森博嗣 『六人の超音波科学者』



六人の超音波科学者 (講談社文庫)/森 博嗣
¥680
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またもや森博嗣。



今度は《Vシリーズ》の7作目。



シリーズ前作の『恋恋蓮歩の演習』ほどのキレはないが、いつもの『森博嗣というジャンル』で素晴らしかった。



展開としては、閉ざされた研究所で起こる殺人事件という、オーソドックスなミステリィ。



でも事件の真相は、この作家独特の感じかな。



なぜ自分が森さんの本を好きなのか。



この本の解説に、「品がある」との言葉でわかった。



そうだ、「品」だ。たとえ嫌な人物が出てきても、作品全体の「品の良さ」によって、不快感を感じないのだ。



その他にも、独特のセンス、さりげないユーモアなどなど、好きな要因は多数ある。



一言で言えば、『唯一無二』だろうか。



この人のような作家は、他にいないと思う。

似せたところで、それは所詮「似て非なるもの」でしかない。



そんなところが最大の魅力だろう。たぶん。




あれ、作品じゃなくて作家の感想になってるw