小説の話です。
日本では割と、薄い本が多い。
平均で、300ページ前後か。
あまりだらだら長く書くと、編集部の人から、「もっと短く切ってください」と言われるらしい。
読者からも、「余計な描写が多すぎてダルい」とか言われるようだ。
しかし、海外の小説はやたら長いものが多い。
日本とは逆で、「もっと長くしてください」と言われ、読者も長い作品を好む傾向にあるらしい。
だから、日本語に翻訳された小説は、ウンザリするほど長いものが大半だ。
500ページ越えは当たり前、(日本では)上下巻も当たり前。
翻訳モノは読みにくい、という日本人を鼻で嗤うかのような大作が目白押し。
文化が違うから違和感を感じるとか、外国人の名前を覚えられないとか、その国のジョークが我々には通じないとか、ただでさえ高いハードルが、その長さのせいで、体操の鉄棒競技のような高さまでのし上がっているのだ。
でもだがしかし、翻訳モノでしか味わえない素晴しさがある。
洋画を楽しめるんだから、翻訳モノだって楽しめるはずさ。
もっと海外の小説を読もうじゃないか。
※翻訳業界が大変苦しい状況らしいので、書いてみました。