ロバート・チャールズ・ウィルスン 『時間封鎖』



時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)/ロバート・チャールズ ウィルスン
¥987
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ヒューゴー賞、星雲賞受賞。2008年のベストSF第1位。

ある日突然、夜空から星が消えた。

《スピン》と呼ばれる謎の膜に、地球が包まれてしまったのだ。

膜の外と中では時間の進み方が違っていた。

地球での1年が、宇宙での約1億年に相当してしまう。

つまり、人の一生の間に、太陽の膨張による地球崩壊が現実のものとなってしまったのだ。

そんな世界の中で、幼馴染3人を主軸に、様々な人間模様が描かれる。

スラスラ読める割には、やたら時間がかかった。

人間ドラマの描写が濃厚過ぎて、SF的な興奮がイマイチ伝わってこない。

主人公の男は、さして魅力的とも思えない幼馴染の女に片思いし続けてるし。

「やっとSF的におもしろくなってきた!」と思ったら終わってしまったw

続編の『無限記憶』を読むしかなさそうである。

でもこれは三部作で、3作目の『vortex』は本国でもいまだ刊行されていないらしい……。