宮ノ川顕の、『化身』
- 化身/宮ノ川 顕
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去年の、第16回日本ホラー小説大賞の大賞受賞作。
『化身』、『雷魚』、『幸せという名のインコ』の、3中編を収録。
ホラー大賞を受賞した『化身』が素晴しい。
ジャングルにある池に落ちて出られなくなってしまった主人公が、段々と環境に適応して、ついには異形の姿になってしまう。
対する『雷魚』は、少年のひと夏の淡い思い出ホラー。
『幸せという名のインコ』は、当時の日本経済の推移や、デザイナーという仕事の大変さ、株のこと色々など、無駄な描写が多く、若干イラついたw
あの半分ほどに削ってもいいと思う。
ちなみにこの著者の2作目、『おとうとの木』は、『幸せという名のインコ』路線の長編らしい。
できれば『化身』路線の話が読みたいw