ニール・ゲイマンの、『アメリカン・ゴッズ』
- アメリカン・ゴッズ 上/ニール・ゲイマン
- ¥2,310
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ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ブラムストーカー賞などを受賞したファンタジー。
刑務所から服役したのと同時に妻の死を知らされたシャドウという男が、ウェンズデイと名乗る謎の男に仕事を依頼される。
そこから、古い神々(オーディン、アナンシ、カーリー、レプラコーンなどなど)と、新しい神々(インターネットの神、テレビの神、自動車の神、クレジットカードの神などなど)の生き残りをかけた戦いに巻き込まれていく。
今やアメリカの人々に忘れられ、地味な仕事をしながらなんとか生き延びている古い神々の姿がもの悲しい。
本筋も面白いが、幕間にところどころ差し込まれる、神々の挿話だけ取っても素晴しい。
それだけで神話の短編集が作れるのではないかと思うほどだ。
長い話だが、スラスラ読める傑作。