味で読んじゃいかんw





この舞台、ますます楽しみになってきました。




最後に、詠子が何度か言うセリフを。



「大丈夫、お別れしても、また会えたら、それでチャラよ」