やはりというか、毎回同じだけど、卒業を祝って応援したい気持ちと、まだ卒業してほしくないという気持ちが交互に現れています。



視点の問題による。



がきさん個人として考えるか、モーニング娘。というグループとして考えるかで、答えは百八十度変わってしまう。



『卒業』ということそのものも同じく。



ここ最近の卒業ラッシュは、それなりに慣れてきたファンにとっても厳しい。



卒業していく一人ひとりは、悩んで悩んで考えた末の決断なのだろう。そのメンバーの中では、長いスパンで変化していった結果の結論だ。



でもいきなりそれを知らされるファンにとっては、衝撃が大きい。そのメンバーが何日も悩んだ結果を突然聞かされるわけだから。



しかもそれが立て続けに起こったとなると、耐えられない者も多く出るだろう。



アイドルグループにとって、『メンバー』とは一人の個性であり、『ファン』とは大勢の総称なのだから仕方ないところではある。

ファン全員に個別に「もうすぐ卒業しようかと思うんですが……」と相談するわけにはいかない。




嗚呼、ジレンマ。




せめて九期十期がもう少し実力と人気をつけてから……と思ってしまうのは、おそらくファンのわがままなのでしょうね。



だって、がきさんの「いままで」と「これから」を考えると、そんなことは言えなくなるから。




嗚呼、ジレンマ。