ミランダ・ジュライの、『いちばんここに似合う人』
- いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)/ミランダ・ジュライ
- ¥1,995
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『君とボクの虹色の世界』という映画で、監督・脚本・主演をつとめた著者の、フランク・オコナー国際短篇賞受賞作の短編集。
誰もが持っている孤独。
ときにはそれに気付くこともできないような孤独が描かれている。
みんな何かが足りなくて、それを埋めるために何かをして、そしてそれは決して埋まるものではないということを知って、余計に寂しくなる。
しかしそれは絶望ではなくて、孤独を知ったからこその前進でもある。
そんな不器用な人々が描かれた短編集。
なんともやるせない気持ちのときに、少しづつ丁寧に読みたい本です。