読めばいいじゃないか、という話ではなくw
またマニアックな本の話題ですが、今年(2010年に出た本)のベストSF 『SFが読みたい!』が刊行されました。
- SFが読みたい! 2011年版―発表!ベストSF2010国内篇・海外篇/著者不明
- ¥788
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書影ないのかよw
これはいわば、SF版《このミス》みたいなものです。
国内編の1位は予想通り、上田早夕里 『華竜の宮』。
2位が北野勇作 『どろんころんど』なのがちょっと驚き。児童書が2位ってすごいね。
3位は東浩紀 『クォンタム・ファミリーズ』。
海外編の1位もこれまた予想通り、マイクル・フリン 『異星人の郷』。
2位はこちらもちょっと意外、ジョー・ウォルトン 『《ファージング三部作》』。
3位はスペインの作家、フェリクス・J・パルマ 『時の地図』。こっちが2位になるかと思ってた。
2010年は、国内、海外共に、アンソロジーがやたらたくさん出た年だったので、ランキングにも多数ランクインしてますねぇ。
国内編1位の上田早夕里さんは、インタビューやTwiiterなどを読んでいると、凄く生真面目な人なのかなと感じる。
ちょっと生真面目すぎる気もするけど、これからのご活躍にも期待したいですね。
海外編は、1位の『異星人の郷』意外は、あまり長編SFで良いのがなかったように思える。
早川文庫SFが、ミリタリーもののシリーズばっかり出していたせいではないか。
ミリタリーものって売れるんだろうか?
個人的には好きじゃないので、もっと本格SFを出版してほしいです。
パオロ・バチガルピは今年邦訳されるらしいから期待。
チャイナ・ミエヴィルも、もっと邦訳してほしい作家。
ベテランの、イアン・マクドナルドはなぜ邦訳されないんだろう?『River of Gods』とか『BRASYL』とか読みたいのに。
ニール・スティーヴンスンの『Anathem』も、邦訳希望。ついでに、『ダイヤモンド・エイジ』の復刊も希望w
チャールズ・ストロスや、アレステア・レナルズの邦訳も止まってるし、
ジェフリー・フォードだって、マーゴ・ラナガンだって、もっと邦訳されていい筈。
こういった、名だたる作家たちの作品が邦訳されず、ミリタリーものや、「誰やねん」という作家のビミョーなSFばかりが邦訳されたりするのは一体どういうわけなんだろうw
頼みますよ早川さん。
創元さんに負けちゃいますよw
と、個人的願望を書きまくってみました。
今年は、さっきも書いた新人バチガルピの『The Windup Girl』と、ベテラン作家、サミュエル・R・ディレイニーの超問題作『ダールグレン』がようやく刊行されるらしいので楽しみでしょうがない。