ハローのネタがないので、また本の話。




昨日ブックオフにて、ずっと探してた本をゲットしてきました。



コニー・ウィリスのメディカルサスペンスSF、『航路』



航路 上 (ヴィレッジブックス F ウ 3-1)/コニー・ウィリス
¥998
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本来は中古の本は買いたくないんですよ。できれば新品のが欲しい。



しかしこの本は既に絶版で、どこの本屋を探してもない。



重版か復刊をずーっと待ってたけど、それもない。



痺れを切らして、翻訳者の大森望さん(書評家としても有名)にTwitterで直接問い合わせてみたけども、「重版、復刊の予定は今のところない」と返事をいただいたので、こりゃもう中古で探すしかないと決心したのでした。



でもブックオフでも中々見つからなかったんですが、昨日なにげなくふら~っと寄ったブックオフにて奇跡的に発見、即購入しましたよ。




「本なんて全部中古で買う」という人もいると思いますが、自分はなるべく新品を買います。



他人が読んだ本が嫌というよりも、新品の綺麗な本が好きという理由です。



それにああいった中古本屋に置いてある本って、独特の臭いと汚れがあるんですよね。



小説だと読むのに時間もかかるから本の酷使具合も強くて、読んだ人の情念みたいなものが染みついてるような気もしたりw




図書館も利用しません。

読書家と称する人の中にも、図書館利用者が多いことに驚いたものです。



読書家はみんな、新品を買ってるものだと思ってましたよ。もちろんその人の自由ですが。



でも好きな作家がいる方は、新品を買って貢献しましょうね。

じゃないとその作家さんが本を出せなくなってしまいますのでw





コニー・ウィリスの話に戻りますが、この作家の『犬は勘定に入れません』という本が超おススメです。



犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF.../コニー・ウィリス
¥903
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これはもう、今まで読んだ翻訳小説の中で一番おもしろかった。



タイムトラベルもののユーモアSFですが、ジャンルとか関係なく誰でも楽しめると思います。



ちなみにこれは、一応シリーズの一つ。《オックスフォード三部作》の二作目です。(これからよんでもまったく問題ないですが)



一作目はこれ↓



ドゥームズデイ・ブック〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)/コニー ウィリス
¥987
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こちらは『犬は~』とは一転して、シリアスで悲劇的な長編。



涙がちょちょ切れます。




ちなみにここで紹介した三作はすべて大長編です。やたら長いw



しかしこの《オックスフォードシリーズ》の最新作(未訳)は、もっと長いらしい。



日本では上下巻なんて常識ですが、欧米では一つの本を二冊に分けるなんてありえないこと。



しかしそれをしないといけないくらいに長いこの本↓



Blackout/Connie Willis
¥1,133
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All Clear/Connie Willis
¥1,313
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現在、訳者の大森さんが誠意翻訳中とのこと。



つい最近再始動した《新☆ハヤカワ・SF・シリーズ》、通称「銀背」から翻訳出版される予定なので楽しみです。




翻訳ものとかSFとか苦手~、という人でも、コニー・ウィリスの本なら楽しめることと思います。



訳者さん曰く、「アメリカの宮部みゆき」。



まさしくその通り。宮部みゆきが好きな人は、ぜひチャレンジしてみましょう。