パトリック・ジュースキントの、『香水~ある人殺しの物語』



香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)/パトリック ジュースキント
¥770
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数年前に上映された映画、『パフューム』の原作。



嗅覚が異常に発達した、ジャン・バティスト=グルヌイユという男の生涯を描いたピカレスク幻想小説。



匂い(臭い)に関する濃密な描写と、グルヌイユの、悪魔に見守られているかのようなピカレスクぶりが素晴しい。



ラスト付近の、グルヌイユが調合した香水が人々を幻惑させる場面が印象深いが、グルヌイユの最後もなかなか衝撃的なラストだ。



珍しく、映画も、小説に負けないくらい素晴しかったので、そちらもおススメです。