連城三紀彦の、『戻り川心中』



戻り川心中 (光文社文庫)/連城 三紀彦
¥560
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流麗な文章と、驚きのトリックが持ち味の作家の短編集。



表題作の『戻り川心中』は不屈の名作だが、『桔梗の宿』も素晴しい。



どんな純文学作家よりも美しく叙情的な文章を書く作家だ。



それでいて、ミステリ的なサプライズもある。



こういった作家こそ、《再発見》されて、ベストセラー作家になるべきだ。



著者は『恋文』で直木賞を取ってはいるが、今や書店で手に入る作品は少ない。



最近では、驚きの誘拐ミステリ『造花の蜜』が文庫化された。買ってないけど。(誘拐モノは苦手w)