本の話題ですが、読書人でさえわからない(興味ない)可能性が高い、マニアックな内容となっておりますゆえ、なにとぞご了承ください。
昨日、英米SF賞の、《ヒューゴー賞》が発表になり、これで三大SF賞である、ヒューゴー、ネビュラ、ローカスすべての受賞作が決定しましたね。
全て書くのは非常に面倒なので、長編だけをピックアップ。
《ヒューゴー賞》は、
パオロ・バチガルピ 『The Windup Girl』と、
チャイナ・ミエヴィル 『The City & The City』の、まさかの同時受賞。
ヒューゴー賞の同時受賞は、長い歴史の中でも、今回でまだ3度目という異例の事態。
《ネビュラ賞》は、
パオロ・バチガルピ 『The Windup Girl』
《ローカス賞》は、
SF長編部門が、シェリー・プリースト 『Boneshaker』
ファンタジィ部門が、チャイナ・ミエヴィル 『The City & The City』
第一長編部門が、パオロ・バチガルピ 『The Windup Girl』
という結果に。
プリースト、ミエヴィル、バチガルピの三作は、3つの賞すべてにノミネートされていて、実質、この三作の勝負になってましたが、結果的に見ると、勝者は僅差でバチガルピかな。
ヒューゴー、ネビュラ、ローカスのトリプルクラウンですよ。
バチガルピは新人で、『The Windup Girl』は、初めての(商業出版された)長編であるにも関わらず、この快挙。
洋書読みの方々の評判を聞いてみても、出るのは絶賛ばかりという傑作らしいです。
十年の一度の新人だとか。
これはもう、必ず邦訳してほしいですね。
もう版権は獲得しているという噂なので、たぶん大丈夫でしょう。
あと、短編集の『第六ポンプ』も全部邦訳して、本にしてほしいです。
いくつかの短編は訳されてますが。
で、ミエヴィルの『The City & The City』も凄い。
ヒューゴー賞、ローカス賞以外にも、
イギリスで出版されたSF小説に送られる、《アーサー・C・クラーク賞》と、《英国SF協会賞》と、《英国批評家協会賞》などを受賞しているし、《世界幻想文学大賞》にもノミネートされている。
『ペルディード・ストリート・ステーション』がようやく邦訳され、2009年のベストSF第1位を取り、短編集『ジェイクをさがして』と、YA作品『アンランダン』も出版され、ノリにノッてるミエヴィル兄貴w
この『The City & The City』も、きっと邦訳されることでしょう。たぶん。
シェリー・プリーストの『Boneshaker』は、《スチーム・パンク》ブームに、上手く乗った、という印象か。
なんか読んでもいないのに、日本の芥川賞/直木賞とかよりも(自分的に)盛り上がるのはナゼだろうw
日本の文学賞とか聞いても、「ふーん、そうなの」、ぐらいしか思わないのに。
単なる好みの問題か。
書くのが大変だった割りには報われなさそうな内容を書いてしまってすみません。
ただの自己満足なのでした~。